今年の夏初めて恩田陸作品を読んでみました。
「蛇行する川のほとり」です。
「あの夏の日、少女たちは川のほとりにある「船着場のある家」で合宿を始めた。
夏の終わりの演劇祭に向けて、舞台背景の絵を仕上げるために。
それは、楽しく充実した高校生活の最高の思い出になるはずだった。
ひとりの美しい少年の言葉が、この世界のすべてを灰色に変えるまでは…。
そして、運命の歯車は回り始めた。
あの遠い夏の日と同じように―。
運命の岸辺に佇む少女たちの物語。」
…というストーリーなのですが緊迫感があって一気に読めます。
何かでこの小説はプロットなしで書かれた、と聞きましたが、私はそういう書き方が結構好きです。
筆の進むまま、というのは何か書いている本人とは別の力が働いて仕上がるような、登場人物が勝手に進んでいるような感じでしょうか…。
後で聞いてなるほど、と思いました。
少女たちの微妙な心の動きが、とても難しい細かなところまでキャッチされていて息苦しいほどですが、それが白い夏の光にあてられ、湿度は感じません。
ただ、ミステリー色が出てきたところから、それまでの雰囲気が少しずつ変わり(たぶん作者の本領発揮されるところなのだと思いますが)何か粗い感じになるような…。「今までのトーンがほしいなぁ」と思ってしまいました。
本に装丁はペーパーバック風で、かわいらしいです(全3冊)
一冊にまとまった、こちらの本も出ています。
「蛇行する川のほとり」です。
「あの夏の日、少女たちは川のほとりにある「船着場のある家」で合宿を始めた。
夏の終わりの演劇祭に向けて、舞台背景の絵を仕上げるために。
それは、楽しく充実した高校生活の最高の思い出になるはずだった。
ひとりの美しい少年の言葉が、この世界のすべてを灰色に変えるまでは…。
そして、運命の歯車は回り始めた。
あの遠い夏の日と同じように―。
運命の岸辺に佇む少女たちの物語。」
…というストーリーなのですが緊迫感があって一気に読めます。
何かでこの小説はプロットなしで書かれた、と聞きましたが、私はそういう書き方が結構好きです。
筆の進むまま、というのは何か書いている本人とは別の力が働いて仕上がるような、登場人物が勝手に進んでいるような感じでしょうか…。
後で聞いてなるほど、と思いました。
少女たちの微妙な心の動きが、とても難しい細かなところまでキャッチされていて息苦しいほどですが、それが白い夏の光にあてられ、湿度は感じません。
ただ、ミステリー色が出てきたところから、それまでの雰囲気が少しずつ変わり(たぶん作者の本領発揮されるところなのだと思いますが)何か粗い感じになるような…。「今までのトーンがほしいなぁ」と思ってしまいました。
本に装丁はペーパーバック風で、かわいらしいです(全3冊)
一冊にまとまった、こちらの本も出ています。