福島埋文備忘録(その3)
土製の勾玉と、グリーンタフ製や滑石製らしき薄い勾玉・小型の剣と鏡が面白い。
報告書を読んではいないが、祭祀で一度だけ使って、埋納した祭器ではないだろうか?
糸魚川では滑石製の勾玉や管玉などが、ヌナカワ姫を祀る天津神社境内から出土していて、少なくとも古墳時代には信仰の場であったことが伺える資料となっている。
右上の土製鏡は、小さいながらも周囲に鈴がついた鈴鏡(れいきょう)の形になっていて、上部に吊るすための孔もありますな。
鈴鏡の使用例がわかる埴輪で、左の男性は左腰に剣、右の女性は同じく左腰に鈴鏡をつけている・・・福島県立博物館収蔵品
右下の円面硯(えんめんけん)は、複数の人が共用できる硯。
考古資料は検証や証明ができない用途や意味などに関しては淡々とした態度をとるので、余計な解説はしませんっ!
そんな時こそ私のような考古学好き(考古学の私立探偵ともいう)が、民俗例から「神棚のお供えとか、精霊流しみたいな使い切りのお供えのルーツぢゃねぇ?」と無責任な解説をして、一般人でも興味を持てる橋渡しに貢献するのです( ´艸`)
きちんと考古学や民俗学の違いを理解した上で、個人的な見解です!と釘を刺しておくのは大事ですがね。