おやぢタイプ

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蒼き狼 地果て海尽きるまで

2007-03-13 00:26:56 | Movie
モンゴルの遊牧民諸族を統一し、モンゴル帝国を築いたチンギス・ハーンを主人公とする映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』を観て来た。
昨年がモンゴル建国800年ということで、チンギス・ハーンに脚光が浴びていた。
日経の連載小説もあの映画化された「愛の流刑地」が終わり、堺屋太一の『世界を創った男 チンギス・ハン』が始まった。
実はこの小説が好きで毎朝読むのを楽しみにしている。
そんなマイブームのチンギス・ハーンの映画となると、やはり観ない訳にはいかないだろうとばかりにTOHOシネマズ府中に足を運んだ。
総制作費30億円だそうだ。
CG流行の現代において、モンゴル軍の協力や2万7千人のエキストラを集めて、オールモンゴルロケで撮影されたとの事。
とにかくスケールがでかい。
いかにも角川映画という感じだ。
こちらは森村誠一の『地果て海尽きるまで 小説チンギス汗(ハーン)』が原作となっている。

主人公のチンギス・ハーン役には反町隆史、その妻ボルテ役に菊川怜、母ホエルン役に若村真由美、弟カサル役に袴田吉彦、息子ジュチ役に松山ケンイチ、幼なじみであり、生涯のライバルであるジャムカに平山祐介、後ろ盾となるトオリル・ハンに松方弘樹などの面々が熱演している。
この手の映画では登場人物が多く、顔と名前、役どころ、所属部族名がなかなか結びつかず、頭の中で混乱しがちだが、日経の連載を毎日読んでいるだけあってすんなりストーリーに入っていけた。

物語はモンゴル部族の一氏族長の長男として生まれたテムジン(後のチンギス・ハーン)の出生から、モンゴル帝国建国までを描く。
仲間の裏切り、息子の出生への不信などを経て壮大なモンゴル高原を舞台に有力部族を統一し、モンゴル帝国の王、チンギス・ハーンとなる。
やがて最大の強敵、金国に戦いを挑むことを決意するのだが・・・。

見終わって思ったのだが、このスケールの大きい物語を2時間ちょっとでまとめるのは無理があるんじゃないかな?と。
大草原を舞台にした戦闘シーンや想像を絶する数のエキストラを使った即位式などは確かに見ごたえはあるのだが、もっとチンギス・ハーンの人間的な魅力や氏族や階級を超えて部下が集まってくるまでや、ジャムカとの確執、戦いなどをもっと見たかった。
役者陣も熱演しているだけにちょっと残念だ。
せっかくここまでの制作費をかけてやるんなら、3時間ぐらいにしても良かったのでは?と思うが、角川さん、いかがでしょうか?

それからエンディングロールで流れていた"mink"の歌う主題歌がとても素晴らしかった。
心にじわじわっと染込んできて心が震えた。
壮大なモンゴルの映像に合うこれまたスケールの大きな歌でとても感激した。
"mink"というボーカリストは今まで知らなかったが、別途彼女のアルバムを是非聞いてみたいと思った。

日経の小説ではジャムカの計略もあり同盟を組んでいたトオリル・ハンが、チンギス・ハンと一戦を交えるあたりまで来ている。
こちらはまだしばらく楽しめそうだ。

蒼き狼 地果て海尽きるまで


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1 コメント

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コメントありがとうございました (もこ☆もこ)
2007-03-18 22:11:28
minkさんの歌は、お正月にCD買って聞いていたので、口ずさみながら映画を見ました
でも全然映画にのるのと、普通に聞くのでは感動が違います
映画の画像にのっているのは本当に素敵です
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