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nonocanonoco

お久しぶりです。またよろしくお願い致します。

讀賣新聞に藤城清治

2008年11月02日 | 好きなアート
 私の敬愛する影絵作家藤城清治先生が、讀賣の子どもコーナーに載ってました。そんなに長いインタビューではないのに度肝を抜く発言を連発!すごい84歳です。

 「何万枚もの木の葉を切り抜いているような時は、無心になれてとても楽しい時間です」

 楽しいのかぁぁ・・・・!!「何万枚もの木の葉」!この「何万枚」という数が決して誇張でないのが凄い!下絵だけ書いてああいう単純作業はアシスタントさんに任せてるのでは・・・と疑っていたのに、「楽しい時間」なんだ・・・!本当に自分で全部やってるんだ・・・!すごいです。

 「一心に作業を続けて迎える夜明けの時間が、一番好きです」

 84歳なのに、徹夜するんだ!しかも気力・体力が限界に達するはずの夜明けが一番好きな時間なんだ・・!すごすぎます。

 後ろに移っている新作(?)も流行りの犬「フレンチブルドッグ」をちゃんと登場させていて憎い。藤城先生の作品はちっとも枯れてなくて「今を生きてる」感じがします。感性が瑞々しいし、誇り高さと前向きさが共存しているように思います。小人も女の子も子猫も、凛々しくちゃんと立っていて、孤独を恐れずひとりでも生きていける強さを秘めているようで、そういうところが私は好き。ただ可愛いだけ、ファンタジックでメルヘンチックなだけでなく、気高さを感じます。

 「日本のディズニー」だなんて言われているみたいけれど、私にとってはディズニー以上の存在。凄い人がいるものです。ずっとずっと長生きしてほしいな・・・と思います。