中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

クリスマスパーティー

2014年12月27日 | 中国の食

ちょっと遅くなりましたが、まだ、クリスマスの話題が続いております。どこまで引っ張るねん。

イブの夜は市長主催のクリスマスディナーパーティーにご指名で出席。市といっても、市域も人口も兵庫県より大なのであります。欧米人、中東人などいろんな国籍の市在住の外国人が40人ほど招待されていましたが、日本人はワタクシ一人だけ。中国のパーティーは儀式ばっていなくていいなと思ってましたが、今回は長い挨拶が続き、うんざりしてしまいました。まるで日本と同じだよ。

 

ワタクシの中国語教室の学友。数学の先生、ウエスト博士、中国服を着用してスパイ映画の中国人悪役風の雰囲気で登場、簡潔で上品な挨拶でした。さすがです。

 

チャルメラや伝統舞踊(かどうかわかりませんが・・・)、ポップスのソロも登場、どうやら音楽学院の学生みたいです。出演料はもらってるんでしょうか。

 

宴も果てるころ、真打登場。この町のGeneral Secretary(総書記)の挨拶。つまり共産党の書記=市長さんなのであります。行政と党組織が固く結合し、一方的な上意下達果断かつ迅速な政治を実現しておるのであります。挨拶では浙江省で最も発展中の町であるとか何とかすごい勢いです。最近、あちこちの市の幹部が逮捕されていますが、彼は大丈夫なんでしょうか。発展中の町だから余計に気になります。それはともかく大気汚染をまず何とかしてほしいよね。

退屈なのでひたすら豪華な晩飯に食らいついていました。

何と何と! 手前に佛跳牆(ぶっちょうしょう、フォーティャオチァン)があるではありませんか!!

 

これは福建省福州の大名物料理、美味しん坊にも登場するすごい料理です。修行僧もその香りに耐えかねて寺の壁を乗り越えて食べに行くという・・・ 食べてみるとおいしいけどどこか違う。それもそのはず、本来入っているはずの干し霊芝や干しナマコ、干し鮑、干しエビ、干しシイタケのような手間のかかる乾物がほとんど入っておらず、要するに鶏肉のスープ。フカヒレは入っていたようですけど。同席した中国人たちは、これが有名な佛跳牆だと外国人にしきりに解説していました。中国人は食に貪欲ですが、食を楽しむに至ってはいない人が多い。どこそこの料理が美味い、それ以上に話が進みません。なぜ美味いのか、どんな食材を使っているのか、他の料理との比較など、そんな知識を持っている人は実は多くない。

中華の奥は深くても食文化の根っこはまだまだ浅い、中国のグルメブームは始まったばかりであります。


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