バイカル号は排水量5,000トンクラスの船です。
でも、揺れるもんは揺れる。
ほぼ、即ゲロ状態。
で、夕食は行けなんだ。
連れのむっちゃんは、何とか行ったが、船が大揺れして、
ウェイトレスのねーちゃんが、ティーポットを持ったまま
飛んでいったりしたらしい。
それでも、水分は取らないと行けない。
粉末ポカリスウェットを水に溶いて、ちびちび飲む。
夜中かから、揺れが半端じゃなくなる。
部屋に備え付けの箪笥の引出が全部出る。
二段ベッド。上の段は使わなかった。
あんなに揺れたら、落ちるかも知れない。
部屋には窓がある。ちょうど私の顔の辺りだ。
私は二段ベッドの下の段に寝ている。
床から30cmくらいのところだ。
この状態で、部屋の窓から水面が見える。
いったい、船はどれだけ傾いているんだ。
このまま、一度も異国の地を見ることなく死んじゃうんだろうか。
ご両親様、ごめんなさい...
などと言う状態ではなく、口が胃より高くなると、ゲロ。
でも、出るもんは出る。
トイレには行かないといけない。
トイレは室内には無い。
部屋から15mくらいのところにある。
船はスクリューコースターの様に揺れる。
通路を歩く私は、ピンボールの様だ。
手すりにしがみつきながらトイレに行く。
トイレのドアは、観音開きになっている。
揺れた時にドアの半径が小さい方が衝撃が少ないからだろうか。
並んだ個室のドアが、バッタンバッタンしている。
その中の1室に入る。ドアの鍵を閉めるのが大変だ。
船が揺れる。ドアも揺れる。私も揺れる。
何とかドアを閉める。
船はソビエト製だ。トイレは洋式。
つまり、トイレットボウルの中には水が入っている。
当然、いたした物もそこに混ざる。
船は容赦なく揺れる。ボウルの中身だって大揺れ。
当然、水しぶきがかかる。
しかし、だからといって私に何ができるんだ。
一刻も早く、部屋に戻って、横になりたいだけ...
翌日、船窓から、下北半島が見えた。
嵐の中の日本である。
三日目、昼過ぎにやっと時化は収まった。
静かになれば、鏡のような海面である。
甲板に出てみる。
遊び道具がいろいろとあって、船客たちが遊んでいる。
この船には3つのツアーといくらかの個人が乗っていた。
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