斬り捨て御免塾!!

☆エンタメ毒舌レビュー集☆

トリノ五輪★さようなら、そしてありがとう!

2006年02月27日 | 徒然お日記

4年に一度の冬の祭典・冬季オリンピックがついに、閉幕しました。
日本時間27日早朝に開催国のトリノで行われた閉会式は、3万5000人の観衆が見守る中で盛大に
執り行われ、17日間の熱戦を繰り広げた選手たちに世界中から熱い歓声と拍手が送られました。

※金メダルを手に、肩車されながら閉会式に出る荒川静香。

「本当に、オリンピックが終わってしまった・・・・・」
閉会式を見ながらわたくしは、壮大な映画を観終わった後のような深い充実感を覚えるのと同時に、
最愛の人と別れる時のようなとてもつない寂しさもまた、感じていたのでございます。

出来ることならば、フィギュアスケート女子シングルが行われた21日にタイムスリップしたい!!
そして21日から24日の間を永遠に繰り返し彷徨っていたい・・・・・!!!
ふとそんなことを考えてしまうほどに、わたくしは女子フィギュアを楽しく観戦させていただきました。

しかしお祭りは、いつか終わるからこそエキサイトできるものなのかもしれません。
四年に一度世界中から集まったトップアスリートたちも、それぞれが今日からは、新たな目標に
向かって別々に歩き出してゆく。四年後にまた、バンクーバーで再会するすることを夢見て・・・・・・。

だからわたくしも、いつまでも過去を振り返って嘆いてばかりはいられません。
世界一を目指すアスリートを応援するファンとして恥ずかしくないように、自分自身もステップアップ
していくべきだと考えています。日常の中の小さな金メダルを目指して、精一杯生きていかなければ
ならないのでございます!!



※閉会式で微笑む、フィギュアスケートシングルの日本代表選手。
 左から、高橋大輔くん、荒川静香サマ、安藤美姫ちゃん、・・・・・・・あら?残る一人は一体どこに?



※ひとりでさっさと日本に帰ってきてしまった、村主章枝さん。


※荒川静香との和解を撤回し、全面抗争宣言する村主さん。


てゆーか、フィギュアスケートの国際試合はオリンピックですべて終了したわけではありません!!
まだ、 『世界ジュニア選手権』『世界フィギュア選手権』が残っているのでございます。

『世界ジャニア選手権』は、フィギュアスケート界の未来を担うジュニア世代の選手が世界一を競う
世界最高峰の競技会でございまして、日本からは今回、「浅田真央15才です☆」が出場いたします。

「カッワウィ~♪」

安藤美姫、太田由希奈、高橋大輔、織田信成など、現在シニアの競技会で活躍する若手日本人選手は皆、
この「世界ジュニア」で優勝した経験があります。
浅田真央も実は、去年の「世界ジュニア」大会で優勝しており、本来ならばジュニア大会は卒業して
シニアの大会に出るべき選手。しかし皆さんご存知のように、真央ちゃんは年齢制限に引っ掛かり、
オリンピックや世界選手権に出してもらえなかったんですね~。


☆2005年世界ジュニア 浅田真央フリースケーティング☆ (動画)

シニア顔負けの天才的なスケートテクニックを持つ浅田真央はおそらく、今回の「世界ジュニア」でも優勝して
くれるはず・・・・・

と思ったら大間違い。実は真央ちゃんには、強力なライバルが存在しているのです!!!
それは、韓国のキム・ヨンア選手、16才。



東スポの記事というのがイマイチ信憑性に疑問を抱かせますが、日本国内のフィギュアスケートファンの
間では既に、キム・ヨンアの存在は「日本の驚異」として熱心に語られているようです。

☆キム・ヨンア 国内大会動画☆

上の動画を見てもわかるように、キム選手はなかなかのジャンプテクニックの持ち主。
現在はさらに技術にも磨きをかけ、浅田真央をきりきり舞いさせるような演技を見せてくれるのでは
ないでしょうか。
まさにこれは、氷上の日韓冷戦!!

トリノ五輪で芸術的な醜態をさらした北朝鮮のフィギュア選手キム・ヨンスクもまた、この白熱する
日韓対決劇を38度線の向こう側から、固唾を呑んで見守っているのではないでしょうか・・・・・・。
「ナンカ言ったか?」

しかし浅田真央のライバルは、韓国のキム・ヨンア選手だけではありません。
まだ正確な情報はわかりませんが、トリノ五輪にも出場した、あの選手達も出るかもしれないのです!!!


「カツオくーん!」
※同情が時に愛情になることを教えてくれたカナダのミラ・リャン。


「お兄ちゃーん」
※グルジアの新星、エレーナ・ゲテモノシモネッティ。(正式名はゲデワニシビリ)
わたくし的には、浅田真央の次に応援したい選手。


「いろんな意味で肉が好き!」
※肉しか食ってなさそうな、アメリカのエミリー・ヒューズ。

メイク係「は~。ヤダヤダ」
※草しか食ってなさそうな、アメリカのキミー・マイズナー。

・・・・・少なくとも去年の「世界ジュニア」大会には、上に紹介したすべての選手は出場しておりました。
(ああん、今となったらすごく見たかった試合!)
そしてこれらすべての選手を抑えて優勝したのが浅田真央であり、2位が韓国のキム・ヨンアだったというわけです。

もし今年も同じ顔ぶれで戦うことになれば、ジュニアとは思えないすごいハイレベルな試合になることは確実。
決して見逃すわけにはまいりません!!

