サイドスタンド 

 バイクが教えてくれたことなどを勝手に気ままにつづるブログです。
 少しでもバイク好きが増えてくれたらうれしいです。

1泊ロッジでバイク談義ツーリング企画(枠小)

2013年06月30日 20時45分08秒 | 2.楽しいツーリング

NUDAミーティングで都合により参加出来なかった方とも、お会いしておきたいな、というのが発端です。

1棟予約取れましたので、上記2名(オレンジさんとカワブチさん)と私で残り枠2名ですが。
修正:川渕さん、ドクターの許可が出ないそうで、今回は見送りになりましたw、残念。
また、gakuさんも、まだ骨折後のリハビリ中ということで見送りです。

と言う事で、残り枠は3人あります。・・・まぁ、こりゃオレンジさんと2人かな。

(どうせ、集まらないと思うので、)  子河童を呼ぶかなぁ。

日: 7月14日(日)~15日(月)

場所:日和田高原ロッジ(泊)

日曜直行するとちと時間が余るので、松本あたりで合流して、美ヶ原一周してからロッジに集合しようかと思っています。(途中買い出し)

で、中央ロッジには展望風呂有りで、ま、汗流してからロッジでビール飲もうと。

ご参加出来そうでしたら、コメントまたはメールにてお願いします。

そんな企画で、今日富山のカズさんと下見ツーリングに行って来ました。

Dsc03626

白樺林の中で(やや鬱蒼としておりますが)。

この先、御嶽山を望む展望ルートを走行
Dsc03630

あいにく、雲が低く、御嶽山は拝めませんでしたw。
Dsc03629_3

しかし、ここに至るルートがちと、玄人過ぎ、、というか、疲れましたねw。

路盤が割れてなかなかの段差で手が疲れて2速ホールドwww。


Dsc03634_2


しかし、後半はなかなかで、左落ちたら助からない絶壁と壮大な御嶽山が望める(晴れてたら)、来る価値は有るルートでした。

本日の走行距離472km(内高速160km)。7:00発-18:45着でした。




ロール軸の調整

2013年06月28日 21時53分53秒 | 7.NUDA900R

ロール軸の調整、、といってもそんなアジャスタが有るわけではありません。リアサスとフロントサスの高さ調整で、自分がリアタイヤでマシンをステアさせるロール軸の高さを変えることです。

車の場合は、フロントとリアの各々のサスペンション形式とジオメトリによって、車両重心と左右タイヤの接地位置が決まると前軸と後軸のロール中心高さが決まるので、その前後を結んだ軸となります。

スポーツカーや、フロントがキビキビ旋回に入りやすくするには、通常フロントが低く、リアが若干高くしています。 バイクの場合はリアタイヤのキャンバースラストを使ってフロントのステアをコントロールする軸に相当します。

車体構成としてはリアタイヤ接地面からクランクシャフトを通って、フロントフォークに垂直に当たる軸になります。そしてアクセルをあけた時の瞬間回転中心その接地点にするとウイリーする事になるので、イメージとしてはそこからさらに1mほど後ろを支点にしてクランク軸を通るところをイメージして乗るのが私の乗り方です。

で、今のNUDAはリアを10mm下げて、フロントも4回転プリロードを抜いた状態で、ロール軸の高さは下がったけれど、軸角はノーマル状態だったはずで、乗り味も変わりませんでした。けれど、フロントがプリロード抜きすぎでストロークしすぎなので、2回転戻して乗っており、どうもそのせいで、「もっとアンダー出ていなかったはずなのに・・」ということ合点が行きました。

相対的にフロントが上がって、ロール軸角が起きていたんですね。

で今日は、5mm突き出しを大きくしてロール軸角を寝かせました。これで、ほぼノーマル(厳密にはマイナス2mm)の状態になったはずです。

Ca3i0806

<ノーマル>

Ca3i0808_4

<下げた状態>

これで、試乗に行きます。 いつものコースで旋回の初期、中間、脱出の3パートで各々感じを確かめます。 通常飛ばす時は中間はほとんど無くて、ターンインと脱出と言う感じですが、試走では
①リアタイヤからロール軸に沿ってひねった時のレスポンス
②わざと中間部を定常円旋回モードでハンドルに力を加えず、いわば手放し状態で、狙った半径からずれないか
③脱出でアクセルの開け閉めでステアがどう変化するか、

以上を見極めつつ曲率とパターン(減速と加速の)の違うコーナをなぞってみます。

たった5mmの違いですが、大きく変わりました。

Ca3i0821

<不思議と段々SSぽいオーラが・・・>


まず①に入る手前の段階で既に通常よりも寝ているのでモーションそのものがクイックになり、フロントの追従遅れが消えました。 次いで定常円旋回が初期旋回で入れた旋回半径にぴったり合います。そこからアクセルをあけて行っても膨らまず、戻しても切れこまず(これは実際にはバイクの挙動は有るのですが、リアの支点をチョイと制御するだけでフロントが反応してくれるので、問題なくラインを維持出来ます。

