中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

授業で壁新聞を制作

2014年12月28日 | 授業

試験問題が出来上がって、今学期もあと一息。今年の授業もあと4コマのみを残すところになりました。

最後になって、トラブル。1月1日~3日まで公休日になり、4日日曜日は金曜の授業をやれということですが、それが分かったのはつい最近のこと。それも連絡があったのではなく、教務処に補講の調整で話をしに行ったときに、もしやと思って聞いた見たら案の定、補講ありとの答え。そして先学期と同じく120分の試験問題を作っていたら、しばらくしてから連絡が来て、今年から90分になったという・・・なんたることでしょうか。おまけに試験を作り終わってからしばらくして、9月に来た同僚のT先生が試験問題のひな形さえもらっていなかったことが判明。遠慮深い方なのでワタクシにも黙っておられたようです。

やはりこの国ではしてくれるのを待つのではなく、自分からいろいろ働きかけなくてはだめなのであります。

さて3年の作文の授業で、息抜きを兼ねて、壁新聞を作ってもらいました。

記事の作り方を説明して次の授業までに提出させ、それを添削してメールで返し、それを元に3人でチームを組んで、壁新聞を制作。オリジナルな記事がいいのですが、なかなかそこまでできず、中にはyahoo Japanからコピーしたもののあり、それは突き返して再提出させました。どうもコピーすることに抵抗感が薄いのです。スピーチ原稿にさえ、気に入った日本の小説の一節を自分が書いたかのように挿入してくる不埒者もおります。卒論に至ってはいわずもがなであります。

まあそんなこともありましたが、出来上がった第一号の壁新聞は、政治、文芸、占い、レシピ、結婚相手募集まであって、なかなか面白い。それぞれが興味のあることを書いています。村上春樹のノーベル賞落選の記事は、村上ファンで原文で読んでいる学生、レシピは料理好きの学生が書いています。オリジナル記事、「弱くても勝てます」にはわずか10人の私学3年クラスの気概が感じられました。

弱くても勝てます

『我が年生1組はユニークな9人の女子と男子1人、個性丸出しのクラスである。いつも元気で明るいのが自慢のクラスである。担任の先生は優しくて若い女性、龎先生である。成績がとてもいいわけでもないが、そうかと言っても、「学霸」(勉強家の意味)だとされる。思い返してみればこの称号を持つのは、今学期のコンテストのことが原因のようだ。今年11月、私達はクラス能力コンテストに参加した。試合中、英語4級や計算機一級、※共同普通語二乙、日本語能力試験N2などで全員合格したことは観衆の喝彩を浴びた。最後に、クラスみんなで「嵐」のダンスをした。この踊りで会場では万雷の拍手が起こった。われわれのクラスの人数は少ないので、弱いと思われている。でも、どんな時でも笑顔を絶やさないことが1組の魅力なのだ。スローガンは「弱くても、勝てます」である。いつか、私達は弱い心を結束させて大きな心に変えてみせる。』

予選の彼らのパフォーマンスを見て、担当の中国人教師は、富士山や桜がないから日本らしくなくてダメだ、と批評したそうです。かれらのメインテーマは高校野球でありました。もちろん彼らは憤って、決勝でも同じテーマでやり、3位入賞。拍手であります。

※中国の大学では普通語(標準語)の試験があり、浙江省の学生にとっては彼らの訛りとの微妙な発音の違いがなかなか克服できないようです。まして日本人がちゃんと発音できるわけないつーの。

 


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