縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

災害サバイバルは自分から情報を・・・令和6年能登半島地震

2024年01月13日 06時56分10秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
ヒスイ海岸駐車場は7mの想定津波に対して駐車場の標高は6m!
右が国道8号線で、この付近から東(新潟市方面)に向けて標高は低くなっていく。「ヒスイ海岸」の看板のある手前が駐車帯で、ここを1m越える津波がくると想像できる人はどれだけいるのか?
国土地理院のスマホアプリ「国土地図」で計測した標高は6m±3m
想定津波が10mの浦本漁港の南側には集落があるが・・・。
海と平行に家並みのある典型的な漁師村は、海と反対側に抜ける道が少ない。
集落の標高は2m±3m!集落の人は知ってるのかな?
 
スマホアプリの標高計測は±3m前後のブレ幅があるし、標高は東京湾平均海面からの比高のことで、海抜は海面からの比高なので必ずしも一致しないにしても、新潟県ホームページの津波災害には「上越・糸魚川沖F41」が震源の本震は5分以内に津波の影響がはじまり、糸魚川市だけで死者3,045名・負傷者22,349名と想定と公表しているので、スマホさえあれば自分の家や職場が安心度を知る目安にはなる。
 
H29年12月に活断層が見直され、最大で10.6mもの津波浸水が想定されると糸魚川市議会で公表されてから7年も経つのに、市民の多くが知らないのはナゼだろう?会う人ごとに下図を見せているが、まだ知っている市民に会ったこともないのだ。
 
しつこいようだけどもう一回「新たな津波浸水想定の公表について」をアップ。糸魚川市のホームページを調べるとH31年の「津波ハザードマップ」の表紙にこの表が使われていて、紙ベースの啓発パンフレットはつくっているようだが、肝心の市民が知らないのだから「やってます!」のポーズに終わってしまっているということ。もっと市民に寄り添ってちょうだい!
 
糸魚川市の津波ハザードマップは下記URLなので、興味を持った人は自宅周辺の想定津波を知ることができる。
https://www.city.itoigawa.lg.jp/4369.htm
 
国道8号線を走行中のドライバーも犠牲になるだろうが、現時点で国交省は対策も整備計画もない。大雪で渋滞してる時なら大惨事になることは目に見えている。
 
その後の市議会では議題になっていないようだが、市民への注意喚起は?進捗状況は?などなど一市民ではわからないことばかり。日本国憲法の前文には国民主権を明記してあり、国民が安寧に暮らせる執行システムが国家、議員は国民の代表者というようなことも書かれている。つまりは地方自治体は県民や市民の幸せな暮らしを実現する機関で、地方議員はその代表者なのだから、もっと危機感をもってほしいものだ。
 
という訳で市議会議員でもいないのに糸魚川市長・新潟県防災企画課・新潟日報論説委員・国会議員に提言書を出したが、今のところ対応を明言してくれたのは国会議員のみ。
 
自然災害は人間に都合よくはおこってくれない。犠牲者がでてから「真摯に対応する」のでは遅すぎる。問題を先延ばししてると大変なことになる。
 
 
 
 

国道8号線の津波対策はなし!整備計画もなし!・・・令和6年能登半島地震

2024年01月11日 07時53分34秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
元日から続く糸魚川の余震は、いつかドカンとくる「上越・糸魚川沖F41」の本震の前触れとなる群発地震と考えることはできないのか?能登半島沖地震にしても4年前から群発地震がつづいていた。
 
国道8号線を走行中に津波が来ても、かなりの区間で逃げ道はないのだが、国交省の国道管理事務所に電話質問したら対策はしてないとのこと。H29年に想定津波水位が見直されて7年も経っているのだが、避難用の路側帯や高台避難ルート整備の計画などもないそうだ。
 
防災対策もしないで津波で大惨事がおこったら誰が責任をとるの?想定津波水位が公表されているんだから、「想定外です」とか「心よりお詫び申し上げます」と頭をさげて済まされる話じゃないのだよ。
 
前回投稿した「新たな津波浸水想定について」が衝撃的だったようだから、いまいちど表の部分だけを見やすく拡大してみた。元日の地震で津波警報がでたので交通渋滞が発生したと聞いていたが、本来は避難場所でない高台の公共機関に市民が殺到して、夜を明かした事例もあり、糸魚川市内は軽いパニック状態に陥っていたようだ。この事態は糸魚川市の広報不足が問題。
 
わたしは海抜8mに自宅があり、想定津波水位は3mと認識していたので自宅で推移を見守り警戒態勢をとっていたけど、現在の想定津波水位が7mに更新されていることを知らなかったのは油断だ。油断はダメだけど冷静でないのは混乱の元だからもっとダメ。
 
