公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

禊ぎ祓う日本人 《かねてなき身と思い知らずば》

2019-01-06 18:38:00 | 日本人

戦わずに禊ぎ祓う。これが日本人の災いの避け方。 追補2018.10.12 ・韓国は11日行った国際観艦式で、ムン・ジェイン大統領が演説をした駆逐艦に豊臣秀吉の朝鮮侵略と戦った将軍を象徴する旗を掲げた。 ・ムン・ジェイン大統領は韓国軍の駆逐艦の甲板で、豊臣秀吉の朝鮮侵略の際に水軍を率いて戦ったイ・スンシン将軍に言及した演説をしたが、駆逐艦には当時、イ・スンシン将軍が使ったものと同じデザインだという旗が掲げられた。 ・この旗について韓国大統領府は「未来の海洋強国への意志を表明したもの」と説明している。 ・今回の観艦式をめぐっては、韓国が各国に対し「それぞれの国旗と韓国の国旗以外の掲揚は認められない」と通達していた。 あるいは
「大学内で米日帝国主義を壊滅できる力をより一層徹底的に整える」と明記し金正恩に感激の応答をしている朝鮮大学。 

 

辛淑玉の言い分

子供の頃貧乏な朝鮮人はいいヤツばかりだった。そのうちに貧乏人がもう少し貧乏なヤツを見下すようになった。日本人とて同じ事。しかし大きな違いは苦しくても穢れない道を選んだ。辛淑玉(西尾幹二の反論動画


「私は、ことさら天皇問題に
 関心の強いほうではありません。
 日ごろ無関心なのが
 保守の証だといっておきたい」
(『電撃ムック』平成20年7月18日発信号)西尾幹

 

のように万引きが当たり前の生活手段になってどうして穢れずにいられよう。 いったい
何故日本人は戦わないのか?不思議でしょ。邪悪なものは自ずから滅びる。日本人はそう信じている。
日本人の祖先は共同体社会のウチに神域をつくり、聖俗との境界に祠を置いた。
ウチとは個人、家族、共同社会、国の再生の世俗の内部。
再生する世俗であればこそ、日本人はウチなる穢れを清め祓い避けてきた。
日本人は神域を大切にし、これが穢れると二度と再生しないと信じている。
そしてそのたびに、新たな神域をつくり、穢れを外に捨てて共同体を再生する。
古来日本人はいかなる正義も祈願も理気を良くしなければ、自ずからが生む邪気が滅びを導く事を信じるから。

日本人は穢れたものに触れて戦わない。

西欧にも正邪感覚はあった。日本人のものとは何が違うのか。それは穢れは捨てるが、人間には常に生じているということである。西欧の正邪は典型的には聖母マリアと魔女である。邪なるものの代表としての魔女は聖母信仰が強まると共に生じた。4つの特徴1.キリスト教信仰の否認 2.洗礼前の幼児を悪魔に捧げること 3.身も心も悪に捧げること 4.インキュバスとの性的関係をことさらに探し、文字通り焼き捨てている。西欧の正邪感覚は内なるものではない。いわば疫病のようなものである。

こう考えるのは正邪を峻別する日本人の感性であり、正月に参拝する日本人の標準的思考である。邪気を祓い、つつしんで彼我の運命をみつめ、神のありかを示す敬、誠心を胸に収め忠実に生きる。その時戦わずとも、何れ禍々しい勢力は自滅する。其の様に、はるか昔の日本人は平和の中の闘争の方法を導き出した。 今の日本人で平時が戦いであることを自覚しているのは自衛隊の一部ぐらいだろう。大切なことは穢れを祓う伝統であり、利得を目的とする禍々しい勢力隙を見せない伝統的な価値観「心則神明之舎」を持つことだ。

すべての日本人の心の中に神=他界がある。邪神もいれば善神もいる。各人が神の宿る家を持つ。これが山崎闇斎「心則神明之舎」の教え、言わばドイツ観念論の祖カントの純粋理性批判の日本型、日本人は何を以て批判精神を成り立たせているか『純粋理気批判』の哲学である。100年は早い体系である。自ら滅ぶもの即ち現世利得や来世利得を説く邪教、仏教やキリスト教に対して戦いを挑む必要はないと崎門学(きもんがく)は見切っている。布教や批判の前に敬の器ができていなければならない。『存心持敬』そう祖先日本人は正しく感じ、邪気の祓いと穢れた世界からの清め離脱(厭離穢土)を願い禊ぎ実践してきたと山崎闇斎は考える。

安岡正篤は禅ばかりでなく、仏教人においてよく知られておる言葉でありますが、「心に一処に対すれば、事として通ぜざるなし」(対心一処無事不通)という名言があります。「心に一処に対す」ということが勘どころです。我々は今のように、自己と仕事というものが分裂していては駄目なのであります。自己というものを本当に仕事に打ち込んでいく。そうすると自分の対象である仕事は、自己と一つになることによって精神化される。すなわち対象に魂を入れる。これが「対心一処」であります。」と述べている。しかしここで見ておきたい。伝統精神は自己というものを意識せずとも邪心を祓うことで聖域の中に身を置き心を一つに自己分裂を避けることができる。遥かに優れた精神性が崎門学において完成していたのだ。