いやーぁ、狙い通り。峠マシンになって来ました。 ただまだ残った点は侵入のブレーキングでフロントフォークが入る速度が速いきらいが有ります。特にカーブのきついタイトコーナではブレーキング時間が短いので、もう少し抵抗してほしいなと、んでこれは圧側のダンパーを戻す事にします(ノーマル6段戻しですが、納車後8段戻しにしてたので、ノーマルに戻して見ます。(これは、日曜のツーリングで確認予定)


正直、ふざけるな!って感じだけど。

2013年06月25日 19時48分59秒 | 7.NUDA900R

NUDAたたき売りですな!。

 

バイクの完成度が高いだけに、この開発にかかわったエンジニア連中、デザイナーの心中を察すると、ほんとーに辛いもんが有るなぁ。

ま、私の場合は35万を割高で買ったとは思わないが、35万も激安で買えた人がうらやましいと言うだけだ(^_^;)。

しかし、販売店はユーザの気持ちを考えるとハスクバーナと一戦交えてしかるべきと思うけどもね。これからも日本で営業する気なら。

再出発を祝福したいところですが、 風餐露宿 と言う感じです。


【セッティング】

2013年06月19日 22時31分13秒 | 7.NUDA900R

ぼちぼちNUDAの慣らしも完了し、身体の方もなじんできたので少しずつ自分用にセッティングして行こうと思う今日この頃です。

納車後、サグ出しで変更したのは
①リアサスのプリロードを4.5mm抜く(およそ10kg分軽目にシフト)。
②リア圧側2段、伸び側を4段抜く。
③フロントプリロード4回転抜く(ピッチ不明ながらリアと同等と推測)  ⇒その後、軟過ぎと感じ、2回転締め込み=標準から2回転分抜いた状態
④フロント圧側2段、伸び4段抜く


この状態で、かなり走りまわって掴んだ感触から、まず当たりが出て、当初より動きか軽くなった分、圧、伸び共に若干緩すぎに感じるようになって来た事と合わせて、次の段階へ変更の予定。


まず、自分流の狙いのハンドリングと比べて旋回序盤は若干甘めのニュートラル。後半ややアンダー。
ノーマル時から基本デイメンションは、トレール車だなぁと。んで走った感じではもう少しSS方向とはい言わないまでも、オンロードスポーツ方向に攻めて見たいので、ゆとりが有って楽な今の特性を、もう少しクイック方向にアンダー消してニュートラル化し、旋回中番以降の2次旋回を開けてタイトになるようにしたい。


当然その分、シビアなクイック方向に行くけれど、ロングホイルベースの恩恵は生きているので、十分乗りやすい特性は変わらないと思う。


なので
①フロントプリロードさらに1回転締め戻し。フォーク突き出し5mm増。これでロール軸角は変えずにフロントのピッチを抑えて、キャスターを若干立てやる。
②フロント伸び側1~2段強めにして、溜をちょっと増やしたい。
③リア圧側少し締めて後半の開けて曲がるきっかけをチョイ強く、そして伸び側も少し締めてS字切り返し時の挙動をもう少し抑えてクイックに詰めたい。


峠の現地ではフォーク突き出しは変えられないので、これのみ家で変更して、あとは現地で順次確かめつつ狙い方向に成るか、いじって見よう。


うまくいけば、これに合わせてハンドルを幅で指2本分、高さ方向で20mm程度、ロール軸変更に伴う姿勢変化を緩和してやりたい。


そんな事を思っている私の乗り方基準に照らしたNUDAの基本特性は
①初期旋回、チョイ甘のニュートラル。後半ややアンダーぎみ。
②旋回力がバンク角依存性が強く、トラクションでの2次旋回が出にくい。
③フロントのセルフステア追従性が緩い(美点でもあるが)。


以上③については、もう少しクイックかつ、バンク角よりもトラクションで反応(リア沈み勝手で切れるように)するように持ってゆく一方、減速時のフロント荷重で切れ込まないバランスを探る)


という方向性かな、それが上記のアジャストの狙いです。当初は長いストロークを生かしてピッチングを使ってパッパッと切り返すイメージだったけれど、現実乗って見ると、バイクの重量とパワーバランスがオフ車レベルから逸脱するため、林道、峠での速度域がSS同等となる素性から、それ相応の硬さが必要になり、当初えらく硬い、、と思ったサスも「なるほど、しゃーないかぁ!」な感想で、イメージのようにはいかなかった。