世界ジュニア選手権が開催されるのは、3月6日~12日
女子シングルのフリーは最終日の12日に行われると思いますが、なぜか現時点では恐ろしく情報が
不足しております。フジテレビが放送するようなことを言っていたと思うんだけど、フジのHP内にも全然
情報が掲載されていないので詳細はわからず仕舞い。

開催日が近づいたら何らかの動きはあると思いますので、その時にまたご報告申し上げようと存じます!!!


フィギュア女子フリー★反省会③

2006年02月25日 | ニュース

荒川静香の金メダルを祝して、わたくしは今日、ダーリソと一緒にお寿司を食ってまいりました。
銀座にある超高級鮨店・・・・・ではなくて、地元の回る寿司屋で、ですが。

誤解しないで下さい。別に銀座の高級鮨屋にも行けたんです。でもせっかく荒川静香がトリノで回転して
くれたのだから、わたくしたちもやはり回転するべきだと考え、回転寿司にしたのです!!
貧乏だから回転する寿司屋にしか行けないわけではないんです。ええ、嘘などついてはおりません。
わたくしは本当に本当に・・。。・゜・(ノロ`)・゜・。ウワーン!!

さて。
反省会の最後は、メダルを獲得した荒川静香、サーシャ・コーエン、イリーナ・スルツカヤ、そして村主章枝について
簡単に述べるに留めようと思います。
といいますのも、録画してしておいたエキシビションを見終わった今、わたくしの心は完全に抜け殻になってしまった
からでございます。
回転寿司屋の小皿の上に放置された、甘エビの殻のごとき空虚な状態に成り果ててしまったのございます!!

あんなに楽しかったフィギュアスケートが、終わってしまった・・・・・。
あんなにもわたくしをエキサイトさせてくれたオリンピックが、終わってしまった・・・・。
(正確にはまだ終わっていませんけど、わたくしには終わったも同然)

一体明日から、何を楽しみに生きていけばいいと言うのか。
五輪の余韻に火照るこの肉体を、どのように鎮めたらよろしいと申されるおつもりか。
本当に、泣きそうです。
本来ならブログる気力すらありませんが、最後の説明責任を果たすべくこうして、立ち上がりました。(大袈裟・・)

さて。
24日に行われた女子フリーの最大の見所はやはり、最終グループの演技でした。
第三グループの観戦時に受けた、
アンビリバボーミキティな気持ちファッキングエミリーな気持ちを補って余りある
心地よい興奮を、最終グループの演技者は与えてくれました。

なんといっても最終グループの演技者は、約1名を除いて個性と実力を兼ねそろえた最高の選手ばかり!!

←約1名

試合が始まる前の6分間練習の時から、わたくしのテンションは上がりっぱなしでございました。
そして第2滑走のサーシャ・コーエンが登場した時には、興奮はピークに達したのです。

SP1位のサーシャ。
実際にショートプログラムの時のサーシャは、本当に素晴らしかった。ロシア民謡をダイナミックにアレンジした
音楽を使っての演技は個人的にすごくツボに嵌りましたし、演技が終わってもあの音楽がいつまでも頭の中で
鳴り響いていたくらい。

しかーし!!
フリーでサーシャは、またしてもやらかしてしまいました。

「あらまー」

まさか最初のジャンプからコケてしまうとは、さすがにわたくしも予想してなかったわ。
しかも次のジャンプでも。ミキティもビックリ♪
コケの美学を追求するコーエンらしい失態でございましたが、その後は調子を取り戻したのはさすがです。

ジャンプミスはコーエンにとっては不幸なことではありますが、
次に滑る荒川静香にとってはラッキーな出来事。しかし他人のミスなど、荒川には必要なかったのかも
しれません。リンクに登場した荒川の全身からは、選ばれし者だけがまとえる神々しいオーラ
発せられておりました。

「あたしには見える。荒川さんのオーラの色は、金色よ~♪」

そしてこの時、オリンビック中継を見ていたすべての日本人が、「荒川、ガンバレ!」と心をひとつにして
応援していたことでしょう。



※荒川静香選手への熱い想いが、FAXとなって続々とテレビ局に届く。
たとえ、雷に打たれた荒川が感電死しているように見える絵であろうと、荒川への想いは間違いなく我々の心を熱くさせた。

そして荒川静香の演技が始まる―――
今更わたくしが、彼女の演技について語る必要はないでしょう。
むしろ、どれほど多くの言葉を駆使したとしても、彼女の素晴らしさを的確に表現することはできません。
ただ、見てください。そして、感じてください。素直な心に感じられたその感動こそが、荒川静香がスケートを通して
わたくしたちに訴えたかったこと全てなのだと、思います。

☆トリノ五輪 荒川静香フリースケーティング☆(動画)


「女王様と、お呼び」


荒川静香の次に登場したのは、村主章枝!!!
SPではノーミスの演技を披露し、荒川に続いて我々に大きな感動を与えてくれた氷上のエクソシスト
・・・・ではなくて、銀盤の巫女すぐりん。

この日も神への敬虔な祈りを胸に、トリノのリンクに立つ。
「出来る。あなたにならきっと、メダルがとれるはず!」
わたくしも村主と同じように両手を胸の前で組み、祈りました。

「あたしには見える。フグリさんのオーラの色は、赤銅色よ~♪」

頭の血管が切れる思いで、わたくし村主を応援いたしました。
彼女がどれほど素晴らしい演技をしたかは、今更わたくしが語るまでもないでしょう。

ただ、見てください。そして、感じてください。素直な心に感じられたその感動こそが、村主章枝がスケートを通して
わたくしたちに訴えたかったこと全てなのだと、思います。(この文章、コピペ)

