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 バイクが教えてくれたことなどを勝手に気ままにつづるブログです。
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NUDAとは、どういうバイク? (私的感想)

2013年04月05日 21時21分11秒 | 7.NUDA900R

Husqvarna NUDA900R について ひとまず私の抱いている感想をまとめておこうと思います。

1)私の中でのポジショニング
これまで乗り継いだバイク履歴では峠かっ飛びから、オヤジ瞬間移動装置そして今度のNUDAは等身大の紀行用鉄馬へ、と言う感じでしょうか?。

今の雑誌風に言えばスーパースポーツから メガスポーツ、そしてクロスオーバモタード?へと流れ着いた・・・というところでしょうか?

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まあ、歳や、生活スタイル(家族構成)などの変化に伴って思考も、志向、嗜好も変わるから、指向するバイクも変わるよね。と言うことで、これまで一番「バイクを満喫したなぁ」という時代と自身の背景を見なおして、今後期待するバイクライフを再構築するために、物色していた中で浮上したのが「HUSQVARNA NUDA900R]というバイクでした。


NUDAが纏うであろう、その匂いは以下の点から嗅ぎ取った次第。
①前衛的ながら、妥協なきデザインの徹底
②パラレルツインながら、金のかかったチューニング
③軽量、トルクフル、基本リアステア(とおもう)ジオメトリ
④のんびり走っても飽きない個性(人目を引くけど、金の匂いが余りしない)


そんなわけで、やや割高な感を持ちつつも、ワクワク出かけられそうな相棒として私のバイク座標に位置付けられました。

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2)NUDAの魅力(デザインの力)
まずは、何をおいてもこのバイクはエクステリアデザインの魅力が第1のポイントですね。
・何にも似ていない(オリジナリティ)
・直線と凹み、Vカットと通常は有り得ない逆の面構成でありながら、バイクという動きを理解したパッケージ。
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 (実際、この派手なデザイン構成が現実のライディングには悪影響を与えていない)

・1台、ポツンとおかれたフォトジェニックな雰囲気が、ノスタルジーで無く前衛的デザインなのに、違和感が無い存在感
・手間暇、こだわりが凝縮され、畑違いの人にも「ン?」とアイキャッチされるデザインだが、けして金万主義に見えない、どちらかと言えば、「普通」なコスト感(これは良いのかwww。、ようは派手だけど成金趣味に見えない。。と私は思っていますが、、どうだろ)

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3)期待と現実(走りの性能)
・エンジンはシングルほど気難しく無く、マルチほどイージでもない、程良い「鼓動感」、パルス感にあふれた、BMWのF800派生とは決定的に異なるフィールとパワーを実現した45度位相ズラシのクランク。
・高圧縮エンジンの常で、アイドル付近に心もと無さは有るが、3000回転からは実用域。4~5000回転が通常範囲での常用回転数。そして峠でアグレッシブに走る場合は7000回転あたりを意識して走ると9000回転レッドからドロップして6000回転程度をクロスしたレシオのミッションと相まって、満喫できる。完全に日本のターマック林道、峠にフォーカスされた面白さがある。

相棒と評価する上で大切な部分
・スペシャルステージと次のステージを繋ぐ大事な一般路巡航の楽しさ、これがそのバイクを長く愛馬に出来るかどうかの隠れた重要ポイントだと思う。それは乗り手の気分は何時もハイではない。色々考え事しながら空白を作りに走る事も有る。そういう時、古里の山間をトコトコ走り抜け、リフレッシュできる事は重要な能力だが、その点もNUDAは抜かりない。

もともとツインを選んだ自体がそうなのだが、こいつは優れたバランサのおかげで900Rの場合、大体100km/hプラスαの巡航(6000回転以下)当たりまでは極めて無振動で、小指がしびれて、、、なんて事は無い。かといって、モータのように無表情でもなく、恐縮するぐらいの元気な不等パルス音が純正マフラーからはじき出される。2台で走ると、後方で聞いても結構なワイルド感である。
・高いくて薄いシートもNUDAの特徴だが、私の場合は前の隼と大差なく、1.5Hでギブとなり休憩をはさんで回復する。燃料が200km程度でリザーブ点灯なので、まぁそんなとこでしょう。

