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 バイクが教えてくれたことなどを勝手に気ままにつづるブログです。
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映画「永遠の0」を見て来ました。

2013年12月28日 18時42分09秒 | 6.河童のたわごと

これは河童の私的思いを書いておりますので、意に沿わない方はスルーしてください<(_ _)>


映画「永遠の0」、今日ようやく息子と二人で見てきました。


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私はストーリは全く知らない状態でしたが、始まった冒頭のシーンわずか5秒で、もう涙腺が滲みました。そのわけは最後に自分自身が理解しました。

この映画は「パンドラの箱」になるかもしれない、と思いました。戦後長らく日本の大東亜戦争(アメリカが刷り込んだ太平洋戦争のこと)は、左翼インテリの刷り込みシナリオと、左翼が偽装した戦争賛歌的な右翼もどき映画しか作られませんでした。


今回、百田さんの巧妙なストーリによって「命が大切」と思う人間こそが、その命を投げ出してまで守ろうとしたものを描き出すことで、あの戦争で戦った英霊の代弁をした映画だと思いました。


今、安倍総理の靖国参拝で揺さぶられているこの日本について、私たち国民は想像を超えたパラダイムシフトを要求されています。同時にアメリカも戦後築き上げた「日本占領」政策が破られようとしている事実に慌てふためいている所作が 「・・・失望している」発言です。今起きている事の本質に切り込めるようなメディアは存在していないようです。

日本が再び自立するとは、どういうことか。戦後レジュームからの脱却とはどういうことか。
それは私たち日本人が、先の戦争の意義を問い直し、与えられた戦勝国のストーリ戦史ではなく、日本人の目を通して見た大東亜戦争を知るということです。

つまり、アメリカが作り上げた「太平洋戦争の侵略者=日本」そして「平和を乱した罪」という事後法かつ、戦勝国が敗者を一方的に裁いた「A級戦犯」の烙印を「今の時代の公平な目に曝す」ということだからです。


私たちはもう一度、アメリカをはじめ、東京裁判の戦勝国から押し戻されようとしています。来年はそういう外交展開になるでしょう。日本人の年配の保守の論評者と思われている重鎮でさえ、アメリカの描いた絵の中でしか、安倍総理の行動を捉えていない人がほとんどです。だから中韓に口実を与えた、、というアメリカの言い分ごときに頷くのです。しかし「日本が自立すること」は、アメリカとさえ再び「正論」を堂々と述べるという事です。「A級戦犯」とは何か、とアメリカに問い直す覚悟だということです。


国際連盟で「人種差別撤回」を提案した日本が、その後どうなったか判っていますか?。
その覚悟が問われることになります。


二度と戦争はしないと誓った私たちが「しかし理不尽には再び立ち向かう」という覚悟が問われます。でなければ、永遠にアメリカの精神的植民地として彼らの価値観による「平和」の中で、再び「見たくないものは見ない」というレジュームに閉じ込められ、そして2度と戻るチャンスはやって来ないでしょう。あの戦いを知る先人が生きている今を置いてしか・・・。
だからと言って、いたずらに火の粉をかぶることではありません。知略を尽くしてチベットや、北朝鮮、中国共産党に苦しめられている中国国民を僅かづつでも、助けて行こうと言うことです。アメリカの描く利権に振り回されないよう、力を付けるということです。


最後に、冒頭のわずか5秒のシーンでスクリーンが曇ってしまった理由ですが、本当のゼロ戦乗りの方々の話が相当考証されているなと感心しました。映画のあちらこちらのシーンで次第に明らかになりますが「大空のサムライ」の著者がわざと機を横滑りさせる技術について知っておりました。
飛行機乗りは最初に機を真っ直ぐ飛ばす基礎を叩き込まれます。そうしないと機銃の射線が真っ直ぐならず、命中させられないからです。一方打たれる場合は逆です。わずかにラダーとエルロンを喧嘩方向に当てて、真っ直ぐ飛んでると見せかけて、横滑りさせます。


そのような持てる技量の全てをかけて「宮部久蔵」は敵艦の銃弾をかわして行きます。
そして、彼は特攻します。
エンドロールの前に再びその姿が明らかにされ、終わるのですが最後のカッコよすぎるシーンが同時に悲しすぎるシーンでも有り、そのことが僅か冒頭の5秒のシーンで判ったからでした。


私が高校生(昭和53年1月)の時、大村飛行場にアメリカから唯一の栄エンジンを積む本物のゼロ戦が飛来しました。夜明け前に兄の運転で熊本から地図を見ながら駆けつけたのですが、当時はなぜ、そんなすごいイベントがこんなちっぽけな田舎の飛行場に来るのかわかりませんでした。(今ならわかります。小野田少尉が帰国後ブラジルに移住せねばならなかった日本だからです。)
大村飛行場では、映画と同じ低音の腹に響く空冷14気筒発動機の咆哮を聞きました。パイロットはサービスしてくれて滑走路脇に並んでいる私たちの頭上すれすれをローパスしてくれました。

http://www.youtube.com/watch?v=3i7fTHYgX-g&list=PL636E549012E99074

その残像がこの映画を見て蘇りました。ありがとうございました。制作に関係されたすべての方々にお礼を言いたいです。


(映画の内容に作り物だの、綺麗ごとだの言う人がいるようですが、当たり前です。「何を伝えたかったのか、に対して絵を創るのです。そしてその絵には当時多くの方々の誠を汲取った作者の優しさと熱意と感謝が見事に表れていたと思います。もちろん中には飲み込んだ想いもあったでしょうが)