素人が憶測で断定的な投稿をするのは厳禁だし、この投稿が流言飛語として独り歩きしないように、シェアする人は慎重に!人工地震説や太陽のフレア原因説など、被災民や地震におびえる人々の不安や疑心暗鬼を煽る情報拡散も控えてほしい。
 
また行政にこんな要望を出してほしいとメールをもらったりするのだけど、危機感をもった各自が行政機関や議員さんに陳情してください。とりあえずは提言書を糸魚川市長、新潟県防災企画課、新潟日報論説委員、国会議員に出しておいた。
 
わたしは市会議員でもないのに昨日は調査と国会議員への陳情で半日つぶれたから、今後は皆さんの要望まで受けてしまうと仕事ができないのよ。本当は7年前のH29年度に津波浸水想定が更新された時点で、市会議員に危機感をもって動いてほしかった事案ですよ、コレは。
 
 

市民に知られていない津波情報・・・令和6年能登半島地震

2024年01月09日 07時27分39秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
糸魚川市の想定津波高さが、最大で10・6mに更新されていたことを知らなかったのは、わたしだけでなかった。会う人ごとに添付した資料を見せては驚かれている。
せっかく沿岸を走る国道8号線の海抜と、地区ごとの想定津波を比べられる見やすい表を公表しているのに、市民に周知徹底されてないのはもったいない。
 
行政は防災対策に本腰をいれて、南海トラフ地震が予想される太平洋側地域のように、集落ごとに想定津波高さの標識を建てるなどの周知、津波が国道8号線を超える区間の高台避難ルートの整備が急務ではないだろうか?
 
元旦の地震の時は高台に避難する車で渋滞したと聞く。災害時の渋滞は緊急車両の通行の妨げにもなるから、津波の恐れのない場所を明示して、慌てず騒がず避難する旨を通知してほしいものだ。
 
余震はおさまってきたとはいえ、終わりは始まりだから「いつか起きる地震への心配」から、「たったいま地震が起きても被害を最小限にする備え」は必要だ。もちろん市民も行政まかせにするのではなく、自分から情報を得る努力も。
 
 
 

非常時の寒さ対策・・・令和6年能登半島地震

2024年01月08日 07時51分12秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
非常時の寒さ対策は?
 
ウクライナに使い捨てカイロを支援物資として贈ったニュースを見て、一回だけ使ってゴミになるものを贈るより、持続可能なシリコン製湯たんぽや白金カイロの方がいいのにと感じた。
青いのがシリコン製湯たんぽ、緑がガーゼマフラー
 
使い捨てカイロは10個を非常持ち出しザックに入れてあり、これも便利なものには違いないが、高校生の時にアメリカのレーガン大統領が来日した際に、中曾根首相から白金カイロをプレゼントされて、「あったかい!こんな便利なものはアメリカにない!」と喜んでいたが、白金カイロはオベンジンが熱源の優れもの。
 
湯たんぽは陶器製、金属製、ポリエチレン製と試してきたが、コンパクト収納ができ、軽くて体になじむゴム製を愛用するようになった。その後にシリコン製が発売されて、ゴム製より耐久性がいいので大小サイズをそろえてある。改装前の工房はストーブを焚いても寒かったので、通常の半分の小さいサイズを風呂敷に包んで腰に巻いて暖をとっていたw。
 
古典的な保温具の温石(おんじゃく)も覚えておくといい。火につよい玄武岩・蛇紋岩・滑石などを囲炉裏の灰の中で温めて、ボロで包んで保温や腹痛の時に腹に当てる民間療法にも使われた。テレビドラマ「北の国から」にも温石をつかう場面があるので、寒冷地では近年まで使われていたようだ。
 
忘れちゃならないのがマフラーだ。人体で首と名のつく手首・足首も冷やすのは厳禁で、とくに首を保温するマフラーを巻くと体感温度はかなり違う。太平洋戦争時の航空隊員は、自前で羽二重のマフラーを誂えた。保温もあるが、負傷時の止血につかうのである。
 
わたしもバックパッカーだったし、バイク乗りでもあるからマフラー愛好歴は長く、現在愛用しているのは綿100%のガーゼ製マフラー。フワフワ軽くて暖かいし、タオルにも使え、洗濯できて安いので、オヤジの葬儀で世話になった叔父夫妻と母に色違いで贈ったら、いちど使うと外せないと喜んでつかっているようだ。
 
湯たんぽとマフラーは普段つかいできるサバイバル用品。
 
 
 

糸魚川の推定津波高さは最大13mに更新されてました!・・・令和6年能登半島地震

2024年01月07日 08時40分02秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
昨夜11時台になんどかドカンときた。ラジオでは11時20分の能登半島沖の地震しか報道していなかったので、ラジオをつけたまま就寝。朝になって気象庁の「震央分布」をチェックしたら、糸魚川近海に震源がいくつかあったようだ。
 
「上越・糸魚川沖(F41)」という活断層が動いているのかな?
 
