OKESAN 公的年金保険情報

公的年金および健康保険の社会保険関係の最新情報をお届けします。

基礎年金負担、会社員へしわ寄せ拍車

2005-03-22 18:09:16 | Weblog
○基礎年金負担が滞納により会社員へしわ寄せ拍車
 すべての年金受給者が受け取る基礎年金を賄うために必要な額が、2004年度と05年度は1人当たり月1万5000円強に達していることが明らかになった。自営業者や学生が加入する国民年金の保険料(月1万3300円)を2000円近く上回る。国民年金の未納の増加なども影響が大きく、厚生年金に加入する会社員への負担のしわ寄せに拍車がかかっている。

<解説>
 国民年金の保険料は、国民の20歳ー60歳の人全員が支払うべきものですが、やはり財政的にきつきつだという資料ですね。給付と負担の割合が逆転しています。

 でも、これで「年金はダメになる」と結びつけるにはあまりに短絡的。
 上の記事は、「国庫補助(全体保険料の3分の1)を入れているか否か」が明らかではありませんし(入れているようですが)、国庫補助率の引き上げ(全体保険料の2分の1へ)のことも視野に入れていません。国庫補助が増えればまた保険料でまかなえる水準になる。
 しかも、これから国民年金の未納対策が厳しく実施されていくことも見落とせないでしょう。

 ただ、そうなってもサラリーマンの不公平感は残りますよね。サラリーマンは自分の意思で滞納ができません。
 でも、加入者が100人いて、10人滞納者がいると、その10人を除いた90人をベースに保険料を計算するのが日本の社会保険の原則的やり方。健康保険も年金も同じです。
 だから、「未納者が増えると、真面目に保険料を払う人にしわ寄せがくる」
 自営業の悪質未納者は厳しく対応して欲しいと思うのがサラリーマンの本音だと思います。