SNSで首都圏の方が除雪の苦労を嘆く投稿を幾つか観たので、以前に投稿済みのプロのスコップの持ち方を再紹介。
多くの人はスコップを持つ前の手を逆手で持つが、腕が自由に使える分、負担が腕に集中して疲れやすい。
ところが植木屋や土木作業員などの現場では、写真のように前になった手を順手にしてスコップを扱う。
順手だと腕と背中が繋がり、体全体で動く事になり、負担が分散されて疲れにくいのだ。モデルの男性が除雪に悪戦苦闘していたので、順手持ちを教えたら「これまで60年以上の除雪人生、知らずに損した!」と驚いていた。
この現象を古武術研究家の甲野善紀先生なら、背中が使えることで力が分散でき、共同募金のように各部位の負担が少なく大きな力になる、と説明するのかも知れない。
私は整体協会の教授資格者だから「逆手は腕の局部的働き、順手は腕の全体化」と解釈するが、普通の人には?だろう・・・。
動きの主導は腕ではなく、膝で調子をとる。
局部の動きと全体の動き、使い分ければ随分違う。