祝・・妻の古希

日暮らし通信 日 暮 ら し 通 信 ■□　写真タイトル　と　撮影場所　□■ 花菖蒲 北山公園菖蒲苑にて

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今月、妻が古希を迎えた。 正式には古希は数えの７０歳のことだが、何故か私は満７０歳になって古希になると思っていた。 古希を迎えた妻は特に何の感慨も無いようだが、　「昔を想い出すファイル」　が開けなくなった妻だから感情を表現することを忘れてしまったのだろう。 だが私にとってはこの１０年間は我が人生の中でも大きな出来事が有り過ぎた時代であった。 特に妻の入院、退院、そしてその後の介護などの生活変化で私の生き方は一変、それと妻の介護に関して悩んだ末に私が転居したのは大きな決断が必要だった。 しかし人生はよく構成されていて、その時の苦悩がいつまでも心に貼りついているのでは無く、いつか時が流れるとその苦悩を忘れてしまうように気持ちが回転するようになっているようだ。 私が７０代半ばで気付いたことは　「どんな壁に着き当たってもそれを乗り越える知恵と勇気を授けて呉れた」　との教訓、それは見えない何かがいつも助けてくれる味方のような存在がいたことを実感したことだった。 妻の古希は単なる一点を通過しただけ、願わくばこのまま元気で共に歩んでいきたいと願っている。 古希は長寿の祝いとされていて、お祝いの色は喜寿祝いと同じく紫色とのこと。 その色に因んで今回の写真は　「北山公園菖蒲苑」　で撮った菖蒲を貼ってみました。

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