☆トリノ五輪 村主章枝フリースケーティンク☆(動画)

村主の演技の最中に、奇跡がおきました。
村主が後半のジャンプを鮮やかに成功させた瞬間、
沈着冷静寡黙一徹真実一路で有名な佐藤有香が、「やったーーー!!」と雄叫びを
あげたのでございます。刈屋アナを叱りつける以外に感情を表にあらわすことのない佐藤有香に
絶叫をあげさせる村主章枝は、本当にスゴイ。

ラフマニノフのピアノコンチェルトに同化して演技する村主の身に、神は確かに舞い降りた。
演技終了とともにエクスタシーに昇り詰めた村主には、何かが宿っていた。

これってもしかすると・・・・・、処女懐胎ではないだろうか!!??
村主は男と交わることなく、スケートをすることによってのみ神の子を腹に宿すことに成功した、
世界初の神の子羊スケーターだと、わたくしは確信いたしました。

「何かが・・・・・お腹の中にいる!」

なのに、なんということでしょう。(加藤みどり風に)
出た得点は、あまりにも低い。絶対にサーシャ・コーエンよりも上に行くと思ったんだけどねぇ。
村主もどこか、点数に納得していない感じがします。このままでは、せっかく宿した神の子を
流産しちゃうじゃないの!


村主の後は、アメリカのキミー・マイスナー
予定通り、わたくしはキミーの演技は見ることなく、キッチンで軽い朝食の準備をしておりました。

  「あたしにはわかる。この子はステーキよりも焼き魚の方がお似合いよ!!」


そして最終滑走。
金メダル候補No.1のイリーナ・スルツカヤの登場です。
彼女の出来次第で、荒川静香のメダルの色が変わってくるのです。

だけど正直言って、わたくしはスルツカヤの金メダルは間違いないだろうと思ってました。
前回のソルトレーク五輪では、アメリカ寄りの審判員に公正なジャッジをしてもらえずに、惜しくも金メダルを
逃したスルツカヤ。その時の悔しさをバネに、ただ金メダルだけを求めて頑張ってきたこの四年間。
金メダルへの執念はおそらく、出場選手の中ではダントツでしょうし、またその実力もダントツです。

なのに―――


「いやーん」

コケちゃいました。

「・・・・・・・・・えっ?ウソっ!!」
わたくし本当に驚いた。まさか、そんなことがあっていいわけがないと、我が目を疑いました。

だけど演技前から、スルツカヤは明らかに緊張していました。ほとんど凍りついていたといってもいい。
演技もどこか硬く、いつものスルツカヤらしさが出ていないように感じていた矢先の転倒。

これによって、荒川静香の金メダルが確定したのであります。
日本にもたらした最初にして最後のメダルが金!!
あまりの出来事に我を忘れて大興奮してしまったのは言うまでもありません。

※羨ましそうに金メダルを見つめるコーエン。



「はい、どちらに穴開いてるかわかりますか~?」


「上・・?」




※エキシビションの村主章枝。ボールを子宮に見立てての渾身のパフォーマンス!!

※それと・・・・・
 荒川静香が金メダルをとったらヌードを晒すお約束でしたが、かなり悩みました。
 でも、晒します。見えすぎちゃってゴメンなさい。(*^。^*)。  
←クリク


フィギュア女子フリー★反省会②

2006年02月25日 | ニュース

さて。仮眠と呼ぶにはあまりにも長い眠りから目覚めたところで、前回の続きを。

安藤美姫についてはわたくし、以前にも書いたように母親のような気持ちで見守っておりました。
今回は4回転ジャンプを失敗しても
いいから、とにかく今ある力をすべて出しきってくれさえすれば
それでいいと、思っていたのでございます。

だから、プログラムの序盤で披露した4回転サルコーの失敗には、それほど動揺しなかったわ。
明らかに助走スピードが足りていませんでしたからね。だけど回転軸はしっかりしていたので、
「やっぱり良いセンスしてるかも!」と、嬉しくなったほど。

「この子は今はダメだけど、本当はちゃんと出来る子なんです!
 本気で頑張ればもっとイイ点とれる、優秀な子なんです!」

中間試験と期末試験で赤点とった我が子を、担任教師の前で庇う母親のような気持ちでありました。
だから4回転で失敗しても全然心配していなかった。むしろ安藤がスゴイのは、ここから先なんですから!
※気分は三者面談

なのに・・・・・続く3回転-3回転のコンビネーションジャンプは3回転-2回転に。
その後もトリプルフリップ、トリプルループ、トリプルトウループのジャンプをことごとく失敗。
スピートも全然ありません。

これにはさすがのわたくしも、大ショック。
我が子を信じていたにもかかわらず、

「いえね、お母さん。ミキさんは赤点を取っただけではなく、
 無断欠席と万引きとトルエンの密売と、売春もしているんですよ!」

・・・・と、教師に打ち明けられた気分でした。

「信じてたのに!ミキのこと、信じてたのに!」

我が子の凄まじい素行不良っぷりを担任教師に暴露され、机につっぷし泣きじゃくる母親。
わたくしはまさに、そんな状態だったのでございます・・・・・・・。

「お母さんなんか、大キライ!」

ミキティの演技が終了した時点で、わたくしは抜け殻でした。
現実を受け入れられずに、すべての感情は停止。アホのように口を半開きにして、ぼうっと虚空を見つめておりました。
「わたしは誰?ここはどこ?・・・・あっ!蝶々が飛んでるわ。待て~」
わたくし、狂人も同然だったのです。


