中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

反日おやじの食堂ふたたび

2014年06月10日 | 中国の食
青海省産の羊の腿肉焼き 見た目などどうでもよいのであります。豪快にかぶりつきます。


勤務校には日本人留学生が3人、残念だが野郎ばかりだ。

一人は1月にすでに帰国、残りの二人も今学期で日本に帰る。
このご時世、中国に来て、中国語を学ぼうという意気込み、壮とすべし。
お二人とも大学卒業後は中国で働きたいそうだ。
海外で働くなんてやだ~、みたいな内向きの若者が多い中、
まして中国で働こうとは実に嬉しいことである。

二人の送別会ということで、同僚のM先生と4人で下町にある烤羊肉kǎoyángròu の食堂に行った。ここは「西北狼」西北の狼というすごい名前で、名前の通りかなり怖い雰囲気の老板が店の主人。最初、外事処の主任に連れて行ってもらったのだが、老板が険悪な顔で日本人はお断りだとゴネた。主任が我々が師範大の教師だからと一生懸命説明して、やっとごはんにありつけたというわけ。

香辛料をつけた骨付きの羊のもも肉を豪快に一本丸ごと焼き、それをぶつ切りにして持ってくる。一本88元(1400円)。それに羊肉の串焼きもなかなかのもの。神戸にも烤羊肉の店があるが、こちらの方が美味いし、それに腿肉の一本焼きはない。

この反日オヤジを何とか親日にしたい! その一心で再び店に行ったのである。
じつは烤羊肉を思い切り食らいたかっただけだが。

実はワタクシは3回目、他の方には言わなかったが、2回目に行ったとき、反日オヤジからあの凶悪な目の光が消えていることをちゃんと確認済み、今回はどうであろうか。

予想通り、相変わらず口はきかないが、顔つきがずっとなごやかになり、自らつまみのピーナッツを持ってきてくれた。これは確か前回も前々回もなかったような気がするが、忘れているだけかもしれない。

豪快に腿2本と串焼きを平らげた。ビールも飲んで一人100元は安い。

「好吃好吃,再见」美味かった、オヤッさん。また来るぜ。
少し嬉しそうな顔をしたと思ったのは気のせいか。

次回は少し話をしてみよう。
多分、抗日ドラマしか知らないオヤジが生の日本人を見たのは初めてだったんだろう。
こうして何度も来れば、きっと日本人への見方も変わるであろう。

「オレの店に大嫌いな小日本がときどき来るが、けっこういいやつらだ」

とかなんとか言うかどうかは知らないが、一人でも反日の中国人が減ればうれしいこと。
日中友好なんて力む気持ちはさらさらないけど。

彼が日本が嫌いな理由を聞いてみたいなんて野暮なことは言わないでおこう。。

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2 コメント

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Unknown (まっすん)
2014-06-13 10:36:51
自然なつきあいの中で、反日や嫌中?が減っていけば一番いいですね。
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Unknown (金華カモメ)
2014-06-16 00:05:47
コメントありがとうございます。
草の根の交流、大事にしたいものですね。
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