ともちゃんの のんびり登山教室

分県登山ガイド「大阪府の山」(山と渓谷社)著者の岡田知子が
ご案内する登山教室。
のんびり、ゆるゆると山に登ります。

2021年2月18日(木) ともちゃんオリジナル企画 龍王山食いしん坊ハイク!

2021-02-20 23:36:58 | その他
2月18日~19日の「冬の大台ヶ原」企画は、大台ヶ原認定ガイドのMr.Dashだけがご案内するので、
ともちゃんはオフのはずでしたが、「じゃあ、ともちゃん先生が遊んでください」と、大台ヶ原に
行かないお客様からリクエストされました。「それでは楽しく遊びましょー!」と、急遽ご提案
したのが今回の企画。ともちゃんが雑誌「岳人」2016年1月号にガイド記事を書いた、奈良県天理市の
龍王山に登ることにしました。






JR柳本駅に集合。まずは黒塚古墳に登り(と言っても小っちゃい丘やけど)、隣の資料館で古墳のお勉強。
ともちゃん登山教室には知的好奇心が旺盛な方が多いのですが、やはりここでもたっぷり時間をとって、
存分に展示物を眺めました。(ともちゃんは大学で考古学を専攻していたので、こういう場所なら
何時間でも過ごせます!)

資料館には、発見当時の石室の様子が再現されていて、考古学ファンは萌えます!






黒塚古墳からは33面の三角縁神獣鏡が発見されたことで話題になりました。忠実に再現されたレプリカ
が並んでいて、いつまでも見飽きません。







2008年に放送されたTVドラマ「鹿男あをによし」ロケ地にもなった場所です。

国道を渡る前に、御陵餅本舗で御陵餅とおはぎを購入。天気が良ければ山頂でお抹茶を立て、いただく予定です。
御陵餅本舗は、売り切れ次第閉店します。下山後だとお店が閉まっているかもしれないので、
お土産の分も買っておきました。ここのお餅はどれもめっちゃ柔らかくて美味しくて、オススメです!






続いて天理トレイルセンターへ。ともちゃんが「岳人」の記事を書いたころにはシャワー室とトイレとテーブルの
ある、がらんとした休憩所だったのに、今はおしゃれな洋食レストランが入っています。

大阪で18年営業していた洋食Katsuiが、オーナーの故郷に移転してきたのが2017年。オーナーはレストラン
経営だけでなく、トレイルセンターの館長も兼ねておられます。







もちろん、味は絶品。ボリュームもあって、大満足です。エビフライはカラッと揚げてあり、頭も尻尾も
丸ごと食べられます。ハンバーグやとんかつもおいしそうだったなあ。







お腹いっぱいですが、登山はこれから。「お腹が重いわー」「ご飯を残すつもりやったけど、美味しくて
全部食べちゃった」などと言いながら、ゆっくりゆっくり歩きました。

途中で出会ったお不動さんにご挨拶。三頭身で愛らしい姿です。






山頂部には、二つの龍王社があります。こちらは田龍王社。小さな祠の後ろの木々が、まるで天に昇る龍のよう。
水が湧きだしているのも不思議ですね。







城跡でもある山頂に到着!風が強くて寒い!雪も残ってます。お腹も空いてないし、お茶するには
寒すぎるので、そそくさと下山を開始しました。







奈良盆地を見下ろすことができます。ふもとの前方後円墳も見えます。







大和三山も見えますよ。昨年の1月に、お手軽三山巡りをやりましたね。







等身大のお不動さんに会いに、長岳寺奥之院に寄り道。「イケメンやねー!」






さらに進んで、古墳の石室が残る場所へ。けっこう奥行きのある石室に入ることができます。







下山途中にも、いくつかの古墳らしきものがありました。田原本町にある鍵遺跡の近くにお住いの
T村さんによると、鍵遺跡から見ると、春分の日にちょうど龍王山から朝日が昇るそうです。
いにしえの人々にとって、龍王山は蘇りの象徴で、ここに葬られた人が生まれ変わると信じて
いたのかもしれませんね。







崇神天皇陵(行燈山古墳)の脇を通って、再び天理トレイルセンターへ。







管理人の勝井さんが、「中で暖まっていきー!好きなトコに座って休んで行きー!」と勧めてくれ、
「ストーブの上のお湯も使ってやー」と、厨房からお玉まで出してくれました。 お言葉に甘えて、
センター内でお抹茶を立て、御陵餅とおはぎをいただきました。時節柄お茶碗の回し飲みはできない
ので、紙コップに入れて飲みました。

「勝井さん、優しくてステキね。」「奥之院のお不動さんに似てない?」と、ご婦人方はすっかり
オーナーのファンになってしまいました。またこの洋食屋に来ることになりそうです(笑)







駅へと向かう途中、御陵餅本舗は案の定閉店していました。先にお土産を買っておいてよかった!

ゆるゆるハイキングにお付き合いくださった皆様、ありがとうございました。私がいちばん楽しんで
いたかもしれません。