そんなわたくしを現実に立ち返らせたのは、次の滑走者でした。
その名は・・・・・エミリー・ヒューズ!!!
「ガハハハ!」

「地球はアタシのために回っているのよ~。だからアタシもリンクで廻るわ~♪
 今日はいつもより、多めに廻っておりま~す☆」

アメリカ娘特有の超ポジティブシンキングを実践しながら銀盤で弾けるエミリー・ヒューズ。
そして例の如く、やたらハシャぎ始める刈屋アナ。安藤の時は冷淡だったくせに・・・。

「アタシは大丈夫よっ!」
「こんなこと気にしてません!」

前回のSPの時と同じように、エミリーの心の声をやたら代弁したがる刈屋アナ。
なぜそこまでハイテンションで感情移入したがるのか。
つーか、実況に私情を持ち込むんじゃなーーーーーい。

お前は松岡修造かっ!!


安藤の地獄の演技で最悪の精神状態だったわたくしは、カーリーとエミリーに殺意を覚えました。
本当にサイテーだわっ!
こうなったらNHKの受信料は、意地でも払ってやらないわっ!



                                   フィギュア女子フリー★反省会③に続く


フィギュア女子フリー★反省会①

2006年02月24日 | ニュース

「何が何でも女子フリーは生で見るっすルツカヤ♪」と鼻息も荒くテレビの前に陣取った
わたくしではありましたが、先日の女子SPでも徹夜した無理が祟って、体内時計は狂いまくり。
眠いんだか覚醒しているんだかよくわからない異常なテンションのまま午前3時を迎えました。

しかしこの時、不甲斐ないことに強烈な睡魔が!!
やっぱり30才過ぎてからの徹夜はキツイ・・・・わけがないわっ!!わたくしはまだまだ、とっても
若いのさーシャ・コーエンっ!!!
・・・と強引な自己暗示という名の呪いをかけて、おのれの肉体に鞭打ちました。
その甲斐あって、第一グループの演技が始まった頃には意識は冴えまくりでございます。

それにしても・・・・・・実力のない選手しか出場していない第一グループだけあって、選手のスケーティング
レベルがあまりにも低い。
荒川静香と同じ『トゥーランドット』の音楽を使って演技した第一滑走のシルビア・フォンタナは、
お世辞にも誉められた出来ではなかったにもかかわらず、フォンタナ自身がなぜか独りで感激しまくり大号泣。
「アタシ、やり遂げたわっ!」

地元イタリアの選手であるシルビアは、今回のトリノ五輪のためにプロからアマに復帰した大ベテラン。
人一倍思い入れのある故郷でのオリンピックに参加できたことは、本当に嬉しかったんだと思います。
だけど・・・・・・・・・、トリノから遥か遠く離れた日本で、
シルビア・クリステルは知っているけどシルビア・フォンタナ
なんて知らないわたくしからしてみれば、その号泣シーンには納得できないものがありにけり。

その後も素性のよくわからない選手がよく理解できない演技を披露し続け、さすがにわたくしも
再び眠くなりかけたそのとき・・・・・・

ハタとある事に気がつきました。

テレビからは、解説の佐藤有香の声しか聞こえてこないのです!!
※静なる毒舌家・佐藤有香

フィギュアの解説は、プロフィギュアスケーターの佐藤有香NHKアナの刈屋富士雄の二人が担当しているはず。
なのになぜ、テレビからは無駄口を叩かないことで有名な佐藤有香の声しか聞こえてこないのか。

放送が始まってからしばらくは、刈屋もウキウキしながらどーでもいいことをペラペラと喋っておりました。
なのに四番滑走のフレール・マクスウェルが演技し始めた頃から、刈屋アナはまったく口をきかなくなってしまったのです。
・・・・そう。刈屋ことカーリーは、完全に飽きてしまっていたのです!!
実況アナの職務を佐藤有香に丸投げして、自分は上の空でぼんやりしていたのでしょう。
反応のないカーリーに代わって佐藤有香が、こまめに演技の見所や選手の経歴なんかを説明していたのであります。

しかしさすがは静なる毒舌家佐藤有香。六番滑走者の演技も終わろうとする頃、ついにキレました。

「刈屋さん!?」
いきなりカーリーを名指しで呼ぶと、
「この選手の衣装、なんだかコガネムシみたいに見えませんか?」
本来なら口にするのもバカらしいどーでもいい質問をカーリーに投げかけ、本来の職務に復帰させようと試みたのでございます。
さすがにカーリーも有香の静かなる怒りの炎を察知して心を入れ替えたらしく、その後は真面目に働いておりました。

※気分のムラと好き嫌いが激しいカーリー

そんなハプニングもありつつ、第一グループの演技は終了。
いよいよ注目の選手が出場する、第二グループです。



第二グループのイチオシは、なんといってもミラ・リャン
「オシャレって何?」

実際に、ミラの滑りはそれまでの選手とはレベルが違いました。
前半こそジャンプにミスはありましたが、後半は立て直し、キレのある怒涛の連続ジャンプを披露。
三流選手たちに、格の違いを見せつけたのでございます。

「カナダの恩田美栄」というか「氷上の花沢さん」というか「空飛ぶカバ少女」というか、
エロキモカッコいいチャイナ服に身を包んで技を決めまくるミラは、将来が楽しみな優秀な逸材。

佐藤有香も、「体が強そうですよね」と遠まわしに、お前はガッチリデブだと誉めておりました。

 

