緑色岩が青碧玉の代替品になりそうなことを発見!
左は北部九州の定形勾玉、右が出雲の真名井の勾玉モデルで、上が使用原石。原石と勾玉を見比べた来客が、「この石がこんなキレイな勾玉になるの!」と驚いていたので、「仕事ですからっ!」とクールに答える。イエイ!
6年前に「大首飾り」の複製を依頼された際、大量に使われている出雲石(出雲産の青碧玉)が高価すぎて入手できず、運よく外国産の代替品をみつけて納品したのだが、珪質化(ガラス化)が甘い上に色も濃すぎるところが気に入らなかった。
そこで糸魚川産の緑色岩で勾玉を試作してみたら、白い脈(曹長石?)と黒い脈(角閃石?)のシマ模様がはいるものの、こちらの方が青碧玉の色に近いではないか。
流麗な姿をもつ定形勾玉。顎部が胴部に入り込む独特の形状がほほ笑んでいるように感じる。モデルにしている実物は考古学の専門家にもファンが多いようだ。
これで出雲産の勾玉や管玉の複製依頼があっても対応できるので、博物館方面の考古学の先生方、仕事くださいw
今日は管玉を試作。