
激動の2022年7月が終わった。7月は身の回りで色々なことが起きた。
悲しい事やこの歳になって初めて経験する事。もうあれから10日が過ぎたんだ。
そして、もう一つ印象に残る出来事から1週間が過ぎた。

流鏑馬を撮るようになってから、被写体としての『人馬』に惹かれるようになった。
藤沢周平小説や映画・ドラマでみる、みちのく武士の歴史。
その中でも是非この目で見てみたかったのはこの『相馬野馬追』だった。


事情により自家用車で会津巡りからの南相馬入りは叶わなかったけど、
東日本大震災で途絶えていた常磐線復活の証『特急ひたち』で向かう相馬野馬追は感慨深かった。
東日本大震災で途絶えていた常磐線復活の証『特急ひたち』で向かう相馬野馬追は感慨深かった。
いわきで乗り換え、警戒地域や被災地を淡々と進む電車。真新しい駅舎やホーム。防波堤。
自分以外にも、席を立ち窓の外を眺める人が多いのが分かった。

『相馬野馬追』の最寄り、原ノ町駅に着いたのは本番の前日7/23午前11時前。快晴。
駅舎はやはり野馬追色に染まっている。駅前では野馬追関連テントが出迎えていた。
一千有余年の歴史。国の重要無形文化財。コロナにより数年ぶりの開催。
相馬野馬追像やポスターで気がはやる。先ずは会場となる雲雀ヶ原祭場地へ向かう。

空が高い。20分ほどで雲雀ヶ原祭場地近くに。警察車両や規制の案内が始まっている。
本日は14:00からの『宵乗り競馬』を見ようと思う。
雲雀ヶ原祭場に近い相馬太田神社から来る中ノ郷を騎馬を待った。

旗指物を背にした馬群が見えた。


それにしても皆一般人なのにこの様になった風体と存在感はなんだろう?

『旗指物』というモチーフがキモだと思った。
そのコトは明日の本番でも痛感することになる。

民謡『相馬流れ山』が流れる雲雀ヶ原祭場。祭場の広さと空の高さを実感。

宵乗り競馬が始まった。


みんないい顔をしている。明日の本番が楽しみだ。


宿までの帰り道、田舎道を行く2頭の騎馬。自動車を横目に悠々と帰路へ向かう姿にまた感動。
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本番当日。場内撮影許可証が抽選に当たり馬場の良い場所から《甲冑競馬》が撮れそうだ。
撮影場所の確保後に、お行列の雲雀ヶ原祭場到着を本陣山で待ち構えた。












到着の口上がそれぞれ個性があって面白い。

神輿も本陣山へ担ぎ上げる。羊腸の坂の九折が辛そう。


相馬流れ山踊り伝承公開のあと、

いよいよ甲冑競馬。


最初は螺役騎馬。旗指物は装着していない。

それにしても若武者が清々しい。

続いて一般騎馬が始まった。馬群の音に鳥肌が立つ。






やはり生の迫力は違う。それと旗指物!と武者たちの表情。

許される限り、動いて色んな場所から狙ってみた。




興奮が冷め止まない。そしてなんといっても人々の表情が魅力的だ。

相馬野馬追紀行【後編】《神旗争奪戦》へ続く。
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この日の撮影レンズ
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