拙宅付近は想定津波が3m弱と調べてあったが、今回の能登半島地震がおきてから色々調べると、3mの津波はH25年の想定津波断層「新潟県南西沖」のデータであって、現在はH29年の想定津波断層「上越・糸魚川沖(F41)」に更新され、7mの津波となっていたことを迂闊にも知らなかった。油断大敵!下記URLは糸魚川市の最新推定津波高さのデータ
https://www.city.itoigawa.lg.jp/secure/21231/1204tunami.pdf
 
そこで糸魚川各所の海抜も検索したら、ちゃんと一覧表があった。市民なら要チェック!
https://www.city.itoigawa.lg.jp/secure/10275/%E6%B5%B7%E6%8A%9C%E6%A8%99%E7%A4%BA%E4%B8%80%E8%A6%A7%EF%BC%88H23.12.1%E7%8F%BE%E5%9C%A8%EF%BC%89.pdf
 
糸魚川市役所~拙宅~地域振興局のラインは海抜8~10mだから、自宅に被害がない限りは下手に避難せず、状況を見守るほうが無難と母に知らせる。指定避難所の東小学校までは徒歩5分で海抜9m。実際に歩いてルート確認した。
 
沿岸をはしる国道8号線を走行中に「上越・糸魚川沖(F41)」の津波がきたら、青海川付近は推定13mの津波、浦本区は推定10mの津波なので、すぐさま高台に避難。
 
糸魚川市のホームッページに「上越・糸魚川沖(F41)」の想定津波が公表されている。各地域ごとの国道8号線の海抜と津波高さが表になっているので、一度は見ておいた方がいいと思う。
 
 

災害避難時に着る服は決めてますか?・・・令和6年能登半島地震

2024年01月04日 08時14分55秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
災害避難時にどんな衣類を着るか?持ち出すか?
 
ヘンなことを書くが、高校1年の12月から同じパターンの脱出ものの悪夢を何十年か見続けていた。状況は様々だが、ある日突然のカタストロフィで脱出しなければならず、慌ててサバイバルに必要なモノをかき集める間に、宇宙船?が出発してしまう悪夢だ。
 
40代くらいに「あわてなくて大丈夫!これは訓練ですから」という声が胸のなかに聞こえてからは、同じ夢を見なくなった。不思議だなぁ( ´艸`)・・・でも本当の話。
「日本沈没」より。主演が「仮面ライダー」で人気を博した藤岡弘ということもあり、最後はなんとかしてくれるに違いないと思い込んで観た人も多かったらしい。ポスターの言葉が「日本が死んでいく・・・」とあって怖かったゾ。
 
わたしは生来のリアリストだから、子供のころに流行った映画「日本沈没」「ノストラダムスの大予言」が実際におきたらどんな行動をとるべきか?と興味をもち、原始人入門、サバイバル入門、忍者入門といった本を読み漁る少年時代をおくったが、その悪夢はそんな経験が見せていたのかもしれない。
「復活の日」は、細菌兵器で人類滅亡を描いたこともあり、コロナ禍で一躍脚光を浴びた。
 
そんな男だから、縄文キャンプの時など、アウターにフリースやダウンジャケットを着てくる人がいると、「焚火が爆ぜると小穴があくから、燃えにくい木綿の上着を羽織った方がよいぞ!」と小言をいっては煙たがられ・・・てるかなぁw
 
火や引き裂きに強いのは革ジャンだが、重い、動きにくい、暑いときは蒸れる、冬は寒い、嵩張るとジャストな環境が少ない。厚めの木綿なら、鉄工所の職人がツナギに愛用するくらいだから火には強い・・・が、燃えない訳ではない。かといって消防士のジャケットは日常使いできないよw
 
ゴアテックスジャケットは湿気や雨に強くても火には弱い。東京大空襲の時には、火の粉が飛んできて上着や髪の毛が燃えたり、自然発火したそうだ。
紆余曲折した結果、わたしがサバイバル衣類に準ずると日常着にしているのは、60/40クロス(通称ロクヨンクロス)のマウンテンパーカーである。70年代に流行ったヘビー‐デューティー(heavy-duty)衣類の代表格で、「シェラデザインズ」が開発した木綿60%とナイロン40%で織られた生地でつくったアウトドアジャケットだ。
 
