私が今までに一番多くの回数を聴いたCD(レコード)はこのTHE CLASHの"London Calling"だと思います。高校生の頃に初めて聴いてそれ以来ですから。。。20年以上聴いていますね。聴くと元気になる楽曲が盛りだくさんです!!
このアルバムをパンク・バンドのイメージで捉えられるとガッカリされてしまうかもしれません。彼らの3枚目にあたるこのアルバムとそれ以前の2枚のアルバムとでは音楽性の幅広さがまったく違います。正当な(?)パンク・ロックであった2枚めまでのアルバムから、3枚めではスカ・ダブ・ゴスペルまで感じさせる楽曲が犇いていますから。
私がこのアルバムを大好きな理由はたくさんあります。好きな理由はたくさんあって、そしてこのアルバムを愛している人たちがとてもたくさんいて。。。何から書くか迷ってしまいます。このアルバムに関しては数回に分けて書きたいくらいなんで、機会を分けて書いていきます。。。そこで今回はジャケット写真のことを。。。
ベースのPaul Simononが今まさにステージに自分のベースを叩きつけようとしているジャケット写真。。。行き場の無い怒りを叩きつけようとしている姿に見えます。彼らが、そして同時代のイギリスの若者が抱えていた怒り・憂い・嘆き。。。そんなこんなを表現する秀逸な写真だと思います。この写真のポーズは、今でもインディーズ・バンドが真似てチラシに掲載する写真とかに同じような構図の写真を使っていることを見かけますが、楽器好きの良いコは楽器を本当に叩きつけたりしないでくださいね♪
THE CLASHが登場した1970年代末のイギリスは今の日本どころではない不景気な斜陽の国だったようです。鬱屈し、社会に不満を持つ若者たちがPUNKを産み出したのかもしれません。そして、この"London Calling"が発売された年、「鉄の女」サッチャーが首相となっています。その後のイギリスは行財政改革を行い立ち直っていきましたが、果たして日本は?今の日本が不景気といっても若い世代がPUNKのようなムーブメントを起こす気力もなく、為政者は本当の改革を行う気概や志しはあるのでしょうか?それとも'70年代のイギリスのように本当に衰えきったトコロまで堕ちなければ再び元気な国になれないんでしょうか???
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