ほっかいどう@genki.co.jp

「ほっかいどう」に関わる政治・行政・経済からスポーツまでさまざまなネタをそれなりに語ります。(^―^)

そのまんま東が宮崎県知事に当選

2007-01-25 22:08:53 | 政治

●そのまんま東が宮崎県知事に当選したそうだ。

●報道によると、政党離れとしがらみを断ち切りたい県民の思いが背景にあるようだ。前知事は県庁上がりで今回の他の候補も国の官僚上がり。新鮮味に欠けるので、とにかくなにか変わってほしいという願いなんだろうね。

●そのまんま東氏は、早稲田大学で地方自治を学んだということで、理屈上はわかっていても本当の意味で県庁組織の巨大さにはとまどうだろうと思う。教育、警察を含め約1万8千人。北海道庁が8万人だから都道府県レベルの規模では、中規模だけど、民間企業で考えると、巨大企業と言えるだろうし、その地域ではダントツの独占企業と言って良い。そこに、1本部、7部、出納事務局、企業局、病院局、各種委員会などなど。

●青島東京都知事は、都市博を止めただけ。横山大阪県知事はセクハラで辞職。田中長野県知事は脱ダム宣言を取り消される憂き目に。タレント知事が都道府県という巨大組織をうまく動かせたことはなかったと言っていいだろう。知事の補助機関である各機関も知事の意思がわからないと動けないだろうし、これから先の宮崎県の4年間がどんな形を残すか関心のあるところ。

●まずは、当選後の特別職人事、副知事、教育長など、そのまんま東氏がどういう采配を振るうことができるか。今日は議会議長に会ったようだけど、全野党ではこれから先、なにもできないし、人事一つとっても議会対策は最優先だけど、一筋縄ではいかないだろうね。その次は、補正予算を組むかどうか、新年度予算の編成でどんな色を出すか。そのまんま東色を出すために自分の考えをどうやってこの巨大組織に浸透させるか、これからのハードルは尽きないけど、新知事の「熱意」で乗り越えてほしいなぁ。

●新知事のマニフェストには、なかなかオモシロイもの、よくわからないものもある。例えば、入札改革では、「土木部や環境森林部等への知事・議会等による監視強化」?!。「県民生活を豊かにする情報量を増やすためのテレビ局の増設、インターネット活用の方策を検討」?。

●このマニフェストは、一説によると、20代の若者で構成する「チームそのまんま東」なるものが中心になって立案したらしい。そのメンバーは多くがNPO法人政策過程研究機構(PPI)に所属しているとのこと。今は、色々なNPOがあるのですね。マニフェストには、ユニークなものを含めに色々な政策が並んでいるけど、これを1万8千人の県庁組織に理解させ県の政策として組み込み事業化、予算化していくことはなかなか難渋しそうな気がする。さらに、これからその結果が議会や報道機関に「達成度」という形で追求されることになる。行政の素人が「政策」を実現する方法として、どんな独創的なアイディアを持っているのか注目したいね。

●マニフェストの中で、一つ、これは、宮崎県で先鞭をつけて他都府県でもぜひやってほしいものがあった。「各部局の長が知事に対して目標を約束する「部局マニフェスト」の強化」。一般に行政は、知事がトップで、他の職員は全員、知事の補助機関にすぎない。民間であれば課長、部長、取締役など各マネジメントレベルで経営責任を負うのが一般的。行政の場合、政策評価はあるものの各職階層のマネジメント面での責任という概念は今までなかったと言ってよい。例えば、財政運営がうまくいかず財政難に陥っても財政を担当する総務部長や財政課長がその責任を取ることはないし、企業誘致がうまくいかないからと言って、商工部長が更迭されることもなかった訳で、ある意味ぬるま湯的な面は否定できない。

●そのまんま東知事がこれまで「行政の常識は、一般の非常識」だった部分にメスを入れて実績を上げてくれることを期待したいね。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最新企業誘致事情 | トップ | 久々のジャンプ! »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そのまんま (Max)
2007-01-27 10:49:17
宮崎県民の品格を疑う。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治」カテゴリの最新記事