NUDAの長所を消さない範囲で、どの程度改善されるか調べて見たい


その9 これぞハンドリングマシン 

2013年06月13日 19時31分07秒 | 5.思い出のバイク

その9 これぞハンドリングマシン '88年 GSX-R750 (GA77オーストラリア仕様)


丁度、88年にGSX-R750がフルモデルチェンジしたタイミングで限定解除したので、買いたい大型バイクを物色した時、やはり従来の延長ではなく新境地を切り開くものがほしいな、ということで前回書いた「ネモケン」の一言を確かめるべく、初めての買うことにした4ストのスズキ車。

Suzukigsxr75088
(写真は国内仕様のJ型)

まず最初に直面したのが、メーカーの違いによる基本特性の違いです。自己流ですけどリアステア乗り(先の見えない公道では、やはりこれが基本でしょう)で、なるべくバンクを浅くして、トラクションを掛けて小回りする事を基本形として来た私の乗り方では、フロントが若干アンダーめで、その分、フロントのグリップ感が絶えず伝わるヤマハ流がうまくはまって、路面状況が悪い雨の林道なんかでも、あまり緊張せず乗れる安心ハンドリングでした。それが初めてのスズキ車(と言っても88Rはそのスズキをしても新境地だった)の切れ込む旋回性です。ですがそれはそう感じただけで、実はこれこそが私のラインディングを転換させた出会いだったのです。
Gsxr750
愛車の’88フルパワー車


まず初の大型車、あこがれのナナハンです。しかもフルパワー仕様(ディチューン版なんて買えないし)ということで逆輸入車を買いました。そのせいもあってか、やたらトルクが薄い。「こんなもん?」と言う感じでアクセルをロックするまで開けてチョイと待つ感じが有るぐらいパワー感はありませんでした。けれどそんな事は余り気にならず、とにかくこれまでの狙ったラインよりもタイヤ1本分いや、それよりもさらにタイトに回ろうとするので、「こりゃ、フロントからスリップダウンするやろ?」という気持ちが働いて、ついついハンドルを起こそうと力が入る始末。「う~ん?、なんかシンクロしない」という心象が強くて、なんとかこの意味するところを理解せねば、、、と峠通いになりました。

Gsxr750_92may
(古典的なリア乗りですが、峠ではこれが安心)

GSX-R750の2代目は、地味なダブルクレードルで技術的な革新部分は何もありません。当時ヤマハは5バルブのFZ750、ホンダはトルクモリモリのV4エンジン。ヨシムラが頑張っていたとは言え地味なバイクです。けれどスズキが作る地味なバイクはその後要注意なんですね、実は。

ハヤブサとか、GSX-R1000とか、のちにすげーと言われるバイクは、出た当時の技術的背景をみると特段新しい物は無い。つまり熟成されている、品質が読める性能のパーツばかりを集めて作るんです。なぜに?。
出来上がったハンドリングというか、実現したい「走り」をモノにするために。
そうなんです、新しい物を技術的に実現したい場合は、そこにリソースも、品質確認も取られて時間がかかる。ヘタすると走りのほうは実験車みたいなものに成ったりする。 けれどスズキのバイクづくりは堅実で後にその事が「スズ菌」にかかる私の体質に合ってしまったのか、スズキのバイクは安心して買えるなと、ファンになりました。おそらく一般の人が抱くブランドイメージとは私の受け取り方は違うんだろなぁ。派手な目を引くハード部分ではなく、作り込まれて実現した乗り味、ソフト面こそが真髄なんですね。

Gsxr750by_2

さて、その地味なRですが当時RC誌が絶賛していた「ブレーキングを残したままコーナリングに入れる初めての大型市販車」との触れ込みを信じて、「・・であればなおの事このフロントの感触は解明する必要がある」とあれこれライディングスタイルを試して見ました。そして有る時パッ、とわかった瞬間が有りました。それはわざとおもいっ切りリアにケツをずらして、万一フロントが滑っても立て直せるぐらいリア荷重で旋回した時です。自分に染み付いている旋回ラインよりはるか小さくセルフステアで入って行く。そのフロントに逆らわずにアクセルワークのみで切れ込みをコントロールしようとした時です。どうなったのか?。


何も起こらず、ヤマハ的なフロントのアンダーステア的フリクションを一切感じず、かといって切れ込み勝手のフリクションも感じない、まさに最も手ごたえの無いリアタイヤが描く旋回軌跡のライン上をぴたりとフロントがトレースしている事に気が付いたんですね。これはまさに目からうろこでした。それまで漠然と感じていたリアステアの理論と体感がぴったりシンクロした感触が有りました。すべての質量がリアタイヤ1本の上に全てが乗って旋回する感触が有りました。


