ひとり暮らしのおじさん日記

札幌市在住。70歳超えおじさんの気ままな日記。

65年前を歩いてみました。

2022-10-31 11:46:19 | 日記
  • 2022年10月31日(月/仏滅):明日から11月です。

ブログを書くからにはやっぱりたくさんの人に読んでもらいたいし、

ブログを綴っている皆さんも,

多くの方はそう思っているのではないでしょうか。

だからといってそう簡単なものではありません。

「やっぱり毎日書き続ける事ですよ」とおっしゃる方もおりますが、

世の中そんなに甘いものではないわけで、

そこで僕なりにたどり着いたのが自分をヌード化する事。

そうです、裸になる事です。

勿論72歳の男の裸など見たい人がいるわけがないので、

いわゆる「私小説」的な世界ならどうでしょう。という事で、

次回から「時々私小説」を始める前に、取材を兼ねて、

昨日、65年前に住んでいた周辺をカメラ持参で歩いてきました。

その中の1枚がこの写真です。外観は65年前当時のままです。

住所は南6条西8丁目。

確か、お酒とか醤油を売ってたんじゃないかと記憶してますが・・・。


僕の札幌探訪/はじめに。

2022-10-29 01:31:46 | 日記
  • 2022年10月29日(土曜/友引):11月がすぐそこに。

この頃自分の過去をふり返ってみたくなる時があります。

子どもの頃に過ごしていた場所の周辺は今どうなっているだろう、]

小学生だった僕が住んでいたアパートは今あるだろうか。

それはUFOを見てみたいという気持とは違った意味での

好奇心でもあります。そこで思ったのが札幌探訪。

普通、ブログに投稿する札幌探訪というと、

札幌の名所旧跡を写真付きで紹介するのですが、

僕の場合は、僕が昔住んでいたありきたりの町内の風景に、

ちょっとしたミニ小説もどき雑文を添えてみる事にしました。

なので、どういう札幌探訪になるのか予想がつきません。

でもまずは始めてみようという事で、次回から第1回目です。

最初は僕が小学2年生だった1958(昭和33)年頃に

戻ってみたいと思います。

 