しかも西欧哲学は未だに、ライプニッツでさえ神性の分散「心則神明之舎」に追いついてないから、理気の関係性を直し整える敬と言う概念が理解できない。したがって対立する敵は滅ぼされるものであり、己もまた滅ぼされる。敵として現れるものに内在する神性を認めない。自分たち以外は全部邪教である。ドイツ観念論の流れにある西欧哲学では、対立概念は救える場合でも止揚の対象であって、神の体系が自己保存生存するために他を支配する方向でしか哲学が発展しない。日本人の特異な精神は邪気に満ちた理論はどんなに世界を支配していても自ずから滅ぶと直感するから、他者の体系を真っ向から否定しない。関係するだけで穢れる。故に理気の関係性を隔離し、触れることなく、禊ぎ祓うだけである。
弘化二年十一月に藤田東湖が作った五言七十四句通称正氣歌『文天祥正氣の歌に和す』で東湖は「天地正大の氣、粹然(純粋)として神州に鍾(あつ)まる」と始めている。後世無理解後継者らの廃仏毀釈の単純化=親政国家の確立という単純化誤謬はあるが、理気を糾して国難に抗する。まさに日本人のありかたに従って山野辺兵庫武田耕雲斎安島帯刀会沢正志斎、藤田東湖は命を預けて行動し吉田松陰、橋本佐内らが共鳴を示し殉難した。
水戸学はやや大義名分にこだわって正名論を振り回している形式論であるが、立論と理気の糾整は別物である。後者があるから立論が活きてくる。決して逆ではない。

これによって精神面の維新が始まった(TVドラマのような政治ドラマがなかったわけではないが、呪縛からの解放は精神から始まる)。

日本人が戦いを選択する時は他に方法がない時だけ。穢れた者を取り除くために敢えて穢れに触れに行くことは日本人が意図して我を失っている時だけ。市井にあった人々は潔く新政府という明治国家を受け入れた。民衆自身に武士階級という敗者に配慮できる日本人がいたから、日露戦争に日本人の民度の総力が出た。それが日露戦争であったと思う。ところが先の戦争では敗者としての武人達を敬を以って受け容れるどころか、敗戦を理由に、辱めに抵抗した者から、特攻隊の生き残りから先に辱めた。日本人は先の戦争で生き残らんとして自ら穢れてしまった。戦後日本が本当に弱くなった部分は、鬼神をも祟神として包み込む敬の心の忘却であろう。


時に強い感情に支配されて行動する。そこが日本人の底知れぬところ、邪教正義原理主義者や一神教から見て空恐ろしいところなのだと思う。日本人はおとなしくなった。しかし正邪感情と強く結びついた判断を避けていては本当のリアルな政治世界は始まらない。敬を再建し人間が言葉上の理屈抜きに正邪感情で行動できるまでには理気が整然と静謐に整っている状態から一気に祓い切る、爆発させる。正邪を見分ける日常的工夫(修行)が必要だ。



『 沖縄県沖で11日、米空軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)所属のF15戦闘機が墜落し、航空自衛隊那覇救難隊のヘリがパイロットを救助したことを受け、嘉手納基地が同日、ツイッターで空自への感謝を表明した。』


戦わずに勝つ これが万国の上策
しかし時に日本人は平和に固着しすぎ、冷静で現実を踏まえた戦闘的理知は
(この米朝会談のタイミングで、台湾にアメリカ大使館が開所し、安倍首相がマハティールと会い、ラオスと交渉を始めた)
現実的に中共シナの急所を押える手の形を作っている。
戦いを呼び込む現世信仰の邪魔者とされることがある。これは安倍政治の欠点だ。ロックフェラーに煽られて「小泉親子の支援を得て王道を進め」と古賀茂明が石破を支援する局面は、利権にすがる憐れを誘う。


1572年 聖バーソロミューの虐殺(St. Bartholomew's Day Massacre)を思い起こしてみよ。無理な宥和が双方への虐殺3万人という結果になった。
戦うだけの欧米人は結局こうなる。

 

あるいはカリフォルニア州の分裂派

『推進派の中心人物を探ることで、分割の意味を考えてみたい。

 その人物はベンチャー・キャピタリストのティム・ドレーパー氏(60)で、ホットメールやスカイプといったIT企業の起業に出資してきた億万長者である。

 同氏が分割案を提唱した理由は、州政府に不満を抱いているからにほかならない。』

かねてなき身と思い知らずば というのは新渡戸稲造の武士道に紹介された太田道灌の刺客に槍に不意打ちされた時の下の句と言われている。史実というよりも武士の心得の強調と理解している。 ちなみに上の句は かかる時さこそ命の惜しからめ