本物は高いので、わたしの「シェラデザインズ」のパウンテンパーカーは半額以下の中華製w
燃えにくく、多少なりともの防水性があり、引き裂き強度もあるオールラウンドな布地だが、逆にいえばすべてにおいて中途半端なスペックだからボロカスに評価する人もいる。
 
しかし特殊な環境下に置かれる山登家や消防士でもない限り、普通の人がいつ起こるかわからない災害に備えた日常着にするなら、ファッション性も含めて合格ではないだろうか。フード付きだだから防寒や火の粉除けにはなるし、帽子もセットにすればなおいい。
 
寒いときはダウンやフリースを着た上に羽織る「レイヤリング」をすることが前提だ。豪雨にはひとたまりもないから、ザックには折り畳み傘とゴアテックス雨具はいれてある。
手袋は除雪で愛用する人も多いオレンジ色の「ワンダーグリップ」というゴムライニングされた軍手が温かく、雨にも強いし指が動かしやすい。値段は700円でお釣りがくる。防寒性と雨にも強いから冬山登山に使う人もいる。
 
青い色の「防寒サーモレス」の愛用者も多いが、ブカブカして指が動かしにくく、それほど温かくもないし、値段は倍以上するから、わたしは「ワンダーグリップ」を複数個用意して、濡れたら交換する方式を採用。レスキュー隊員や自衛隊員に聞いてまわったら、状況によって手袋は使い分けるそうなので、皮手袋と軍手もザックにいれてある。
 
いざというときに困らないよう、着る衣服とサバイバル用品は普段つかいと兼用を心がけている。防災に待ったはきかない。自分の命を守るのは自分が基本だ。
 
 
 

とりあえず無事の生存確認のご報告・・・「令和6年能登半島地震」

2024年01月02日 16時55分54秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
新年早々の「令和6年能登半島地震」は、糸魚川もいまだかってない揺れに見舞われたが、倒壊家屋もなく我が家はとりあえず無事。多くの人から安否確認をいただき、復興ボランティアや支援物資の申し出まであったが、糸魚川は大丈夫だから能登方面の心配をしてあげてくださいと返信。
最初の地震でダイニングにいたお袋は、即座に石油ストーブを消したのは見事だったが、耐震ストッパー付きだから放っておけば勝手に消えるので、下手に近づいて薬缶のお湯をかぶらないように注意した。

ガタガタ揺れるなか、ネコはどこにいった!とお袋が椅子から立って探そうとしたので、揺れがおさまるまで座っているように肩をおさえた。わたしでさえ歩けない揺れの中で、後期高齢者が動くのは危険なのだ。

後から報道で知ったが、糸魚川で救急搬送されたのは、避難途中の高齢者が転倒したとのこと。揺れているときは、安全な場所で身を低くし、揺れがおさまるのを待つ!

食器棚や冷蔵庫からものが飛び出すような、糸魚川ではかってない規模の地震だから、わたしは膝立ちになりお袋の頭にクッションで守ることに専念。

最初の揺れがおさまると、勝手口に置いてあるヘルメットをとってきてお袋に被らせ、何かが落ちてくる恐れのない座敷に座らせ、スマホの補充充電と避難時の出し品をそろえる。
家のことがひと段落したのでDIYした工房の様子を恐る恐る確認したら、棚が動いたりしていたが建具の建付けもよく、塗り壁にヒビもなく安心。
ギャラリーも軽微。
しばらくは頭の保護に屋内でも毛糸の帽子をかぶること、避難する時はネコのことは構わず、玄関に揃えたザックと上着を身に着けて向かいの小学校で落ち合うことを取り決め。
玄関に防寒着・ホッカイロ・洗面具・水筒・ライト・行動食など、三日間は自力で生きられる物資を詰めたザックとヘルメット、避難の時に履く長靴と上着を揃えて一夜を過ごした。

わたしは座敷でマットなしで寝袋に入ってラジオを聴きながらすぐに動けるよう、ネコ式に浅い睡眠を維持。震度5クラスがなんどかあり、夜11時くらいまでは余震が続いた。

夜中に外に出てみたら、いつもと変わらぬ星がキラキラ瞬く静かな夜だった。

朝になり被害状況を確認。本物の縄文土器が割れたが、元々がバラバラの状態を接合した土器だったので補修できそうだ。自作の土器は棚から落ちたが、欠けもビビ割れもなく無事。

しばらくは臨戦体制をとりながら、書籍が散乱した自室と工房の後片付けになる。いまもちょっと揺れた。揺れてなくても体自体がフワフワ揺れているように感じるが、みんなそうらしい。

#能登沖地震 #糸魚川 #震災サバイバル #令和6年能登半島地震