昨日は午後2時過ぎに母の面会に行きました。普段は午後5時台に行われる鼻腔への経管栄養補給の時間に合わせて行くことが多いのですが、買い物の都合などでいつもより早い時間になりました。
そのことが幸いして、母の面会に来てくださったお二人の方とご一緒することができました。
そのお二人は、母とは40年来のご近所付合いをいただいているWさんとⅠさんでした。母とお二人とは、それぞれの子供が近い世代だったことからも親しかったのでしょう。Ⅰさんのご子息は私の同級生で、今でも年賀状だけはやりとりをしており、親子二世代にわたるお付き合いになります。
病院の駐車場で車から降りたところでWさんのお姿を見つけました。Wさんは心臓疾患をお持ちとのことで、里山の中腹にある病院への坂道が負担になるようで、ゆっくりゆっくり坂道を登っていらっしゃいました。
WさんとⅠさんはロビーでお待ち合わせとのことでしたので、ロビーで三人で少しお話ししました。話題は昔の話も出てきました。私が幼い頃のことをお二人はよく覚えてくださっています。誰でもそうかもしれませんが、自分の幼い頃のことを語られると少し恥ずかしいような気分になりますが、お二人はとても楽しいそうにお話ししてくださいました
何度か面会にお越しいただいているお二人ですが、母の病気の詳しい内容をご存知なかったので、私から改めて発症からの経緯をお話ししました。
病室でお二人から母にお声をかけていただいたのですが、お二人のことを母は識
別できたか否かは判りません。ただ、言葉にならない小さな声で応えていました。
有効な治療法が無い病気ですから、「声がけ」というのは数少ない「療法」の一つだと思います。たまには私以外の人から声をかけられることで、母に残された感覚に訴えることができて、お二人にはとても感謝しています
画像は母がWさん、Ⅰさんとおつき合いが始まった頃の写真になります。母が現在入院している、そして父母が勤めた病院付近から私の家の方向を向いて私を抱き上げた父の後姿です。
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