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・ハンドリングはとても素直で乗りやすい。前乗りでの強い旋回でも、リアステアの余裕の旋回でもこなせる幅広さは有るが、ただ、フロントフォークの剛性は高いが、ステアリングヘッドパイプのフレーム剛性は余り無く、個々のしなりでバランスさせているのか、直線では150km/h以上はスネーキングが顔を出し始め、怖いと思うほどではないが、盤石の安定性だったハヤブサと比べると、「え、もうギブ?」みたいな感じで、せいぜい140km/hまでの無敵バイクかなと言う感じで、あくまでレシプロ戦闘機である。


・ハンドリングのもう一つのくせとして、まだ見極め中だけれとフロントは掴みにくく、グリップが内向力を高めて行く過程で、バンク(倒れこみ)が先行して、フロントが切れ込んで逃げようとする挙動が顔を出す気配が有る。ので、フォークの突き出しを増やしてヘッドパイプを下げて、もう少しロードバイクよりにした方がいいかも、、と思うものの、そうするとよりフレーム剛性の低さが気になるかもしれない。 いずれにせよ、NUDAの得意とする峠速度はさほど高速寄りではないと思う(ヘタなだけかもしれないが)。


4)自己流の楽しみ方(愛馬との付き合い方)
納車が遅れたため、本格的なシーズンとしてはこれから、、、と言うところですが、既に色々なシチュエーションに遭遇した感覚から言えば、ほぼ期待通りの走りと性格で自分としてはニコニコであります。割高な純正スクリーンはこれまたエクステリアに共通したデザインのため、同時購入し、無しでしばし走った後、装着して効果を確認し、有って不自由は全くなし、一旦付けると取る必要は無い優れモノです。ツーリングするならぜひ付けるべき。

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NUDAの魅力は間違いなくそのたぐい稀なデザインにあります。取ってつけた、、、とは別物の拘った完成度が有ります(共通部品などの縛りは有れど)。 従っていろんな場所に行って、一服しながら眺めてその奇異なデザインと風景の妙を楽しめます。


そして、ひとたび火を入れれば今度はそのデザインとは異なる安定した懐の深さと、牧歌てきなクルージングが楽しめます。やがて街を抜けて、山坂道にかかると豹変した走りを引き出せます。マルチに負けないなめらかさで吹け上がりつつも、トラクションの掴みやすい100N・mの大トルクで蹴り出され、軽くなったフロントを引き回してターンするような強引な楽しみも出来ます。セオリー通りのタイトなライントレースはSSには敵いません。一方、ラインの自由度は入り方さえ間違わなけれ非常にコントローラブルです。リアのトラクションのかけ方の自由度は高いけれど、フロントはどう使えばいいのか、まだ難しい面が感じられます(クロスオーバー車としてストロークを使うのか、使わないのか(ピッチングを生かす荷重移動をどうするか迷う)。

NUDAの走り方に一番近いイメージの動画紹介しときます


このように、ハスクバーナが野心的に登場させた、戦闘的なクロスオーバモタードですが、完成度は高く、気ままに走りまわることでリフレッシュされるタイプの方にお勧めかと思います。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 特徴的なスナップショット&コメント、興味深く... (オレンジ)
2013-04-05 23:25:14
 特徴的なスナップショット&コメント、興味深く拝見しました。
魅力あふれるバイクですね。

 さて、昨晩メールお送りしたのですが、届いておりますでしょうか?
返信する
>オレンジさん、こんばんは。 (河童)
2013-04-05 23:43:38
>オレンジさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。


メール届いてませんよ、(ただし、なんかの理由で自動スパム処理されたかも)
先のアドレスに再度メールしてみましたがどうでしょうか?。
返信する
河童さんこんにちは (ゆけむり)
2013-04-06 16:02:36
河童さんこんにちは
違いの分からない男、ゆけむりです~
すごい分析力ですね。私はnudaについて深く考えたこなどありませんでした
ブログを読みながら自分なりにイメージしますと…手ごわい!
馬に例えるなら、なつく前の松風のようです(慶次ネタです、すみません)
それにしても後ろ姿はほれぼれしますね。
最後の写真は最高です。くやしいけど私のnudaよりカッコイイ気がします~
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>ゆけむりさん (河童)
2013-04-07 22:15:31
>ゆけむりさん
片寄ってる感想だと思いますが、これまでのバイクで得た感覚からですからね。 とにかく、バイクの個性に応じて曲がりたいように合わせてやるんですが、バイク自身の走り筋がまだよく見えてません。

>カッコイイ
って、同じですよw。 せいぜいホイルのカラーストライプぐらいで。

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