Net & TV Impression 3

ネットニュースやテレビのネタでストレス発散。
発言に責任は持ちません。あしからず。

「マツコ&有吉の怒り新党」終了 背景に「怒り」の飽和状態

2017-03-12 16:03:56 | 日記
テレビ朝日は、人気番組『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)が終了し、新番組『マツコ&有吉 かりそめ天国』がスタートすることを発表した。同番組は2011年のスタートから6年間で終了することになる。有吉弘行、マツコ・デラックスという人気者を起用した番組は、23時台というスタートながら好調をキープしていた。いったい、なぜ終了しなければならなかったのか? その背景について、同番組の「新三大〇〇調査会」の有識者に起用されたことがあるコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *

 『怒り新党』は2012年3月に『ギャラクシー賞』月間賞を獲得したほか、2013年~2015年には、1月1日の『芸能人格付けチェック』、2日の『とんねるずのスポーツ王は俺だ』、3日の『怒り新党』と並ぶ“正月三が日特番”に起用されたテレビ朝日が誇る看板番組。昨年3月の夏目三久さん卒業という転機があったとは言え、いまだファンの多い番組です。

 番組終了の理由は、「ひと通りのことを怒り尽くしたから」とされていますが、実際はそれだけではないでしょう。主に以下3つの背景が考えられます。

 ◆コア層をつかむ後半コーナーの行き詰まり

 1つ目の背景は、後半コーナーの行き詰まり。同番組は2部構成で、当初は前半に「国民から寄せられた怒り」、後半に「新三大〇〇調査会」が放送され、両輪として前者が女性中心のライト層、後者が男性中心のコア層をつかんでいました。

 しかし、現場のディレクターたちは後半コーナー「新三大〇〇調査会」のネタ選びに相当苦労していたのです。私は過去に同コーナーの有識者を担当したことがあり、その後も5人のディレクターさんから何度もネタ提供を求められてきました。ところが3~7案を繰り返し出しても「ただ面白いだけではダメ」で採用されないなど、基準が厳しかったのです。

 苦労しながら放送しているうちにネタの幅が狭くなり、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)を超えるニッチなものばかりになったことで、かつてのような視聴者の熱狂がなくなってしまいました。

 昨年から新コーナー「記憶調査委員会」「もうすぐこうなる調査会」「今週の怒られたさん」が次々に登場。ただ、いずれも「新三大〇〇調査会」ほどの人気を集めることができていません。ディレクターさんたちと話している感覚では、「前半の“怒りネタ”はまだまだ絞り出せる」ものの、「後半のネタに困っている」というのが実情の気がします。

◆怒りと毒舌は番組もタレントも飽和状態

 2つ目の背景は、怒りや毒舌をベースにした番組とタレントが増えすぎたこと。

 『バイキング』(フジテレビ系)、『好きか嫌いか言う時間』(TBS系)などの怒りや毒舌をベースにした番組が増えた上に、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)が「怒ってます企画」を連発するなど他の番組にもその傾向が見られます。

 それらの番組には、坂上忍さん、梅沢富美雄さん、高嶋ちさ子さん、遥洋子さん、フィフィさんらが出演し、怒りや毒舌を全開。そこに、水道橋博士さん、小藪一豊さん、おぎやはぎ、カンニング竹山さんら怒りや毒舌のキャラとして知られる芸人が加わって盛り上げるなど、タレントも飽和状態なのです。

 このような怒りや毒舌をベースにした対立の構図に、視聴者はすっかり慣れてしまいました。今や『怒り新党』はマイルドな部類に入るほどで、怒りや毒舌の鋭さは感じません。それだけに、新番組『かりそめ天国』を真逆のふわっとしたコンセプトに振り切ったのは納得です。

 ◆マツコと有吉が次のステージへ

 3つ目の背景は、マツコさんと有吉さんの変化。『怒り新党』がスタートしたころとは異なり、現在の2人はゴールデンタイムの番組を担うトップMCになりました。

 その多くが大スポンサーを抱える番組だけに、「不用意な発言で迷惑をかける」ことだけは避けたいところ。特に生活情報を扱う『有吉ゼミ』(日本テレビ系)や『マツコの知らない世界』(TBS系)では、怒りや毒舌を見せる機会が減っています。また、『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)や『有吉くんの正直さんぽ』(フジテレビ系)などの一般人と絡む番組が増えているのも、理由のひとつと言えるでしょう。

 “毒舌タレント”から“総合司会者”という次のステージに入った2人が、「各所に迷惑をかけない」レベルの怒りや毒舌に留めているのは間違いありません。もはや怒りや毒舌は、2人にとって絶対的なものではなく、多彩な魅力のひとつでしかないのです。

 ◆視聴者は怒りや毒舌を求めていない

 前述したように、視聴者は怒りや毒舌をベースにした番組にすっかり慣れました。実際、テレビマンたちが求める視聴率を獲得しているのは、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)、『ぴったんこカン・カン』(TBS系)、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)、『笑ってコラえて!』(日本テレビ系)などの「単純に笑える」「家族でのんびり見られる」番組ばかり。「多くの視聴者がテレビに怒りや毒舌を求めているわけではない」ことが分かりますし、深夜番組も例外ではありません。

 その意味で、惜しまれるほど人気のある段階で、新番組に切り換えるのは英断。新番組はマツコさんと有吉さんのさらなる魅力を発掘してくれるのではないかと期待しています。

 【木村隆志】

この木村っていうコラムニスト?完全にカスだろう!
何もっともらしい屁理屈こねまわしてんだ?って話。
本当は、去年の夏目とのスキャンダルに激怒した夏目のパトロンの芸能事務所社長の有吉潰しの圧力の一部だろうに。
局側も発端の番組を終わらせることで某社長に対して一応けじめとみそぎを済ませた、と言う業界独特の懐柔術なんだろう。
逆に某社長から「いつまで番組続けてんだ?」と暗黙の圧力があったのかもな
有吉が消えて行くのも時間の問題かも・・・