朝、出かける前にテレビを見ていたら、TVA局のコメンテーターで二木というのが、社会保険事務所職員の国会議員の年金情報覗き見問題で、「この地方はこの地方の人だけの情報が見えるように(要するに東京の人が福岡の人の情報をみれないように)、制限をかけなゃダメです」」なんていっていた。
ああ、そうかと頭に電球。
新聞が覗き見、覗き見と騒ぐので、何か「暗い倉庫の中に忍び込んで台帳をめくっている」ようなイメージや、「本来はできない特殊なコンピューター処理」をして、データをみている。そんな風に感じている人が世の中にはいるのですね。
社会保険庁のコンピューターがなぜ、「他人のデータをのぞき見ることができるシステム」になっているかがわからないと、この問題は正確にはわかりません。
昔、台帳で年金情報を管理していたのですが、それをある時点で全部コンピューターに入れたのです。ちょっと時期は失念したけど、だいぶ前。この作業がかなりミスが多いのです。
また、基礎年金番号制度ができる前は、会社が変わるたびに年金番号も変わっていました。同一人が3つも4つも年金手帳を持っていることも普通でした。
つまり、ある人の年金情報をみる場合に、その人の全部の情報が「基礎年金番号をキー」にして全部把握できない人がいるのです。
60歳になって年金を貰いにお役所出向いた人が、「私は、昭和○○年頃に△と言う会社に勤めていたんだけど、どうも年金に反映されていないみたい。これどうなっているんでしょう?」と聞かれた場合にどう対応するか。
当時の年金手帳(昔はカードみたいな紙だった場合もあります)が手元にあれば、基礎年金番号と違ってもその番号を打ち込んで確認は容易にできます。でも何せ30年も前の話だと、そんなものすらなくしている場合も多いのです。
その場合、氏名と生年月日をキーに「その方の情報検索」ができないと困る。
わしは社会保険事務所の内部のことはわかりませんが、社会保険事務所で親切な人だとその方の名前で調べてくれた後、いろいろな読み名で調べてくれます。コンピューター化当時の入力は、振り仮名の入れ方がメチャクチャで、渋谷友子は「シブヤトモコ」「シブタニトモコ」「シブヤユウコ」「シブタニユウコ」最低4つの読み仮名で検索しないと、実は正しい結果はでてきません。(こういう場合は多くあります)。本人の読み仮名が違うのは珍しくありません。
現在の年金実務では、「氏名検索は必須」なのです。なければ事務が前に進まない。
上の渋谷友子さんの例は、まだいいほうで、「太田」と「大田」を間違えた上に「オオタ」と「オオダ」を間違えて入力していると、振り仮名どころか姓まで違ってくると言うことになる。
しかも、この渋谷友子さん、今は東京にお住まいだけど、自分の調べて欲しい年金期間が大阪に3年ほど住んでいた期間だったらどうしますか?
北海道でも、九州でも、大阪でも全国の年金の履歴がわからないとダメです。当時の年金の記録が現在の基礎年金番号に結びついていないと言うことは、「記録がその当時で途切れている、つまりデータ上では大阪に住んでいるままになっている可能性が高い」のです。
わざわざ、大阪に照会して大阪の社会保険事務所に調べてもらいますか? そんなバカな。人件費ばかりかかってオンライン化した意味が全くありません。
そういう実情を見れば、偉そうに「東京の人は東京の社会保険事務所でしかデータを見られないようにしたらいい」なんて言えないはず。 しかも、東京の政治家は東京の社会保険事務所の職員が相変わらず覗き見ができるんだったら抑止にも何にもならない。
年金実務上、覗き見ができるシステムじゃないと困るのです。問題は、理由もなくそれをしてしまうこと、たぶん覗き見した職員は、理由もなく「小泉純一郎」で氏名検索してたんでしょう。これは最悪で、責められてもしょうがない。
「氏名検索ができる=容易に有名人の年金情報が見られる」今のシステムでないと年金事務が機能していかないでしょう、それこそ「貰い忘れ」「名寄せ漏れ」の年金が頻発する。
「なんで、社会保険事務所の職員が簡単に覗き見できるの?」という疑問を年金素人の二木が述べるのは大いに結構。
