14日、M宛に喪中葉書が届いた。
Mが元気な頃、懇意に付合っていたご婦人から 「夫が永眠しました」 との知らせだった。
「えっ、あの人が?」 と、私は亡くなったTさんの面影を浮かべながら、77歳の若さで鬼籍に入ったことを理解できなかった。
最近は年賀状交換くらいの付き合いなので、詳しい事情は判らないが、昨年9月なかば頃、散歩の時に偶然逢って少し話したのを想い出した。
その時、私が聞き出すでも無く、最近自転車に乗っている時に転倒、1ヶ月ほど入院したことなどを話してくれた。
その時は9時過ぎだったが厳しい暑さの中でも帽子もかぶらない姿に違和感を感じたTさんの姿だった。
そして話しの途中、突然歩きだしてしまった。私は背中越しに 「大丈夫ですか?」 と声掛けしたが、返答も無く遠ざかっていった。
その後ろ姿を見ていると何か病的な雰囲気を感じたが、その後、Tさんがどのように過ごしているのかは知る由もなかった。
今年は4通の喪中葉書が届いたが、その内の三通はご主人さまの訃報だった。
今日は私の誕生日、でも知り合い人の訃報に接すると何故か人生の悲哀を感じてしまう。私も何かに向ってカウントダウンしているのは間違い無いようだ。
そして今日は年賀状をポストに入れた。年々作る枚数が減っていくのが気になるが、来年の丑年には多いに期待することもある。
改めてTさんのご冥福をお祈り申し上げます。
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