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新型コロナ問題にみる「員数合わせ」

2020年02月25日 07時54分50秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
新型コロナウイルス問題で、クルーズ船内で検疫業務をした厚労省職員を検査なしで職場復帰させたそうだが、その理由を「感染者数を増やしたくないから」とする報道があった。
 
真偽は定かでないが、本当なら旧軍で横行していた「員数合わせ」と同じ論理思考ではないか?
 
軍帽から兵器に至るまで「畏れ多くも天皇陛下から賜わった官給品」であるから、紛失や破損があった場合は他の部隊から銀バエ(盗むこと)してでも帳尻を合わせるのが「員数合わせ」で、松竹の兵隊喜劇映画などによく出てくる。
 
例えば敵軍に1個中隊で攻撃すべしと命令されれば、戦力外の傷病兵や壊れた兵器をかき集めて「員数合わせ」したのが日本軍だったし、対空レーダー管制により倍以上の迎撃機が待ち受けて敵艦にたどり着く前に撃墜、運よく米軍艦にたどり着いたにしてもこれまたレーダー照準射撃と近接爆発する砲弾で撃ち落とされて戦果が望めないことが解っていても、離着陸もおぼつかない学徒兵を旧式の練習機に乗せて特攻させたのも「員数合わせ」だった。
 
機種は不明ながら、水戸黄門を演じた俳優の西村晃さんも学徒航空兵として特攻機で出撃した人で、エンジントラブルのため引き返したお陰で生きながらえたのは有名な話し。
 
上官の命令は天皇陛下の命令とし、結果より命令を実行することが求められたのが旧日本軍の将兵だった。
 
陸軍少尉であった評論家の山本七平は、『旧日本軍の将校時代に感じた「余りにも非論理的な精神力万能主義の為に旧日本軍が負けた」』とし、「員数合わせ」の弊害を論じていたようだ。
 
「募っているが募集はしていない」「合意はしたが契約ではない」など、珍答弁を繰り返す安倍総理。
 
旧軍の敗退を転進、全滅を玉砕と言い換えて「大本営発表」をし続けた隠蔽体質や、上層部の無謀な作戦を部下が「忖度」して実行した体質も安倍政権と似ているのではないか。
 
 

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