関東地方が梅雨明けしてから約10日、ずっと暑い日が続いています。
暑気払いに、JR立川駅前にある大衆酒場<玉河>さんで、久しぶりに前職の同僚たちと飲み会を開きました。上の画像がその店内です。
このお店は、昭和40年代の後半から同じ場所で営業されていて、昔から主にサラリーマンの人たちが一日の疲れを癒しに来るところで、私も社会人になりたての頃に、上司に連れられてよく来ていました。
今回は久しぶりです。元同僚たちから飲み会の場所を選ぶように言われて、思いついたのがここでした。元同僚Kは同じ営業所でしたから玉河さんは懐かしいと感じ、Mは初めてでしたが、『うわっサラリーマンの巣窟!』と、驚きもしましたが気に入ったようです。
玉河さんは立川駅北口に面したビルの地下1階ですが、二軒目に同じビルの1階にあるバー<Bal>さんに場所を移しました。
ここは軽い食事でお酒を飲むお店ですが、ここのハイボールがとても美味しいので、元同僚二人に紹介しました。ハイボールはジンジャーが利いていてスッキリ呑めます。
玉河さんでお腹いっぱいになってBalさんで一杯ひっかけるという流れは、立川でリーズナブルに楽しく呑めるお勧めのコースだと思います。
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<靴が鳴る>という童謡があります。“おててつないで 野道を行けば・・・”という歌いだしで、曲名を忘れていた私は<お手々つないで>が曲名と勘違いしていました。
大正8年に、第一次世界大戦の終わった直後に歌は作られています。 靴が鳴る音は軍靴の音と解釈されることもありますが、歌詞をそのままのとおりに歌えば、仲良しの子供同士が手をつなぎながら丘を越える野道を楽しそうに歩いている情景が浮かびます。
お手々つないで 野道を行けば
みんな可愛い 小鳥になって
歌を歌えば 靴が鳴る
晴れたみ空に 靴が鳴る
花をつんでは おつむにさせば
みんな可愛い うさぎになって
はねて踊れば 靴が鳴る
晴れたみ空に 靴が鳴る
この童謡<靴が鳴る>を私は介護の現場で活用しています。
80代の女性入所者Sさんは、アルツハイマー型の認知症を患われていて、入浴や排泄には私たち介護職の介助が必要です。ニコニコと笑顔でいたSさんが、次の瞬間は怒りの形相に豹変してしまうなど、Sさんの日常の振る舞いは目まぐるしく変化します。
排泄が近いことをおそらくは覚知できない状態にあることから、ご自身からトイレに向かうことが無いSさんに、私たち介護職員は一定時間ごとにトイレへ誘導します。
その誘導も難しいことが多々あり、朗らかな状態であれば何の問題も無いのですが、そうでは無い状態のSさんをトイレへ誘導するのは介護の難しい場面です。例えば、職員Aが対応してSさんがそれに応じていただけないときは職員Bと交代したり、数分おいてから誘導し直したりと、<場面を変える>ことで対応できることが多いのですが、対応できるのが一人のとき、各職員はそれぞれに工夫を凝らします。私の場合は<靴が鳴る>をトイレへ行くきっかけに使います。
不機嫌な様子で椅子に座ったSさんの斜め前方から目線を合わるか、さらにSさんより下から見上げるかしながら、トイレへのお誘いの声がけを行い、Sさんの両手をとって<靴が鳴る>を歌いだすと、Sさんは私と一緒にスっと立ち上がってくれます。100%成功するというわけではありませんが、この方法で今のところかなりの高確率でSさんのトイレ誘導は成功しています。不機嫌そうだったSさんの表情も一変しており、このときのSさんの脳内では、子供の頃の楽しかった思い出が猛烈な速さで蘇ってきているように思えます。
歌の力は不思議なもので、いろんな場面で人の気持ちを楽しませたり、懐かしがらせてくれたりします。Sさんと私が手をつないでトイレへ向かう途中、他の入所者の人たちも歌いだしたりもします。
この<靴が鳴る>を、入所者が参加する施設内クラブ活動や行事などで皆で歌ってもらえるようにカラオケを作っています。以前の記事で<月の沙漠>のカラオケを作っていることを書きましたが、<靴が鳴る>もそれに加えます。<幸せならてをたたこう>など、少しずつレパートリーが増えてきました。
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