三浦綾子さんの『道ありき』を読んで。

2022-10-20 10:42:40 | 日記
  • 2022年10月20日(木/先負):晴れてるみたいだけど寒い。

道内も朝の気温が「マイナス」という町が出てきました。

思い返すと20年位前のこの時期、取材で阿寒町にいた事があります。

毛布一枚持参で阿寒神社での車中泊、

寒くてなかなか眠れないまま運転席で体を毛布に包んで見た星空、

満点の星ってこういうのをいうのかと感動してしまいました。

あいかわらずの読書三昧。

先日三浦綾子さんの『道ありき<青春編>』を読みました。

「わたしはこの中で、自分の心の歴史を書いてみたいと思う」

とあるように、三浦さん自身の事を綴った自伝小説です。

昭和21年4月の結納日に始まり、

昭和34年5月24日に三浦光世さんと結婚式を終え、

二人が新居に戻って来たところで終わりますが、

お話しの中に何故三浦さんがキリスト教に入信するに至ったのか

が、当時の三浦さんの心の変化がわかりやすく描かれています。

ページをめくるごとに三浦さんに愛情を注ぐ前川正さんの存在を知り、

僕にはなかなか出来ないな~と反省ばかりです。

24歳から13年間、ほとんどベッドで大病生活をおくった三浦さん。

特に脊椎カリウスの数年間はギブスベッドで仰臥したままだったから、

排泄の事も誰かに頼らざるを得ません。

誰かの力を借りなければ生きていけない自分、

治るかどうかの不安を抱えての闘病生活、

前川さんを見舞いに行きたくても動けない自分に感じる無力感。

そうした三浦さんを読んでいると、ついページをめくる指が止まります。

誰かの手を借りなければ何も出来ない自分、

その気持を三浦さんは次のように書いています。

自分はベッドの上で寝たっきりなので社会の役に立っていない。

だったら私が死んだ時には解剖して研究に役立てて欲しい。

病床でいつも社会に対して

何か貢献したい気持を持っていたと思われる三浦さんに

前川さんが言った言葉、

「綾ちゃん、人間はね、一人一人に与えられた道があるんですよ」

その与えられた道が『氷点』によって「小説を書く」事が私の道

と思うようになったのではないだろうか、

だから三浦さんの言葉には読者が前向きになれる希望と力があるんだ。

読んでいて僕はふと感じました。色々教えてもらえるお薦めの一冊です。


三浦綾子記念文学館さんとお話ししました

2022-10-16 08:27:42 | 日記
  • 2022年10月16日(日/大安):無事に終わった新企画。

14日の放送で始まった新企画「晴れた日にはお散歩文学館」、

第1回目は「三浦綾子記念文学館」さんにお願いし、

三浦文学案内人近藤弘子さんに電話出演していただきました。

道内及び全国の文学館と電話でお話しをするという企画は

僕の夢だったので、本当に嬉しいひと時でした。

電話でお話しする前は、番組を聴いていただいている方に、

三浦文学ファンがいるので大変緊張もしましたが、

番組を聴いていただいた方ならわかるように、

近藤さんがとても楽しくお話ししてくれるので、

緊張感もだんだん薄れていき、気がついたら、

僕は近藤さんのお話しの魅力に引き込まれていました。

そして「近藤さんとゆっくり三浦さんの本の話しをしてみたーい」

と心から思いました。

僕は歴史が好きだったりするから、

郷土資料館とか歴史館に勉強を兼ねて見学に行く事があります。

そうした時に、研究員の方が色々説明してくれますが、

そうした中に、こちらがあまり詳しくないけど、

お話しを聴いていると色々勉強してみよう、

と思わせてくれる人もいます。近藤さんもきっとそういう人で、

三浦文学を読んだ事がなくても、文学館を楽しめたり、

今度三浦さんの作品を読んでみよう。そしてまたここに来よう。

という気持になるのではないだろうか、と思いました。

文学館には三浦さん直筆の

「氷点」原稿が展示されているそうです。

本日(10月16日)、夜の8時から番組の再放送があります。

近藤さんの文学館案内、そして三浦さんの魅力を是非聴いて下さい。

最後に、近藤さんに、まだ三浦文学に接していない方に

お薦め3冊を伺いました。ここで紹介します。

『泥流地帯』『銃口』『塩狩峠』です。

『塩狩峠』は男性にファンが多いそうです。

近藤さんは「三浦綾子記念文学館」の公式ホームページでも紹介されている

youtubeの「三浦文学案内人のおしゃべりタイム」の

パーソナリティをしています。

「三浦綾子記念文学館」の公式ホームページと合わせて楽しんで下さい。

今回の番組出演の事を公式ホームページで楽しく紹介していただきました。

とっても嬉しいです。よかったら記事を見て下さい。


『そろそろ旅に』/松井今朝子著

2022-10-13 11:41:31 | 日記
  • 2022年10月13日(木/友引):さて、明日は何を話そうか。

明日は「ここは1丁目1番地書店」の放送日。なので、

さて、明日は何を話そうか、を考える日であります。

そこで明日は、先週紹介出来なかった『そろそろ旅に』

(松井今朝子(けさこ)著)を紹介しよう!。と思った次第です。

主人公は江戸時代の作家十辺舎一九さん。

駿府出身の一九さんが、江戸で、弥次さん、喜多さん登場の道中記

『浮世道中膝栗毛』そして『東海道中膝栗毛』執筆のために旅に出る。

とまあ、ここまでのお話しです。

小説の中では結婚を2度程していて、それも繁盛店の娘さんだから、

のんびりと作品を書いてられるという、

なんとも羨ましい生活環境というか執筆環境です。

作品には山東京伝さん、滝沢馬琴さんも出てきますが、

今日の様に印税制度がないため、

版元に言われるままに作品を書いている作家さん達は、

山東京伝さんや滝沢馬琴さんのようにヒット作品を書いても、

たとえば滝沢馬琴さんは、副業をしなければならなかった、

といった出版事情のようです。

だから、髪結いの亭主じゃないけど、

一九さんの気持もわかるというか、小説の中では、

相手の女性から一九さんに言い寄ってくるわけだから、

江戸時代も人気作家はやっぱりな~、などと、

自分の現状を嘆いております(笑)。

これも身から出たさびか。今夜は夜空の星でもながめてみよう。