OKESAN 公的年金保険情報

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国保、市町村の赤字負担膨張

2005-04-06 13:38:20 | Weblog
○自営業者らが加入し、市町村が運営する国民健康保険の財政難で国保の赤字などを穴埋めするため、市町村の一般会計から繰り入れた額は2003年度で3800億円強に達し、5年間で25%の増加。保険料引き上げで給付増を賄うのが本来の姿だが、住民の反発を恐れて保険料の引き上げを見送る自治体が多いため。
 国保は自営業者のほか、退職者など無職の人が加入する公的医療保険。加入者の平均年齢が50代前半と、30代半ばの健康保険組合などと比べ高く、医療費が膨らみやすい。

<解説>
 上の記事は、
 「保険の赤字」-「値上げしたい」-「反対が怖くて値上げできない」-「財源を税金(一般財源)から持ってくる」- 「本来使われるべきところ(教育とか其の他のこと)に金が回らない」ー 「行政サービスの全面的低下」
 という、極めてヤバイ循環に入っていることを示していると思います。今と同じ行政サービスを実現させるためには、「保険料値上げ」か、「一般財源確保のための増税」がさけられないのは自明。

 結局保険料で払うか税金で払うかの違いになってくるだけだと思うんですけど、時々一般大衆(ワシも入りますが)って何ておろかなんだろう思います。この場合は、一般財源=税金での不足分填補には何も文句は言わないけど、保険料の値上げには文句を言う。
 最近流行りの、年金未納(国保未納も多い)も同じで、「社会保険料=貴方の年金の、貴方の健康保険の」と明示された徴収の通知が来ると、「いろいろ理由をつけて払わない」けど、コンビニで100円のお菓子を買うと、同時に5円の税金を取られるのには何も言わない。保険料という形でお金が取れなくなるんなら、「消費税」という形に変わるだけなんですけどねえ。

 消費税にすると、とっても税金取りやすい。

 動物の知能を計る実験で、透明の板の前に餌を置いて動物を放し、その透明板に必死手や顔をこすりつけて餌をとろうとする動物をみて人間は笑いますが(板の横を避けて通ればいいと)。人間は他の動物のことを笑えませんねえ。目の前の金のことにしか関心が行かないんだから。



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