- 2022年4月17日(日/先勝):朝の洗濯をしながらブログ中。
今年、直木賞を受賞した米澤穂信さん。
僕はまだ米澤作品を読んだことがないので一度読んでみようと、
『儚い羊たちの祝宴』(2008年)を読んでいます。
直木賞受賞作品『国牢城(こくろうじょう)』は歴史小説のようですが
こちらは現代ミステリが短編で5作品のようです。
昨夜読んだのは「身内に不幸がありまして」。これが結構面白く読めました。
主人公は孤児院にいた5歳の女の子で村里夕日。
事件が起きてもお金でもみ消すことが出来るくらい権力とお金のある家に引き取られ、
2、3歳年上のお嬢様の身の回りのお世話をするようになります。
6歳になり、学校にも行かせてもらい幸せを感じ、
お嬢様に愛情を感じるようになっていきます。
読書好きのお嬢様には年の離れた兄がいて、これがどうしようもない兄で、
結局勘当されます。
この兄が物語のキーになるのですが、数年後、お嬢様が大学の読書会前日に、
兄が勘当の腹いせに屋敷に戻って来て使用人を殺害します。
その時、お嬢様に片腕を切られたまま逃走します。その後2人の親族が殺害され、
犯人は兄と思われるのですが、この後がミステリです。
お嬢様の読書会の前日、主人公の夕日が殺されれしまいます。
犯人はなんとお嬢様なのです。ではその殺害動機はなんだったのでしょう?。
お嬢様は、明日の読書会の不参加を伝えるために会長に電話をします。
「会長、実は・・・、身内に不幸がありまして」
他の4作品を読むのが楽しみになってきました。
今度はどんなミステリがまっているのでしょう。
『国牢城』も読んでみたくなりました。