タイヤのグリップと言うのは大体10%程度のスリップ率時点が最もグリップが強い状態になる。従ってヤマハハンドリングは、旋回中既にフロントには若干のスリップを起こさせつつ曲がっているのでグリップ感に途切れが無く、反応も即起きる。けれど実はリアの旋回能力を僅かに殺しながら回っているのではないか?。Rの場合はとにかくリアのトラクションで起きるキャンバースラストの旋回力が絶対で、これに逆らわずフロントが即ついて行く。フロントは車体のロール軸をリアタイヤの旋回接線にぴったり合わせて曲がる感じなのでその滑空感というか、キレと言うか、まさに狙ったラインに車体が空気を切り裂いて飛び込む・・・大げさ(笑)てな感じが分かり、そこからはもう、全くの人馬一体で、これだけの重量車が全く250ccのようにヒラヒラ操れる。


加速力が弱くパワー感が無いのは残念だったけれど、その分アクセルワークに気を使う必要も無かったかな。これほど楽な峠バイクには未だ出会っていない気がします。その前輪のグリップ感の不要さが分かると(リアが車体の旋回全てを支配している感覚)、実はフロントは車重を支えているアイドル軸に過ぎず、無くてもいいんじゃない?と思わせるぐらい不安感の無い旋回が出来るのです。

Gsxr750by5

(SUZU菌に感染させた?仲間と行った乗鞍にて '91年10月)


現代のSSは絶対速度重視になったのか、フロントにもサイドスラストを生ませて旋回する感じで(実はこれはNS500でスペンサーが切り開いた乗り方だと思うけれど、それを今では普通のライダーの技量程度でも使えるバイク作りが出来るようになり、一般ライダーもそのラインを具現化出来るようになったと思う)


実に速い速度のまま、初期旋回に突っ込んで回るから、減速域がコーナの前半どころか、1/2ぐらいまで引きづり、パーシャル状態はほとんど無く、スイッチャブルにアクセルオンの脱出加速に繋がる。これはこれでスリリングで爽快だけど、公道の、林道や峠で「ほしい性能」とは思わない。旋回力が「旋回速度」への依存が大きすぎる。ライダーが独立して制御(ケツ荷重とアクセルワーク)できないと、対向車や予測に反した事態が多い公道では「高いレベルの減速突っ込旋回」でそれが起きると、フロントタイヤのグリップ余力は残っていない場合が多い。バイクのフロントが車のタイヤの使い方に近付いて、キャンバースラストではなくサイドフォースを使って走る領域に踏み込む。そうなるとタイヤはブレーキンググリップとサイドフォースの合計しか、グリップは生まないのであてにしていたサイドフォースが急速に喪失する状況に陥る事になるからだ。公道でのフロントタイヤはあくまでリアタイヤのキャンバースラストに寄り添う範囲で使うべきだと思う。


ハヤブサが意外とせせこましい林道や峠でSSより速かったりするのは、このスズキ流ハンドリングを生かしているからだと思う。ハヤブサはR750とは程遠いハンドルのキレだったけど、この「リアタイヤに支配されるフロントタイヤ」というロジックは踏襲されている。なのでフロントのグリップを当てにしない乗り方が出来るので、知らない峠もそれなりのペースで走れてしまう。ただ、気を付けなければならないのは、ヒラヒラ乗れていてもいざというブレーキング時には「こんなに重かったんだ」と慣性の大きさにひやりとさせられる。


実は、'88のR750は慣れたところでフロントの突き出しを5mmだったか、10mm増やしている。これはRC誌の推奨だったのだが、まさにそれが上の「完全ニュートラルスリアステア」を作りだしていた。ノーマルは一般ライダーにわかりやすいように若干フロントに「遅れとアンダー」を残す意図があったと思う。後の限定車89年のRKは最初からそうなっていた。レーサのアライメントがそのまま市販で使えたのは「耐久レーサ」が下地になっていたからだろう。
Gsxr750_2

(このRを買った時に知り合ったのが今の奥さんで、そう言う意味でも思い出のバイクw)


そんなわけで、2代目R750は読み切れた部品の集合体として開発された車両であり、だからこそ実現したかったのは「ハンドリング」というソフト面の商品価値だったと思う。限定発売されたクロスミッションを積んだシングルシートのレーサレプリカの限定車RK型は、今でも手に入るなら持っていたいバイクの筆頭である。他社と比べてカタログスペックで訴える要素が薄く、その割に販売価格だけは同等に高価というこれまた残念な売り方だったけれど、わかっている人はわかっているわけで、中古車市場でトンと見ない(泣)。「ワインディングの麓に住んで峠限定の公道」という条件なら、私はこれがベストスポーツマシンだろうと思っている(ふつうに通勤もこなすならノーマルのほうがお奨めだけど。)