中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

烤羊肉

2015年06月05日 | 中国の食
久しぶりに何の予定もない週末。

学生たちは日本語能力試験や期末考査の前の山ほど出ている宿題に忙しい。
おいらも日曜までに試験問題をでっち上げねばならぬし。

今日は久しぶりに青空が見えたので、昼寝の後、BRTで買い物ついでに行きつけの烤羊肉の店(3回いけば私的には行きつけ)に行った。「西北狼」という名前で、眇目の無愛想な厨師(シェフ)と人のよさそうなおばさんの夫婦が二人でやっている小さな店。

おやじは、最初に外事処主任に連れて行ってもらったとき、「日本人はお断りだ」と言った反日的人物だが、最近は彼なりに愛想がいい。

かなり前に同僚のT先生を案内したのだが、あいにく店が閉まっていて、隣の店のおっさんに聞いても方言が強くてよく分からなかった。中国の店は移り変わりが早いので移転したのかもしれない。

そこで今回は偵察。
お、開いている。もう5時だが客はほとんどいないし、それにエアコンがしっかり入っている。あまり腹が減ってはいないが食べることにした。
ここの名物の羊の腿のぶつ切りは一人では多すぎるので串を10本と炒饭。

おかみさんがだんなに、外国人だから辛くないようにしてね、と言っているのが聞こえたが、聞き取りに自信がないので注文をつけなかった。実は少し辛めのが好み。





神戸にも烤羊肉の専門店があるのだが、ここのにくらべると焼きすぎで硬め。
この店のは少し脂身が多く、ジューシーだ。好みだけどこちらの方が美味いと思う。
この頃、学食のエサみたいな食事ばかり食べているのでよけい美味しく感じる。

串一本2元、肉のたっぷり入った炒饭が10元で合計30元(600円)
1元20円を突破してしまったので、以前ほどの割安感がないが、それでも十分安い。
2012年の8月に中国にきたときは、1元が12.8円で、380円ほどだった。
その頃、何もかもが安く感じられたが、今は質を考えれば、中国の物価がそんなに安いとは思えなくなっている。購買力平価から考えた場合、円安が行き過ぎているのではないかと思える。

おばさんにこの店はいつ休むのかと聞くと、店の外で肉を焼くので雨が降れば休むそうだ。
そういえば前回来たときは、小雨だったかもしれない。

ぶらぶらと繁華街のウオルマートに向かう。
途中、「通済橋」というこの町の中心を流れる婺江にかかる橋をわたるが、これが13のアーチでできた石造りのなかなか風情がある橋。ただしその横にはコンクリート橋がかかり、3車線の幅に拡張されている。中ほどに橋の由来を書いた石板があった。



元代に木造の橋がかけられ、その後27回も災害や戦争で壊れ、清代に石造りの橋となり、民国時代に、北から攻めてきた日本軍によって3つのアーチが破壊されたと。。
また日本軍かよ。。。

この町は1942年、日本軍の猛攻で占領された。慰安所の跡も残っていて、この大学の歴史学科の教授が日本軍侵略の証拠として研究しているそうである。従軍慰安婦は日本語を話していて中国人ではなかったようだ。これは浙贛(せっかん)作戦という大規模な軍事行動によるものである。

これには731部隊も絡んでいる。この話はまた後日。

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