その後に、問題のエレーナ・ソコロワ登場。
「ですからこれは、便通を良くするヨガのポーズよ」

前回の記事にも書きましたとおり、ソコロワの不調の原因は胃腸系の悩みのせいであると、わたくしは勝手に判断。
それを裏付けるように、リンクに現われた彼女の顔のドーランは、今回も浮きまくっておりました。

案の定、演技に全然キレがない。
よく見ると、腹部がなんだか重々しい。何かが溜まってる感が、はっきりと現れているのです。
「ああっ!頑張って」
わたくしは祈りました。ロシアNo.2の実力者に、もうこれ以上の恥はかいてほしくない。

しかしそんなソコロワにトドメを刺すような残酷な言葉が、刈屋アナの口から飛び出ました。


「ソコロワ選手の体つきが、以前と変わっています」

佐藤有香が言うならまだしも、お前が言うなっ。しかも全国放送で。それは立派なセクハラです!
当然有香は、刈屋の発言をスルーしてましたが。


さて。
問題発言続出の第二グループが終了し、いよいよ第三グループです。

このグループには、安藤美姫がいます。
例の小娘、エミリー・ヒューズもいやがります。

わたくしの心拍数は、この頃から急激に上昇し始めました。
悲壮な覚悟で4回転サルコーに挑戦する安藤美姫を冷静に見ろという方が、無茶な話し。
公式練習ではまったく4回転ジャンプが決まらなかったミキティが、本番で4回転を成功させる確率など、ゼロに等しいのです。

しかしここで逃げてしまったら、間違いなくミキティは「非国民」のそしりを免れない。だから安藤は、飛ぶしかありません。
死ぬとわかっていながらも零戦に乗り込み敵母艦に体当たりする神風特攻隊員と、
安藤は同じなのです!!!

お国のために立派に死んでいく戦士を見送るのに、どうして冷静でいられましょうか?
リンクに降り立った安藤を見ただけで、わたくしはガクガクと全身が震え、動悸は激しくなるばかり。

そして―――
安藤は大空に飛び立った。

「みなさん、さようなら・・・」


華麗に――、安藤は散った。
敵わないと知りつつも、それでもお国の為に、安藤は玉砕したのでございます!

そんな安藤を・・・・、誰が嘲笑うことができるでしょうか。
そんな安藤を・・・・、誰が非難することができるでしょうか。

まともな日本人であるならば、国のために戦い死んでいった特攻隊員をバカにすることなど、出来るわけがない。
気が狂いそうになるような恐怖感の中から立ち上がり、果敢に4回転に挑戦した安藤美姫に、
わたくしは心からの敬意を表したい。
たとえ結果はどうであれ、安藤は本当に立派だったと思いまっす☆☆



     ↓↓ 全国のファンからNHKに寄せられた、ミキティ応援FAX ↓↓

  


・・・・・・・・・・・んっ?



                          
フィギュア女子フリー★反省会②に続く


日本を救った氷上の女神◆荒川静香 金メダル獲得!!

2006年02月24日 | ニュース
トリノ五輪が始まってからというもの、日本陣はどの競技でも力及ばすにメダルを
獲ることが叶いませんでした。
「日本はここまで弱かったのか・・・・!」
暗澹たる絶望感に、まともな国民のほとんどが肩を落としていたことでしょう。

それでなくても世間は、耐震強度偽装事件や一連のライブドア事件によって
救いのない暗黒の空気に呑みこまれておりました・・・・。

そんな永遠に続くとも思われた夜の世界に今日、一筋の光が差し込みました。
金メダルという太陽が、闇に閉ざされた日本を明るく照らし出してくれたのでございます!!!
その太陽を運んできてくれた人の名は、荒川静香。スケート靴を履いた女神。現代日本に現われた、
氷上の天照大神なのであ~る☆


本当におめでとう!
メダルは確実だと信じていたけど、まさか金メダルだとは思ってもいませんでした。



授賞式の後、荒川自身も「信じられない。全然実感ない」と言っておりましたね。
そしてオリンピックが始まる前には、
「お客さんがもう一度見たいと思えるような演技がしたい」とも言ってました。

今日の荒川静香はまさに、何度でも見たい最高の演技をしてくれたと思う。
結果を追い求めるのではなく、自分が持っているすべての力を出し切ることで掴んだ最高の栄誉。

荒川静香の渾身のスケーティングに、どれほど多くの人が感動を覚え、勇気をもらったことか。
わたくしもこれ以上はないというほどの感激に打ち震え、こみあげる涙を止めることはできませんでした・・・・。


わたくし・・・・金メダルに感激しすぎて全身の力が抜け、女子フリーの感想(という名のツッコミ)を
書く気力がございません。しばらく休憩した後にまた、今回のフィギュア女子フリーの解説(という名のツッコミ)
をブログにしたためてみようと存じます。
実は――、言いたいことがたくさんあるんです!!
というわけで、また後ほど・・・。


【関連リンク】
★女子フリー 結果

いよいよ女子フィギュアフリー!☆要チェキ女戦士☆

2006年02月23日 | ニュース

いよいよ今夜未明、フィギュアスケート女子シングルFSが始まります!
(※FSはフグリスミエの略ではなくフリースケーティングの略であり、村主章枝の正確な読み方は
フグリスミエでなくてスグリフミエですので念の為。ちなみにフグリが何なのかと申しますと、
いわゆる世間で言うところの「キンタマ」であり、スグリにフグリはありません。^_^;)

