何か書き物をしていた父が キッチンで食事の準備をしていた私の元へやってきて、
僕ね、色んな事がわからなくなってきた。。。と言うのだった。 手にはペンを持ったまま。。。
書き物をしている様子であったが たぶん、色々想い出せず、全く筆が進まなかったのだろう。
字は今でも驚くほど達筆であるが、言葉を毎日のように忘れていく。。。
気分転換に ちょっと海に散歩に行こうと両親を連れ出した。
近くの海の公園へ。。。沈む夕日が綺麗だ。
あ~~~、また石やら拾い出したな~
色んな事を想い出せず 忘れていくという哀しみ。。。本人が意識しているのが辛いなぁ。。。
両手のいっぱいに石やら貝殻やら拾い笑う父を見ていると、
普段はイライラさせられっぱなしだけれど、愛おしさと哀しさと、よくわからない感情が込み上げて泣けてくるのだった。。。
夕日。。。毎日見たい。。。気持ちが落ち着いた。。。