縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

日本海の女王「ヌナカワ丸」海へ!・・・縄文丸木舟復活

2023年06月04日 08時35分30秒 | 縄文
日本海の女王「ヌナカワ丸」海へ!
6年ものブランクでアウトリガーを固定するターンバックルの締め方を忘れてしまい関係者を慌てさせてしまったが、フォッサマグナミュージアム学芸員の香取氏の機転で無事進水。
県立海洋高校と東京海洋大学のイベントだったので、先生方と生徒に「みなさんっ!ヌナカワ丸さえあれば日本海は世界の玄関口となるのですっ!佐渡へ!能登へ!冒険がまっておりまするぞ!」と息巻く。管理職の先生はそうだそうだ!実習船で伴走すればいい!と同調しても、現場責任者の先生はいやぁ、と苦笑いするのは毎度のことw
注目して欲しいのはアウトリガーのアマ(フロート部分)が海水面から少し浮いているところだ。
 
アマが接水していると抵抗となるので、アマは接水せずにヤジロベイのようにバランスをとりながら進むのが理想で、改装の前より具合がよく速度もアップした。
 
また定員も大人3人から4人に変更した結果もオッケイ牧場で、ウネリさえなければ大人2人に子供4人でもいけそうだ。きちんと漕げるクルー4人なら巡行速度6キロは見込め、佐渡海峡横断6時間台も夢じゃない。
 
試乗した東京海洋大学の先生も「これなら佐渡も大丈夫ですねぇ」と感心されて、海のヒスイロードや体験学習の談義に興じた。
 
 
 
 

 


手強しサヌカイト・・・サヌカイトの縄文テイストの石笛と勾玉をつくってみた

2023年06月03日 06時44分31秒 | ぬなかわヒスイ工房

今月末に淡路島の縄文イベントに呼ばれているので、ご当地で打製石器につかわれていたサヌカイト(古銅輝石安山岩)の作品をつくり溜めている。

珪質化(ガラス化)した石質はデリケートで研磨傷が残りやすく、磨製作品には難しい石材だ。

その反面、ヒスイよりモース硬度は高くても頑丈さ(タフネス)は低いので線刻は楽だし、黒地だから目立ってよろしい。
黒光りした勾玉もシックでいいのだが、高画質の写真撮影だと微細な古銅輝石?のツブツブがホコリのように見えてしまい、写真映えがしない難点もあるから対面販売限定品ですな。
 
メノウもふくめて珪質化した石材は手研磨より二段階くらいにわけてバレル研磨をした方が効率がいいのだが、手研磨で仕上げる流儀だから更なる工夫が必要。
旧石器時代の石に詳しい人に見せたら、サヌカイトも艶ピカにできるんだ!?と驚いていた・・・プロですからぁw
 
 
 
 

丸木舟出航準備完了!・・・丸木舟の止水作戦

2023年06月02日 07時54分29秒 | 日本海縄文カヌープロジェクト
丸木舟の水漏れが心配されるヒビ割れ部分に木工用ボンドにオガ屑を混ぜてつくったペーストを詰めて、土曜日のイベント準備完了。
木工用ボンドは耐水性はないので、時間ができたら南インドのベイプールで見学した木造船の止水法も試してみようと思う。
とりあえずの間に合わせ補修。
ベイプールでは木造貨物船の水漏れ箇所に木綿クズと椰子の繊維を鉄のヘラで叩き込み、防水材にアスファルト乳剤を塗って仕上げていて、これは紀元前からある補修法だし、ありがたいことに経費はかからない。
かってイギリスでは囚人に古い木綿ロープをほぐさせて漏水箇所の充填剤にしていたらしい。これをホーコンと呼ぶ。現代のインドではロープ製造時のクズではないだろうか?
 
和船復元家の小川さんにメールで相談しているのだが、和船式にマキハダを詰めたり、アイヌ式に乾燥したコンブを詰める方法も検討中。
丸木舟製作時にチキリという鼓形の木片を埋めるヒビ割れ予防をしておいた部分は今で効いていて、N造船の社長からエライねぇと褒められた。