ともちゃんの のんびり登山教室

分県登山ガイド「大阪府の山」(山と渓谷社)著者の岡田知子が
ご案内する登山教室。
のんびり、ゆるゆると山に登ります。

2014年6月28日 飯盛山(和泉)で梅雨時お気楽登山

2014-06-29 21:17:02 | 遊山の会(旧 週末日帰り登山教室)
この時期の登山は、行き先選びに頭を悩ませるところです。晴れれば暑いし、雨が降って
レインウェアを着たら、それも暑いし。でも身体は暑さに慣れていないので、熱中症に
なりやすいのです。ということで、あまり欲張って長時間歩くよりも、サクッと短めに
済ませるのがいいのかもしれません。

ということで、今月は大阪府最南端の岬町にある山、飯盛山に決定。

南海本線孝子(きょうし)駅に集合。この駅のトイレは昔懐かしい「ぽっとん」です。
でもトイレットペーパーは完備。

駅の張り紙で、本日予定していたみさき公園駅への下山路が、第二阪和建設工事のため
通行止めになっていることを知ったので、畑の集落に下りて淡輪(たんのわ)駅に
向かうルートに変更しました。この日は午後の降水確率が高かったので、このルートを
検討していたところでした。






  

高仙寺に登山口があります。







石の水槽には水草のアサザが花を咲かせていました。朝に咲きだして、午後には閉じてしまう一日花
だそうです。






役行者のお母さんのお墓があるそうです。説明書きに
「役の小角当地で官の役人に、母にかわってつかまった時、母親は当地で止まり住み死亡、遺骸を当地に
葬ったと伝う。」
とあったので、「お母さん、何か悪いことしたの?」と思って後で調べたら、
「妖術を使い民を惑わす者だとして、朝廷は役小角を捕縛しようとするが、なかなか捕らえられない。
そこで母を人質としておびき出したところ、小角は母の苦痛を思い自ら縛についた。」という話だ
そうです。これをまず説明しないと、お母さんが罪人だと誤解されちゃうよね。






高野山(たかのやま)(285m)の地味な山頂。






さらに地味な藤戸山(305m)にはお手製の表示板が。せっかくなので、ここでも記念撮影。






大阪府も、ここまで南に来るとシダが生い茂り、ウバメガシやヤマモモなどの常緑樹が多く、
ジャングルといった感じの森林になります。北摂の山の様子とはずいぶん違った印象です。






山頂直下の登山道わきに、ササユリがたくさん咲いていました。







飯盛山山頂に到着!ここでM原さんが、「この辺って、おいしそうな名前の山が多いですね」と
一言。なるほど、確かにすぐそばには大福山、俎石山、そして飯盛山と、料理や食べ物にちなんだ
名前が連なっています。昔、くいしん坊な人がふもとにいて、山の名前をつけたのかも。






「大阪府の山」執筆の際に取材したときにはなかった、展望台ができていました。そこからの眺め。







山頂がひどく暑かったので、少し下ったところにある広めの場所で昼食しました。そこでMr.Dashが
写真におさめたツマグロヒョウモンのオス。






下山路のわきには、黒い幹で存在感のある大木がいくつか生えていました。その中でも大きいものに
感心して見上げているところ。







信浄院に寄り道。鳥居の向こうにあるのは・・・。






大きな岩屋でした。涼しい空気が漂っています。






畑の集落に下りてから、車道を歩きます。こんな地層が見られる場所もあります。小学校の先生を
していたO里さんによると、みさき公園の近くにも特徴的な断層が見られる場所があって、毎年
小学6年生を連れて観察に来ていたとか。







淡輪駅近くにある垂仁天皇の墓。このくらいの規模だと、前方後円墳だということがイメージできます。
1月に登った竜王山のふもとにあった崇神天皇陵は大きすぎて、山にしか見えなかったもんね。






古墳を囲む池に咲いていたヒツジグサ。

高めの降水確率にも関わらず、雨に降られることなく下山することができました。
「私が参加するといつも雨だったのに、今日は降らなかったわー」とA路さんが
喜んでいると、「オレのおかげや!」と、自称晴れ男のT元さんが胸を張ります。
確かに、T元さんが参加されるときは必ず晴れているような気がします。これから
平日の教室にも来てもらえませんか~?!



