斬る!雑草魂

北京五輪なんかどーにでもなれっ

世界に災厄をもたらす国

2006-01-30 | 特定アジア
     【画像は「中共はワシが成敗する!」と、勇ましい李登輝さん】

中国、アフリカへ外交攻勢 資源確保・台湾封じ込め
 中国政府はアフリカ諸国と国交を持ち始めて50年となる今年、対アフリカ外交で攻勢をかける。外相としては16年連続となる李肇星(リー・チャオシン)外相の年初の歴訪に続き、胡錦涛(フー・チンタオ)国家主席も国家指導者としては過去四半世紀で最長規模の歴訪の検討に入った。今秋には北京で「中国アフリカ首脳会議」も開く方向だ。背景には、経済発展を支えるエネルギー確保や国際社会における台湾の封じ込めといった狙いがある。

 「中国とアフリカが協力できる領域は広大だ。アフリカ諸国とは多くの国際問題で見解が一致している」。中国外務省の孔泉(コン・チュワン)報道局長は26日、今秋予定する第3回中国アフリカ協力フォーラム閣僚会議に合わせて首脳会議の開催を検討していると明かし、その意義を強調した。

 中国の力の入れようは年明け早々から際立っている。李外相は今月中旬、カボベルデ、セネガル、マリ、リベリア、ナイジェリア、リビアの6カ国を歴訪した。中国の歴代外相は、銭其●(チエン・チーチェン)氏が91年1月に4カ国を歴訪して以来、年最初の訪問地には必ずアフリカ諸国を選んできた。90年代以降、外相の公式訪問は2度だけで計5カ国という日本とは対照的だ。

 今月12日には初めての「対アフリカ政策文書」を発表。アフリカでの軍事人材の育成▽留学生の交換▽中国語教育の支援▽中国企業の投資奨励▽対中債務の軽減などを推し進める方針を掲げた。

 今年は、56年に中国がアフリカ諸国では初めてエジプトと国交を樹立してから50年。中国筋によると、胡主席はこの夏、10カ国前後のアフリカ諸国を歴訪する方向で調整に入った。同筋は「中国の指導者としては81年末から82年初めにかけて趙紫陽(チャオ・ツーヤン)首相が11カ国を歴訪して以来の規模になりそうだ」と話す。

 背景にあるのは、台湾問題やアフリカからのエネルギー確保だ。

 新華社通信によると、李外相は18日、リビアで最高指導者カダフィ大佐と会談し、「台湾独立に反対する」という発言を引き出した。同じ日、台北では、台湾の陳水扁(チェン・ショイピエン)総統が大佐の次男セイフ・イスラム・カダフィ氏と会談。台湾当局は、陳総統が大佐の招きで外交関係のないリビアへの「公式訪問」に合意したと発表していた。李外相に対する大佐の発言は、陳総統の訪問があろうともリビアの対中政策に変更はないことを示したものと受け止められている。

 また、中国が日本を抜いて米国に次ぐ世界第2位の石油消費国となったいま、エネルギー戦略上もアフリカの存在は重要だ。経済成長の維持による社会の安定は、共産党指導部にとって最優先の課題だからだ。

 さらに中国の対アフリカ外交で目立つのは、アンゴラやスーダンなど、政情不安や民主化の遅れなどから、他国が交流を控える国々とも積極的に交わることで関係を深めようという姿勢にある。スーダンの内戦や住民迫害についての国連制裁決議ではスーダン寄りの姿勢をとり、同国を「テロ支援国家」と非難する米国と対立した。
【朝日新聞 以上引用】--------------------------

今回のこの記事には世界における中共の野望や問題点が凝縮されています。
ざっと、オイラなりの感想を述べると・・・
○アフリカ諸国を利用した台湾封じ込め
○石油大量消費に伴うエネルギー問題、原油価格高騰による世界経済への悪影響、環境問題
○アフリカの独裁非民主国家・テロ支援国家を支援。さらなる政情不安をもたらす
○援助されている中国がアフリカを支援!?

などなど、ロクなモノがありません。

アフリカ諸国を利用して資源確保と台湾封じ込めに象徴される国際社会での影響力強化が効果的に行われている印象です。と言うより非常にマズイことです。

現在独立国家台湾と国交を結んでいる国は25カ国あります(2005年現在)。うちアフリカが7カ国となっていますが、実は90年代以降アフリカ諸国との外交関係は減少の一途をたどっており、この背景には当然中国の圧力及び“札束外交”や記事中にあるような軍事人材の育成・中国企業の投資奨励・対中債務の軽減などがあります。

しかも始末が悪い事に中国が積極的に支援している国にはロクな国がありません。リビア・アンゴラ・スーダンなど、確かに石油資源が豊富ではありますがおよそ民主的とは言えないゴロツキ国ばかりです。(テロ支援国家もありますし)。まぁ共産党独裁国家の中国にとってはある意味同胞といえるのかもしれませんが、これらの国への支援がアフリカにさらなる紛争や圧政など混沌をもたらし、貧困を招く結果となるのではないか。このことに日本の平和主義者が声を上げないのが、ふ・し・ぎ?

その一方で中国は言うまでもなく被援助国です。ときに途上国のツラをしながら、またあるときは恫喝強請ながら日本からのODAをせしめています。それで浮いたカネをアフリカへの軍事支援などに回し資源を獲得したうえで国連での影響力を強化していく。それらによってアフリカ諸国へODAを供与している日本の立場は相対的に低下し、常任理事国入りを目指すうえでもマイナスとなって返ってくし、。なんて冗談のようなことが行われているのが現状です。

まったく日本だけでなく世界に脅威です。災厄をもたらす国から今年も目が離せません。

ただ、オイラは中国の外交はしたたかで狡猾だな、と批判する一方で感心もします。中国は確かに非民主的な独裁国家ですが、国に誇りを持ち国益にはどこまでもどん欲であると思う。日本の売国外務官僚や売国政治家はヤツらの爪の垢を煎じてウーロン茶に入れて飲んだらどうだ?親中派ならそのくらい平気だろ!