最近のタバコのTVCMの話なんですが、JTがタバコ商品の宣伝をほとんどしてないですね。最近は皆無に等しいです。ほとんどが、タバコのマナーや企業のイメージ広告、そしてコーヒーの「ルーツ」や「桃の天然水」「飲茶楼」「うぶ茶」「セノビー」などの飲料水のTVCMで占められているように思うんです。しかも社名も「日本たばこ」と表記せず「JT」のみになっています。
これも時代の流れがそうさせるんでしょうか。自社名を表記するのも後ろめたいんでしょうか?タバコは体に悪いといった事は昔から言われていましたが、最近は日本医師会の意見広告でも「タバコは周りにいる人の体にも悪い」とTVCMで流れるようになりました。身の回りでも禁煙コーナーが広がり喫煙スペースがどんどん狭くなり、そして不便な場所に移っていきました。愛煙家には肩身の狭い状況になっています。 まったくタバコを吸わない私には、わからない苦労を愛煙家の皆さんはしてるんじゃないでしょうか。ちなみに、わが家では喫煙暦40年の父がタバコをやめました。ほんとにピッタリとやめてしまいました。本人が言うにはタバコを止めているのではなく休んでいるのだそうです。それぐらいのゆるい気持ちで止めないとプレッシャーがかかるんですって。
さて、TVCMの話に戻りますが、まだタバコ商品のTVCMが流れていた80年代。その当時のTVCMはまるで洋画の1シーンのように外人(だいたいが白人で金髪)が気持ち良さそうに一服しているのがほとんどでしたね。その中でも私の中で一番印象が強いのが「LARK」のTVCMです。
(たばこ)JT マイルドの合言葉。ラーク・Speak LARK 1988年 83_018.mpg
なにやら怪しげな取引場所に現れた一人の男性。写真で本人を確認しているところへもう一人瓜二つの男性。どちらが本物の人物か困り果てる取引相手。そこへ本人確認をするための名案が。 葉巻を一つ差し出す取引相手の男。一人はすかさずライターで火をつけようとする。しかし、もう一人は「LARK」を取り出し一言。「Speak LARK!」と、言う。それで、ライターの男は偽者とばれてしまい奥に連れて行かれてしまう。途中まで一人二役をやっているんですが、この頃はCGで処理することはまだ無理だったんでしょう。片方はマスクを被っているのがバレバレです。
たしか1998年の年末だっただろうか。部屋の整理をしている時だった。古いVHSのビデオテープを処分しようと思って、一応中身を確認しておこうとテープを再生したときの事だった。
1989年頃の映像が飛び出してきて、思わず懐かしい衝撃を受けてしまった。特にTVCMの部分が私の心を動かした。そこで、何とかしてこの映像を保存しておかなくてはと思い、1999年の初めにビデオキャプチャボードを買い自宅にある数十本のVHSテープからキャプチャーを開始した。その当時のパソコンの性能(Pentium II 400MHz)からして、その作業はかなりキツかった。HDDも10GBそこそこ。キャプチャはコマが落ちたり。編集して保存するにも、圧縮するにも時間がかかり。夜な夜な砂時計と「にらめっこ」の日々は続いた。