おめでとう
●「ひぐま打線」の異名を取り、選抜では実績を残している岩駒。夏は意外にも3回出場して未勝利だったんですね。
●確かに、選抜大会は、予選を前年の秋にやるので、大会の時点で強いチームが出てくる訳ではなく、出場校のチーム力にかなりのばらつきがあるので、相手によっては勝ちやすい可能性が夏に比べると格段に高くなると思います。21世紀枠のチームが結構活躍するのもこの辺のことがあるからかもと思ったりしています。
●それに比べ、夏はどこもがっちりチームを作り上げてくるので、実力がないとなかなか勝つことは難しいと思っています。岩駒は、ある意味、運良く2期連続開幕戦。極度に緊張する開幕試合。こればかりは経験のある方が有利と言えるでしょう。
●試合内容は御覧のとおりで、かなりドタバタの試合でしたね。岩駒は1、2回に送りバントを決められず相手もチャンスに拙攻続きと開幕戦の緊張の中、普段の野球がまったくできない状態だったようです。その中で、なんとか3回に集中打で6点、その後2点を取って逃げ切ったというところでしょうか。投手も1回からピンチ続きで5回まで無得点だったのは相手に助けられたとしかいいようのない感じでした。夏は勝ち上がってきたチームはどこも打力はかなりのものがありますし、しかも金属バット。序盤の8点リードでは流れが変われば安心はできないなぁと思っていましたが板木投手も5回まででかなり体力を消耗したようで、6回は先頭打者をデッドボールで出した時点で限界だったと思います。その後は相手が本来の力を発揮し始めじりじり追い込まれる悪い展開。8回の2アウト満塁での再登板はある意味賭だったでしょうが流れを断ち切ることができ監督の好判断だったと思います。
●試合の中で気になったのは、4回の1アウト3塁で関工が前進守備をしいている中、高いバウンドのセカンドゴロ。ここでランナーが判断よくホームインできなかった点です。かつての駒苫なら難なくホームインしていたはず。接戦になるとこういうところで相手にプレッシャーをかけられるか、1点を取れるかどうかで勝敗が決まってしまいます。
●守りは4失策、9被安打、10与四死球という厳しい状況ですが、経験の差と15安打の打線が相手のミスもあり勝利を呼んだというところでしょうか。
●これまで北海道のチームは1回勝てば目標達成的な雰囲気がだたよったところですが、駒苫の3年連続決勝進出という輝かしい実績を考えると、これで満足することなく、修正するところは修正して次の盛岡大付戦も勝って、智弁和歌山に一泡吹かせる意気込みでいってほしいと思います。