*** *** 日本開白以来、土民の蜂起之初め*** *** 1428年 尋尊の『大乗院日記目録』には、「正長元年九月 日、一天下の土民蜂起す。徳政と号し、酒屋、土倉、寺院等を破却せしめ、雑物等恣に之を取り、借銭等悉く之を破る。官領、之を成敗す。凡そ亡国の基、之に過ぐべからず。日本開白以来、土民の蜂起之初めなり。」と記載されている。 *** *** それから600年後本当の日本開闢以来の亡国と一揆がやってくる。

2028年移民も国民も同じ生活水準それが10年後の未来だ これから10年後、消費税は20%を目指し、15%くらいまで上げられているだろう。すくなくとも亡国の福祉予算によるとそうなる。保険料を払わない年金を払わない人口が100万人を超えているだろう。介護と医療の給付は65兆円(現在の30%増し)消費税は75兆円。移民を入れると保険料を払える人口が(政府推計の645兆円GDPがあったとして、40%が給与所得258兆円で65兆円の負担比率なんと25%)半分にまで減少していることだろう。団塊の世代65~69歳が1,024万人そのうち10年後には10%100万人ほどが介護される側に加わってくる。だから少なくとも10万人が介護従事者でなければならず、外国人で補おうとしている。当然税金も年金も払わないし、子供は日本人になる。 徴収可能な給与所得者はますます減少し政府推計の楽観的GDPでも、50%をなんらかの形で天引きされて手取りは230万円という生活を強いられる。毎月20万円でやりくりする。つまり移民も国民も同じ生活水準それが10年後の未来だ。

追補 上念氏写真より


かつて駐日米国大使ジョセフ・グルーは日本人を理解しながら、《グルーが日本について強く印象付けられたことは、第一に、遍く行き渡る天皇に対する敬愛の念の強さであった。》《彼は1935年5月22日の日記に、「日本人が抱く君主への信仰の力は、外国人が一般的に感知し得る以上に、はるかに強いものだ」と記している。》《第二に、日本国民が名誉を重んじる民族であるということであった。彼らがまた美と繊細さを重視する文化を創造してきたことにも注目した。》《しかし、同じ国民に、狂信的愛国主義と残忍さに走る傾向があることにも気付いていた。そのバランスが崩れることを、グルーは危惧したのであった。》Wikipedia 《「私は日本と日本人を相当によく知っている。日本人は長い歴史を通じて災難と不安に馴らされて来た強壮な人々で、どの国民よりも『やるか死ぬか』の精神を深くたたき込まれている。」「必要とあらば、米だけで戦争することが出来る」とグルーは日記に書いた(1938年12月5日)。6ヶ月後、「どの点から見ても日米戦争は、まさに愚の骨頂である」とも記した(1939年5月15日付日記)。それから2年も経たないうちに、日米両国は戦争状態に入る。そのような日本は、「過去に私が知っている日本」では、なくなったのである(1940年10月1日付日記)。》Wikipedia 

 



今年は昭和94年に相当する。この94年のちょうど半分までは日本人は一丸となって世界と戦っていた。日本人にとってそれは大きな負担だった。迷惑なことだったが、ロシアの南下と米国の中国進出に挟まれたから避けようがなかった。(洗脳の74年は今も続く)昭和48年以降はあらゆるファイティングポーズを通商および軍事上でやめ平和ボケした官僚依存政治の怠慢が主導した。上品で高等な世界適応手段であるかのようにグローバリズムの嘘を許容した。大きなターニングポイントはロッキード事件とプラザ合意であろう。国家運営の五大要素 ❶租税徴収 ❷財政力 ❸軍事力 ❹交易条件 ❺司法権 のうちまず昭和94年の前半戦で❺と❹と❸における主体性を失った。小泉構造改革路線で❷を失い、国土喪失の危機が始まっていることを知りながら優雅に大人の対応で周辺国にODA宴会を振る舞ってきた。その酒宴の終わりが今年のホワイト条項から韓国の排除であり、山東昭子議長の謝罪要求である。国民は心底から昭和の後半戦のあまりにもふざまな結果、外国人が大きな顔で保険医療を踏み倒し、違法操業漁船を捕らえないで還し、島を軍事施設で占有し、無人島に軍船が居座る状況に怒っている。


 
このように昭和という時代が300万人の死をもって実証した様に日本人は誇りを傷つけられると国民のモードが変わる。理不尽な制裁、国民を置き去りにして大陸から軍を撤退させることを強要する。当時はこのようなやり方でFDRは国論を戦争に導いた。今でも狂信的な反応を引き出したければ、天皇を謝罪裁判に引きずり出し、文化をけなし、日本人をサルに見立てて挑発して成功できると思う隣の国などは低級な挑発を続けている。感じやすい人は断交とか言うけど、多くの日本人はもっと高級な挑発に燃える。悔しければノーベル賞授賞者数をインチキなしに日本人の授賞者数を上回って見せなさい。そういう挑発には本気になる。戦後70年間で日本人はそういう風にモード切り替えを変えてきた。

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