初っ端から破綻した文章で申し訳ないですが、それほどわたくし興奮してます!(フグリにではない)
ではここで簡単に、フリーの滑走順と放送予定時間、そして要チェックの注目選手
紹介しておきますので、テレビ観戦の時の参考にしてください。



【演技開始
予定時間】    【選手名】


◆第1グループ◆
3:06     FONTANA Silvia
3:13     PAVUK Viktoria 
3:21     EFREMENKO Galina 
3:29     MAXWELL Fleur 
3:37     KARADEMIR Tugba
3:45     KORPI Kiira 

◆第2グループ◆
3:59     LIASHENKO Elena  
「『ヒデとロザンナ』のロザンナじゃないわよ~。だけど愛の奇跡は信じているわ~」
【ここに注目!】
アモ~レぇ♪


4:07     LEUNG Mira 
「カツオくーん。アタシと結婚して!」
【ここに注目!】
「カナダの恩田美栄」または「氷上の花沢さん」の豪快な滑りを楽しもう。

4:15     SOKOLOVA Elena 
「これは便通を良くするヨガのポーズよ?」
【ここに注目!】
ファンデーションの乗りが勝負の鍵


4:23     LIU Yan CHN 
4:31     HEGEL Idora 
4:39     SEBESTYEN Julia 

◆第3グループ◆
5:08     POYKIO Susanna 
5:16     ANDO Miki 

「アタシ結構、怒りんぼうよ」

【ここに注目!】
世界が注目する4回転サルコー。成功しなくてもいいからエミリーにだけは負けないで!!


5:24     HUGHES Emily 

「アタシは飛ぶ!!刈屋アナウンサーのために・・・!!」
【ここに注目!】とくに注目してません。

5:32     MEIER Sarah 
5:40     ROCHETTE Joannie
5:48     KOSTNER Carolina 
 
「愛よ、届け~♪」
【ここに注目!】
どうかエミリーをギャフンと言わせて☆


◆第4グループ◆

6:02     GEDEVANISHVILI Elene 
「お母さーーん」
【ここに注目!】
近い将来、浅田真央の強力なライバルになるであろう高い身体能力!
大舞台慣れする意味でも、今回は結果を気にせず思い切り弾けてもらいたい。


6:10     COHEN Sasha 
「どおりゃああぁぁぁぁぁ!!!」
【ここに注目!】
フリーではいつも、ここぞという場面でミスしてしまうコーエン。
公開練習を休んでまで高めた集中力をどこまで持続できるかによって、メダルの色は変わる。


6:18     ARAKAWA Shizuka 
「プレッシャーだって、楽しめれば勝ちなんです」
【ここに注目!】
メダルはほぼ確実。コンビネーションジャンプで回転不足をとられなければ、
おそらく銀メダル。スルツカヤがひとつでもミスれば、金メダル!


6:26     SUGURI Fumie 
「あたしの滑りは神へのお布施」
【ここに注目!】
いつもの滑りをすれば4位以下に落ちることはなし。むしろコーエンや荒川の出来次第では、
銅メダルをとる可能性も結構高い。


6:34     MEISSNER Kimmie 
メイク係「なんかメイク映えしない顔ねぇ~」
【ここに注目!】
ここでみなさん、トイレタイム。


6:42     SLUTSKAYA Irina

「どうかしら?あたしのロシアンセクスィーオーバーナイトセンセーション」
【ここに注目!】
大プレッシャーのかかる最終滑走。プレッシャーに負けずにいつもの演技ができれば、
悲願の金メダルは間違いなし。



◆7:00 表彰式◆


どうか神様、表彰台に日本人が立っていますように!!
荒川静香が金メダルとれたなら、わたくしこのブログでヌードを晒してもいい!
村主章枝が銅メダルをとれたなら、瀬戸内寂聴に弟子入りして尼になってもいい。
そして安藤美姫が4回転ジャンプを決めてくれたら・・・・・・・素直に嬉しい。キャハ


【関連リンク】
★女子フリー 選手別演技構成表

【おすすめリンク】
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フィギュアスケート女子SP★個性美眩しい戦士たち part②

2006年02月23日 | 有名人

さてさて。前回に引き続き、フィギュアスケート女子SPを盛り立ててくれた個性美眩しい選手について、
独断と偏見を交えて語りーナ・ビット。


安藤美姫の後に登場したのは、アメリカのエミリー・ヒューズ
陽気な笑顔でリンクに現われたエミリーは、まさに典型的なアメリカ娘。

※殺人鬼に怯えるエミリー・ヒューズ

ミキティの失敗演技に気が立っていたわたくしは、そんなエミリーのバカ面がとても癇に障ったのでございます。
どんなにジェイソンを呼びたかったことか!
「エミリー、覚悟っ」

そんなわたくしの気持ちも知らずに、天真爛漫な演技を披露するエミリー。
滑りはまだまだ荒削りですが、スケーティングは伸び伸びとしており、心の底からオリンピックを楽しんで
いることがわかります。

そんなエミリーマジックが出した点数は、57.08。安藤の56.00よりも上でした。
安藤がまさか、エミリーに負けるとは・・・・・。ありえない・・・・・。わたくし呆然。

なによりも腹立たしいのは、NHKアナウンサーの刈屋が、エミリーのことでやたらハシャいでいたこと。
会心の滑りを見せるエミリーに興奮し、解説の佐藤有香「どう?どう?いいよね、エミリー」
ハイテンションな口調で同意を求め、ただのスケベオヤジと化していたのです。
日本の敵であるアメリカ選手に鼻の下を伸ばし、職務を忘れてギャルのようにハシャぐ刈屋アナウンサー。

お前は松岡修造か!