しかし、制度の中身もわからず、「規制しなきゃダメ」なんて偉そうに朝から自分でこの問題を結論付けているのをみると「実はあんたらが年金制度の誤解を増幅させているんだろう?」と叫びたくなります。
ああ、そうかと頭に電球。
新聞が覗き見、覗き見と騒ぐので、何か「暗い倉庫の中に忍び込んで台帳をめくっている」ようなイメージや、「本来はできない特殊なコンピューター処理」をして、データをみている。そんな風に感じている人が世の中にはいるのですね。
社会保険庁のコンピューターがなぜ、「他人のデータをのぞき見ることができるシステム」になっているかがわからないと、この問題は正確にはわかりません。
昔、台帳で年金情報を管理していたのですが、それをある時点で全部コンピューターに入れたのです。ちょっと時期は失念したけど、だいぶ前。この作業がかなりミスが多いのです。
また、基礎年金番号制度ができる前は、会社が変わるたびに年金番号も変わっていました。同一人が3つも4つも年金手帳を持っていることも普通でした。
つまり、ある人の年金情報をみる場合に、その人の全部の情報が「基礎年金番号をキー」にして全部把握できない人がいるのです。
60歳になって年金を貰いにお役所出向いた人が、「私は、昭和○○年頃に△と言う会社に勤めていたんだけど、どうも年金に反映されていないみたい。これどうなっているんでしょう?」と聞かれた場合にどう対応するか。
当時の年金手帳(昔はカードみたいな紙だった場合もあります)が手元にあれば、基礎年金番号と違ってもその番号を打ち込んで確認は容易にできます。でも何せ30年も前の話だと、そんなものすらなくしている場合も多いのです。
その場合、氏名と生年月日をキーに「その方の情報検索」ができないと困る。
わしは社会保険事務所の内部のことはわかりませんが、社会保険事務所で親切な人だとその方の名前で調べてくれた後、いろいろな読み名で調べてくれます。コンピューター化当時の入力は、振り仮名の入れ方がメチャクチャで、渋谷友子は「シブヤトモコ」「シブタニトモコ」「シブヤユウコ」「シブタニユウコ」最低4つの読み仮名で検索しないと、実は正しい結果はでてきません。(こういう場合は多くあります)。本人の読み仮名が違うのは珍しくありません。
現在の年金実務では、「氏名検索は必須」なのです。なければ事務が前に進まない。
上の渋谷友子さんの例は、まだいいほうで、「太田」と「大田」を間違えた上に「オオタ」と「オオダ」を間違えて入力していると、振り仮名どころか姓まで違ってくると言うことになる。
しかも、この渋谷友子さん、今は東京にお住まいだけど、自分の調べて欲しい年金期間が大阪に3年ほど住んでいた期間だったらどうしますか?
北海道でも、九州でも、大阪でも全国の年金の履歴がわからないとダメです。当時の年金の記録が現在の基礎年金番号に結びついていないと言うことは、「記録がその当時で途切れている、つまりデータ上では大阪に住んでいるままになっている可能性が高い」のです。
わざわざ、大阪に照会して大阪の社会保険事務所に調べてもらいますか? そんなバカな。人件費ばかりかかってオンライン化した意味が全くありません。
そういう実情を見れば、偉そうに「東京の人は東京の社会保険事務所でしかデータを見られないようにしたらいい」なんて言えないはず。 しかも、東京の政治家は東京の社会保険事務所の職員が相変わらず覗き見ができるんだったら抑止にも何にもならない。
年金実務上、覗き見ができるシステムじゃないと困るのです。問題は、理由もなくそれをしてしまうこと、たぶん覗き見した職員は、理由もなく「小泉純一郎」で氏名検索してたんでしょう。これは最悪で、責められてもしょうがない。
「氏名検索ができる=容易に有名人の年金情報が見られる」今のシステムでないと年金事務が機能していかないでしょう、それこそ「貰い忘れ」「名寄せ漏れ」の年金が頻発する。
「なんで、社会保険事務所の職員が簡単に覗き見できるの?」という疑問を年金素人の二木が述べるのは大いに結構。
しかし、制度の中身もわからず、「規制しなきゃダメ」なんて偉そうに朝から自分でこの問題を結論付けているのをみると「実はあんたらが年金制度の誤解を増幅させているんだろう?」と叫びたくなります。