ひとり暮らしのおじさん日記

札幌市在住。70歳超えおじさんの気ままな日記。

戯曲の面白さにはまる

2023-09-09 15:20:22 | 日記
  • 2023年9月9日(土)

もしもラジオカロスサッポロで「ここは1丁目1番地書店」を放送していなかったら、

改めて世界文学を読む事はなかったし、チェーホフは高校生の頃に読んだ気がするけど、

さて何を読んだやら・・・、で終わっていたでしょう。

それが今回、番組ネタとして、チェーホフ晩年の名作戯曲『桜の園』を読んでみたのです。

今まで戯曲ってお芝居の台本みたいなものだよな~、と思っていたわけだけど、

読んでみて、小説作品とはひと味違った面白さがある事に気づきました。

たとえば、戯曲は多少のト書きがあって、

お話しはその場面場面の登場人物たちの台詞という会話で進行していくわけだから、

読み手の側は、たとえば演出家になった気持ちで、

舞台上の登場人物たちを、その状況設定と心情にそって多少でも動かしてみたり、

自らが役者になった気持ちで台詞という文章を読んでいくと、

不思議と、自分が物語の中にどんどん入っていく感じがするし、

まさにはまっていくといった感じです。こうした読書体験というか、

戯曲の面白さを知る事が出来たのも、

「ここは1丁目1番地書店」を放送していたからで、今度はどんな体験が出来るか楽しみです。


実は我が部屋が

2023-09-03 12:29:37 | 日記
  • 2023年9月3日(日)

昨日わが部屋の火災探知機交換が行われました。

というのは、一カ月程前の夜、突然、

わがアパートが発信源となって近隣に聞こえる大きな警笛音が30分位でしょうか、

鳴り響いたのです。パトカーも来て火の問題はありませんか?など聞かれたりして

色々あったけど、一応、一件落着しました。

その後、アパート住人6世帯の探知機を変えるという事で、昨日工事が行われました。

朝から出掛けられずにいて、なんか面倒くさいなー・・・と思っていたのですが、

我が家が最後だったようなので、交換を終えた工事の方に、

「何処の部屋の探知機が作動したんでしょう」と聞いてみました。すると、

「どうもお宅のようですよ」とのこと。思わず「えー・・・・」。

暑い夏で、アルバイトで一日不在にしていたため部屋の温度が上がっていて、

そこに夕食の支度でガスを使ったから余計温度が上がり、

探知機が勘違いしたかもしれません。とはいえ、我が家が犯人かと思うと、

たなことして大家さんに大変申し訳ない思いです。


最近思うこと

2023-09-02 14:34:46 | 日記
  • 2023年9月2日(土)

芥川龍之介先生が、どうして「ぼんやりした不安」という言葉を残してこの世を去ったのか。

という事を考えています。作品の出来不出来や世間の評判、賛否はあったかもしれないけど、

大正時代における作家の頂点というところまで、30歳代で昇りつめた人が自ら死を選ぶ。

僕などには到底考えられないというか、まったく想像出来ない事です(もったいなくて)。

だから、どうしても「何故なんだ」との思いを持たざるを得ません。

また、40歳代、50歳代、60歳代になった芥川龍之介という作家が、

昭和という時代を小説作品を通してどう表現するのか。

そうした作品を読めないのは、おじさん文学ファンとしてとても残念であります。

僕自身、そうした事も作家の一つのミッションと思っているから、

絶対に死なないで欲しかったとの思いが強くあります。でもそれは、

僕には叶わない思いだったわけで、

だとしたら、35歳で多くの、それも名作と言われる短篇作品を残して逝った芥川龍之介先生を、

ファンの一人として小説を読むのではなくて、

人間作家芥川龍之介先生の35年間を、活字を通して読み解いてみたいと思っています。

そうした中から、もしかしたら「ぼんやりした不安」の何かが、

僕なりの仮説として見えてきそうな気がします。