                  

今後の講座の予定です。

[ 週末日帰り登山教室 ]

4月からは半年単位でのお申し込みとなります。
(1講座5000円で、各講座ごとのお申し込みもできます。)


講習費 6回 30000円 (保険料、連絡費用、資料代金を含む)
    講師の都合で中止した場合は、1回分の講座料金5000円をお返しいたします。


7月26日(土) 夏山登山の練習会、比良・釈迦岳(1060.3m)

8月23日(土) 近畿の屋根、大台ケ原・日出ヶ岳(1695m)

9月27日(土) 能勢妙見山(660.1m) ブナ林を抜けて初谷川沿いを歩く


[ 山歩の会(平日のんびり登山) ]

通常のコースタイムの1.5~2倍のペースで歩きます。
行き先や参加人数によって料金が変わります。参加人数が2人に満たない場合は催行しません。



7月10日(木) 二上山(517.2m)でササユリを探す
参加者2名様の場合・・・6000円、3名様の場合・・・4000円、4名様以上の場合・・・3500円

8月21日(木) みたらい渓谷散策と洞川温泉観光
参加者2名様の場合・・・7000円、3名様の場合・・・5000円、4名様以上の場合・・・4000円

9月11日(木) 交野山(341m)で滝と展望を楽しむ
参加者2名様の場合・・・6000円、3名様の場合・・・4000円、4名様以上の場合・・・3500円



受講をご希望の方は、左の「メッセージを送る」からお申し込みください。





植物とキノコの観察会in高野山 のお誘い

2014-06-29 21:05:22 | 遊山の会(旧 週末日帰り登山教室)
「森とまちづくり・工房はやし」の林 浩三氏にお越しいただき、夏でも涼しい高野山を歩いて
植物観察のコツなどを教えていただきます。

林氏はキノコのエキスパートでもあるので、ついでにキノコについても勉強しちゃいましょう。

少人数なので、お話も逃さず聞くことができますし、興味をもったことなど、どんどん質問できます。
高野山の天軸山あたりで観察し、おおたき山の学校に場所を移して講座をしていただきます。

車での移動となりますので、先着6名様となります。

              

【日 時】  2014年 7月14日(月) 10:00 ~ 18:00

【場 所】  高野山周辺

【集 合】  9:30 南海りんかんバス奥の院バス停 集合
(高野山駅駅前バス停 9:15発 330円)

【定 員】 6名(最少催行人員3名)

【参加費】 6000円(ガイド料・保険料、施設利用料)

装備等 基本登山に準じた服装、装備としてください。雨具、ザック、
歩きやすい靴、コットン以外の服。お弁当、水(1.5リットル)、行動食など。

ガイド  林 浩三(森とまちづくり 工房はやし)

呼びかけ人 岡田 知子(日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅠ)

集合場所までの交通費は自己負担でお願いします。
(お住いによっては、南海電鉄の「高野山・世界遺産きっぷ」がお得な場合もあります。)


申し込み締め切り 7月4日(金)
※締切後不参加の場合はキャンセル料が発生します。

お申し込み、お問い合わせは左の「メッセージを送る」からお願いします。

2014年6月12日 三輪山で山の安全を祈願

2014-06-12 20:31:16 | のんびり山歩の会
写真をアップロードしただけで、もうブログを書いた気になっていました。掲載が遅くなって
申し訳ありません。

JR三輪駅に集合。午後の降水確率が高いので、山の辺の道は歩かず、往復することにしました。






お酒の神様でもあるので、全国の酒蔵からお参りに来られます。お供えの酒樽の数といったら!
うらやましい?!






広い参道は掃き清められ、生い茂る木々のおかげで涼しく歩けます。






大神神社(おおみわじんじゃ)拝殿。三輪山がご神体なので、「本殿」はありません。









ササユリ園では、きれいなササユリがたくさん咲いていました。



 


ヒメユリもこっそりまぎれて咲いていました。







大美和の杜展望台からは二上山や大和三山、大鳥居が見えます。三輪山山中では食べ物を食べられないので、
(飲み物はOK)腹ごしらえしてから登ります。シダレザクラがたくさん植えられているので、春に来ても
いいかもしれませんね。






狭井神社の薬井戸で水をいただいていきます。水道水より元気が出そう?!






飲むためのマグまで用意されています。しかも除菌されてます!!






