中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

面接練習

2016年01月15日 | 中国の学生


昨年の6月に撮った2年生のクラス。
このうち3名が現在日本の和歌山大学と兵庫教育大学に留学中、
3月には7名が兵庫教育大学と宇都宮大学に留学する。
クラスに残るのはたった5人。授業はどうなるんでしょうか〜

一昨日、東京から福州で教えた学生が大阪の国立大学大学院受験のため来阪。
彼女は中国に赴任して最初の年に1年間教えた学生なのですが、昨年夏に東京の日本語学校に留学して大学院進学を目指している。これまで頼まれて研究計画書のチェックや推薦書を書いたりしていたのだが、今回は面接練習を頼まれたというわけ。

ミナミの日本語学校で授業を終えてから大阪駅で待ち合わせ。
日本で会うのは2回目である。

ところが練習する適当な場所がない。そこで大阪駅前のヒルトンホテルに行ってロビーのラウンジのど真ん中に陣取り、研究計画書やら何やら一杯資料を机の上に広げて3時間たっぷり面接練習。というか想定問答の内容チェックが中心。かなり日本語は上達しているが、こちらの質問に対してまるで金太郎飴みたいに同じ受け答えをしてしまう。ん〜、難しい。暗記したことを平板なアクセントで切れ目なく全部話すので、非常に聞きづらい。暗記調にならないように話すことと、質問者の質問内容をしっかり聞いて受け答えすることの二つを念押しする

さてラウンジは無料だったが、長い時間いるのでコーヒーを注文した。
さて勘定する段になって請求額は、なんと一杯1400円足らず。ありえまっせん。

練習が終わってからいろいろ話をしたが、狭い2人部屋でほとんど外食も買い物もせず、つましい生活ぶりのようである。
それにしても、家は裕福だしモテ度外国語学部一と噂されていたぐらいなのに(関係ないか)なぜ日本に留学して一人で厳しい研究生活を送りたいと思うのか、実のところよく分からない。現在の中国の発展ぶりから考えると、日本に留学するメリットが本当にあるのだろうか。
今勤めている日本語学校で担当している進学クラス2クラスはほとんど中国人ばかり。
中国でよい仕事がみつかるのか。日本企業が続々と中国から撤退している現状からすると不安が残る。

日本語科を卒業して留学する学生は、中国の大学で先生になりたいというのが多い。
2年ほど前、法律が変わって大学の教員は全員博士の学位をとるべしということになった。
したがって日本で5年間は勉強しなければならない。
中国の大学で教えていたとき、やみくもにではないがやる気のある学生にはそれとなく日本留学を勧めた。本当によかったのだろうか。

次の日、面接試験を終えた学生からメールがあった。
前回東京の大学を受験したときよりずっとよかったとのこと。
ホッとした。

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2 コメント

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Unknown (きのさん)
2016-01-19 20:03:42
異国の地でがんばろうとする中国の若者と、それを支えようとする老教師(^^;)にエールをおくります!
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Unknown (ふらふらかもめ)
2016-01-20 14:19:35
ありがとうございます!
そういえば今年で四捨五入70歳ですわな
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