歩きにしようか? それとも自転車か? と悩んだ私の短い外出
でも午後からは天気が不安定との予報に、では自転車でと9時過ぎに家を出た
目的はいつかは行ってみたいと考えていた場所? 人間はいつかは古い想い出の中できっとまた行ってみたいと願っている場所を持っているものです
その目的地とは東京都の
水瓶でもある 「村山貯水池」 、今では 「多摩湖」 と呼ばれている人造湖だ
家を出て約50分走ってやっとここに着いた
でも何でこんな場所へ来てしまったのか?
この辺りに来るのは何十年振りのことだから、街の様子が一変、全く過去の記憶が役立たず、道を間違えてしまった
予定では堰堤から下に降りるつもりだったが、下から堰堤に上ることになってしまった
堤高は約二十メートル以上、自転車で遊歩道を登ることになったが、本日最高の重労働になってしまった
やっと堰堤へ。いいなあ~ 水の色も、空の色も
さあ~、長さ300メートルの堰堤を渡ってみよう
あっ、取水塔が見えてきた
堰堤から左を見ると当市が一望に納まっている
我が家は何処か?
左側にちょこっと煙突のようなのが見えるが、その後でしょうか
この貯水池のシンボルはこの取水塔
左が第一取水塔、右が第二取水塔
この第一取水塔は 「日本で一番美しい取水塔」 と言われる
ネオルネサンス様式で煉瓦造りの円筒にドーム状の屋根が特徴だ
完成したのは大正17年7月とのこと、その通り、見ていると歴史の重みを感じる
取水塔は落ち着いた造りで素晴らしい構造物です
遥か前方を見ると何やら白い膨らみが見えます
西武ドーム? 私は西武球場と呼んでいますが
堰堤を見ると懐かしい建物が?
左側に見える建物は長男夫婦の披露宴をしたホテルです
さて、もう帰らなくては、と最後に撮ったのがこの写真
もうこんなに
寂(れてしまったと、感無量です
かつてはここから貯水池の水を流して沢山の田んぼに水を供給していました
私たちはここを ”十二段” と呼んで親しんできたのです
今日訪れた 「村山貯水池」、父のかつての実家はこの湖の下に沈んでいます
今のように個人の権利が認められなかった時代、この貯水地にはそれなりの悲劇もあったようです
昔は姑さんが嫁さんを
苛(めた
そのため嫁さんの何人かがこの貯水池で身を投げたとの悲しい話しを何回も聞きました
湖面を見ていたらおもわず 「合掌」 と身が引き締まりました