申込書に必要事項を記入し、入山料300円を支払って登拝(ご神体なので、登山ではなく、登拝といいます)。






山中では、この襷を首からかけておきます。鈴がちょっとうるさい。







登拝中は撮影禁止なので、入口で記念写真。みなさん少々神妙な顔。



8合目あたりから雨が降り出し、レインウェアを着て登りました。O里さんは、山頂で出会った、
白装束で裸足の若い女性が相当気になるようで、下山しながら何度も「もう下りられたかしら」などと、
随分心配しておられました。裸足とか、裸足&白装束での登拝は、三輪山では珍しくないのですが、
始めて登る皆さんにとっては衝撃的だったようです。

どうやら雨雲がかかっていたのは山頂付近だけのようで、下りてくると雨はどこへやら。





下山後は大美和の杜公園のあずまやで昼食しました。ここもシダレザクラの木が多く、花見に
訪れたい場所です。ここで、博識のO里さんが、三輪山についての伝説や神話を教えてくださいました。

こんなお話です。

「三千年の昔神代の頃、美しい活玉依姫(いくたまよりびめ)のもとに夜な夜な通う男があったが、
その素性を知りたいと一夜衣の裾に糸を刺して翌日これを頼りに尋ねて行くと、大和の国三輪神社に入った。
そこでこの婿君は三輪の神様即大物主一名大国主神であることがわかった。(古事記)」

「倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ・孝元天皇の子)は、大物主神の妻となったが、大物主神は
夜しか訪れないため、姿をはっきりと見ることができなかった。
そこで、姫は朝までいて姿を見せて欲しいと懇願すると、妻の願いを聞き入れた神は、「明日の朝、
櫛箱の中にいる。自分の姿を見ても決して驚くな」という。翌朝、櫛箱の中にいたのは、下紐ほどの
小さくて美しい蛇であった。姫は驚いて声を上げてしまう。大物主神は、恥じて人の姿に戻り、
姫を恨んで「おまえにも恥をかかせてやる」といって、空へ上って三輪山へ帰ってしまった。姫は後悔して
座り込んだところ、箸が陰部に刺さって死んでしまった。そのため姫の墓は「箸墓」と呼ばれた。
この墓は、昼は人が造り、夜は神が造ったという。(日本書紀)」


「三輪山の神様は女好きなのよ。」というオチでした。

「だから山頂で会った女性が神隠しにあわないか心配で。」
「きっとそれを待っているのよ。」

いや、たぶん、大人数のわれわれが立ち去って、静かにお参りできる時間を待っていたのでしょう(笑)







ヤマボウシが満開でした。秋にはおいしい実がなるんでしょうね。






もう一本ある参道のわきにはカフェや野菜の売店が。巨大なトマトが一盛り3個で400円のところ、
おじさんが「300円にしといたる」と言ってくれました。実はいつもそう言って売っていたりして。







三輪名物の「みむろ」(もなか)も購入。甘すぎない餡が上品な和菓子です。下山後のこんな
買い物や観光も、登山の愉しみですね。






三輪駅前にある、今西酒造直営の土産物屋さん。今西酒造は予約すれば酒蔵見学もできます。
日本酒好きの山仲間を集めて、いつか企画したいなー。

ご神体に登拝させていただいたことで、我々の今後の登山も安全で快適なものになると信じて、
活動を続けていきたいと思います。もちろん、自分の安全は自分で守るのが原則ですが。




                  

今後の講座の予定です。

[ 週末日帰り登山教室 ]

4月からは半年単位でのお申し込みとなります。
(1講座5000円で、各講座ごとのお申し込みもできます。)


講習費 6回 30000円 (保険料、連絡費用、資料代金を含む)
    講師の都合で中止した場合は、1回分の講座料金5000円をお返しいたします。


7月26日(土) 夏山登山の練習会、比良・釈迦岳(1060.3m)

8月23日(土) 近畿の屋根、大台ケ原・日出ヶ岳(1695m)

9月27日(土) 能勢妙見山(660.1m) ブナ林を抜けて初谷川沿いを歩く


[ 山歩の会(平日のんびり登山) ]

通常のコースタイムの1.5~2倍のペースで歩きます。
行き先や参加人数によって料金が変わります。参加人数が2人に満たない場合は催行しません。



7月10日(木) 二上山(517.2m)でササユリを探す
参加者2名様の場合・・・6000円、3名様の場合・・・4000円、4名様以上の場合・・・3500円

8月21日(木) みたらい渓谷散策と洞川温泉観光
参加者2名様の場合・・・7000円、3名様の場合・・・5000円、4名様以上の場合・・・4000円

9月11日(木) 交野山(341m)で滝と展望を楽しむ
参加者2名様の場合・・・6000円、3名様の場合・・・4000円、4名様以上の場合・・・3500円



受講をご希望の方は、左の「メッセージを送る」からお申し込みください。