わたくしもう、NHKの受信料は払いたくな~い。(もともと払ってないけど・・・)
「刈屋、覚悟っ」



さて。注目の第四グループの一番滑走は、今大会金メダル候補No.1のイリーナ・スルツカヤ

※ロシアの女王イリーナ・スルツカヤ。(中央)

さすがに現世界チャンピオンです。彼女は演技前の6分間練習の時から違いました。
「オラオラ雑魚ども!そこをどかんかーーーいっ!!」とでも言うかのような迫力ある滑りで、
縦横無尽にリンクを駆け巡っていたのであります。

その姿はまるで、氷上のスケ番。
同じグループの荒川静香でさえ、スルツカヤの前では霞んで見えました。

そんなスルツカヤの演技は、当然パーフェクト。
解説の佐藤有香も、例の抑揚のない乾いた声でひとこと。「完璧ですね」
その後は仕事を放棄したように、無言でした。

出た得点は、テクニカルエレメンツ36.21 プログラムコンポーネンツ30.49 総合66.70
これまでの選手とは次元の違うハイスコアを叩き出したのであります。

「さすが、スルツカヤ!」
テレビの前でわたくし、思わず唸ってしまいました。
男子シングルで金メダルを獲得したプルシェンコと同じように、スルツカヤも他の選手を大きく引き離しての
ふっちぎりの金メダルなのかも・・・・・・


そんなことをぼんやり考えながら見た、荒川静香の演技。

「おかわりしていい?」

ぶっ飛びました!
荒川がいかに神懸かった素晴らしい演技を披露したかは、あらためてわたくしが解説するまでもなく、
みなさんがよくご存知でしょう。
その滑りには確かに、スケートの神が宿っていた。そこにわたくしは、完全なる美を見たのです。

荒川の得点は、テクニカルコンポーネンツが35.93。プログラムコンポーネンツが30.09。合計が66.02と、
スルツカヤとはわずか0.68の差!!

解説の佐藤有香が、興奮気味に(それでも抑揚のない口調でしたが)言っていました。
「スルツカヤよりも、荒川の方が完成度は高いです」
激しく同意!

これで一気にテンションが上がるわたくし。村主章枝の演技にも大期待☆

※日本期待の村主章枝。(写真後方)

はりつめた雰囲気の中、舞い始める村主。
本人が語っていたように、SPのテーマは『情熱』

アンダルシアな衣装とラテンのメロディーに合わせて、村主の灼熱の魂が天界と交信を始める。
ジャンプ、ステップ、スピン、どれもが冴えている!
全日本選手権で見せたあの時の演技は、決して偶然の産物ではなかった。村主は骨の髄まで、
本物のアーティストだったのです☆☆

ミスのない安定したスケーティングのままクライマックスを迎え、最後のキメのポーズ。
テーマである「情熱」「法悦」へと昇華させ、村主は燃え尽きた。

スゴイ・・・・・。スゴすぎるよ、ふぐりん!!!
わたくしは大感動。

出た得点は、テクニカルコンポーネンツ32.61 プログラムコンポーネンツ29.14。合計61.75
60点を越えた!
だけど・・・・・プログラムコンポーネンツが、やたら低すぎやしないかい?

原因ははっきりしている。
村主の次に滑走する地元のアイドルスケーター、カロリーナ・コストナーに、
ジャッジが高得点を付けようとしているからである!!

「やはり村主の滑走順は不利だったか・・・・・」
下唇を噛みしめるわたくし。


※地元トリノのアイドル、カロリーナ・コストナー

しかし、神は村主に味方した。
なんとコストナーは、最初のコンビネーションジャンプで失敗。派手に大ゴケしてしまったのです!!
これによってコストナーは、メダル争いの舞台から完全に消えてしまったのでございますよん。


残るライバルはただひとり。
アメリカが誇る氷上のリーサル・ウェポン、サーシャ・コーエン

※キューティ・ブロンド/サーシャ・コーエンハッピーMAX

最終滑走者というプレッシャー。そしてメダルへの重圧。
昔のコーエンなら、きっとコケていた。

しかし、今年のコーエンは、強かった。
プレッシャーさえもエネルギーに変え、各要素を軽々と決めてゆく。

「今のアタシはハッピーMAX!!」
サーシャのそんな雄叫びが、聞えたような気がした。

出した得点は、テクニカルエレメンツ35.33。プログラムコンポーネンツ31.40。合計66.73
なんとスルツカヤを抜いて、SP堂々の1位!!ハッピーMAX恐るべしっ。

それにしても、なんという大波乱。
誰も予想できない怒涛の展開ではありませんか。わたくし・・・泣いちゃいそう♪
http://blog.goo.ne.jp/nknk1105/e/9fe35901d54148c80fd430f936c903eb

24日のフリープログラムは日本中が、いや世界中が、固唾を呑んでメダルの行方に注目するはず。
日本のマスコミは、悪代官・武部勤と極悪呉服問屋・堀江貴文のことなんかいい加減放っといて、
もっとフィギュアスケートのことに注目してくださいよ~。


さて。
わたくしが密かに期待し見守っていた北朝鮮のフィギュアスケート選手、キム・ヨンスクのことも
最後に書き記しておかねばなりません。

「なんか文句あるニダか?」

いろんな意味で、スゴイ演技でした。
まったくの無表情で淡々とエレメンツに挑戦し、華麗に玉砕してゆくキム選手の演技は、
わたくしの心を激しく揺さぶりました。

テクニカルコンポーネンツ19.37。プログラムコンポーネンツ19.79。合計39.16という恐るべき低得点は、
逆に芸術的ですらあります。

もともと凍りついていた表情をさらに凍りつかせて得点に見入るキム選手。残念ながら彼女は上位24位には
入れずに、フリーに進むことはできません。将軍様が待つ国へと、帰らなければならないのです。

将軍様の逆鱗に触れ、キム選手は強制労働所に送られてしまうのでしょうか・・・・・?

