昨日、自宅前の分譲地の北西部で 「遺跡発掘調査」 が行われた。当市の指定地域内に建造物を建てる場合はこの 「遺跡発掘調査」 の実施が条例で定められており、調査の結果では更に詳細な調査も行われる
15時過ぎ、市教育委員会の調査員が到着すると、それまでブロック塀工事をしていた作業員が重機で調査抗を掘り出した。調査抗は幅は正方二メートル、深さも二メートルだが、重機で全く見事にあっという間に写真のように掘ってしまった
調査では遺跡も無かったのですぐに終わってしまったが、調査員の方に幾つか質問したら快く応対してくれた
まずは 「その調査抗の地層から何が判るのでしょうか?」 と、聞くと 「そこには関東ローム層の赤土もあるが、その他には富士山、箱根の火山からの降灰による地層がある。それと土地の所有者が盛り土をした形跡もあります」 とのことだった。かつて富士山が噴火した時にここまで噴煙が届いたことを証明していた
次に 「空堀川はいつ頃からあったのでしょうか」 と、訊ねてみた。その答えは 「旧石器時代から存在したと思われます」 との答えだったが、私は空堀川は江戸時代あたりから存在したと思っていたから、その答えにびっくりしてしまった
さらに私が 「その旧石器時代はいつごろでしょうか?」 と聞くと 「空堀川は約一万年前には既に存在していたようです。だが空堀川の名があったのかどうかは判りません」 と教えてくれたが、縄文や弥生時代より遠い時代に空堀川はあったとのことで、私も大いに勉強になりました
今日の調査では何も出なかったが、私が旧宅に住んでいた頃、ある事情があってこの 「遺跡発掘調査」 を実施してもらったことがあった。深さはやはり二メートルだが重機は入れないので調査員の方が手掘りで調査抗を掘ったが、考古学に秀でた調査員の方はこのような手掘りにも慣れているようだった
その結果、カケラが二個出てきたが、一個は4,000年前の縄文時代の土器、もう一個は奈良時代の土器とのことだったが、私が住んでいるこの場所にかつては縄文人が生活していたなんて、超遠い昔にロマンを感じてしまった
ネットで 「旧石器時代」 を検索すると、 「旧石器時代とは、ホモ・ハビリスなどヒト科による石器 (打製石器) の使用が始まった時代で、石器時代の初期・前期にあたる。年代的には200万年前に始まる」 と説明があった。そんな遠い時代にこの空堀川沿いではもうヒトの動きがあったなんて、またまた歴史の重さを感じてしまいました
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