逃げてぇぇぇ!!!
キムさん、このまま逃げてぇぇぇぇぇ!!!


※北朝鮮がフィギュアスケートに力を入れだしたのは最近のことなので、キム・ヨンスクが強制労働所に
送られる心配はありません。今後も国をあげてのフィギュアスケート強化に邁進するのではないでしょうか。
バンクーバー五輪での活躍が楽しみです。


フィギュアスケート女子SP★個性美眩しい戦士たち part①

2006年02月22日 | 有名人

前回の記事の続きとして、
今回はショートプログラムの中でユニークな魅力をふりまいてくれた選手について、
わたくしなりの視点で語ってみたいと存じます。


まず、ショートプログラムの2番目に登場した、アメリカのキミー・マイスナー

「趣味は小銭集めで~す☆」

正直、わたくしこの選手を侮りすぎておりました。
全米選手権で2位という実力を持っているにもかかわらず、彼女が日本選手のライバルになる
ほど力のある選手だとは、認めていなかったのでございます。

原因は・・・・・・・・彼女の恐ろしく地味な顔。
もうね、見ていて気が滅入るほどにお顔立ちが地味すぎて、その存在すら忘れてしまうのです。

「あら・・・?あんた誰だっけ?」
小学校の頃、(中学や高校でもいいけど)、クラスに必ず一人はいた、存在感のない地味な女の子。
それが、キミー・マイスナー。

そんな校舎裏の自縛霊に等しいマイスナーも、スケート靴を履いたら凄かった。
キレのある鮮やかな滑りで、ノーミスの演技。技術点34.20 プログラムコンポーネンツ25.20という
高得点をマーク。結果的にショートプログラムは5位になりました。

限りなく透明に近いキミー。
フリースケーティングでどこまで存在感を出せるかが、彼女の今後の活躍を左右する鍵となるでしょう。



そして次にわたくしの心の琴線に触れたのが、7番滑走のミラ・リャン(カナダ)。

「はー、ドッコイ」

解説の佐藤有香も言っていましたが、
ミラリャンは「氷をえぐり取るような力強い滑り」「豪快なジャンプ」が売りの選手です。
そのパワフルなスケーティングは、恩田美栄を彷彿とさせます。
フィギュアスケーターらしからぬその特異な容貌も、どこか恩田に似ているような・・・・。

ミラリャンはまさに、
実力はありつつもオリンピックや世界選手権に出させてもらえなかった恩田美栄の
怨念が創り出したクリーチャーである!!
・・・・と言うのは、明らかに言いすぎです。ゴメン
だから我々は間違っても、「ああっ!あそこに恩田の怨念がおんねん!!」などとミラリャンを指差して
怯えてはいけません。

浅田真央が得意とする片手ビールマンスパイラルをいとも簡単にマスターしたミラリャンは、まだ16才。
今回のSPでは14位という成績でしたが、おそらく4年後のバンクーバー五輪では、
浅田真央の良きライバルとしてさらに成長していることでしょう。



そしてわたくし的にショッキングだったのが、ロシアのエレーナ・ソコロワの演技。
「リンゴ病じゃないの。ちょっとファンデが浮いてるだけよ」

先日の記事にも書きました通り、ソコロワは高得点をあげてくるであろうと、予想していました。
安藤のライバルはソコロワしかいないと、緊張すらしていました。
しかし信じられないようなジャンプミスを連発し、SPは18位。華麗な沈没・・・・。

彼女の異変は、6分間練習の時から始まっていました。
いつもの「妖精スマイル」が顔から消え、やたら厳しいしかめっ面をしていたのです。
ファンデーション(ドーラン?)も浮きまくり、まるで便秘に苦しむマントヒヒのような不健康な顔だった。

ソコロワの身に一体何が起こったのか・・・・・。
本来の力の半分も出せていなかった彼女が、哀れでなりません。



                「お母さーーん」

  『一週間前、夕食の買い物に出掛けたきり娘が帰ってきません。
  この顔に心当たりのある方は下記の番号にご連絡ください。』


・・・・・なんていうキャプションが似合いそうなこの画像の少女は、グルジアの選手。
名前は、エレーネ・ゲデワニシビリ
一回聞いただけではとても覚えられない名前です。

「ゲデ・・・ゲデ・・何だっけ?ゲテモノシモネッティだっけ?」
――
と、お約束のボケをかましそうになるくらい、複雑怪奇な名前をもつこの少女。
名前も凄いが、スケートはもっと凄かった。

彼女の演技を一言で表現すると・・・・・・、発狂したカルメンって感じなのです。
次に滑る安藤美姫がカワイそうになるくらい、ゲテモノシモネッティの演技はエキセントリックに素晴らしい。

「この女は一体何者?!」と、わたくしが唖然としてる間に演技は終了。
57.90点という高得点をマークしたシモネッティは、風のようにキス&クライから去っていきました・・・・。



「アタシ結構、いい感じ?」

シモネッティの後に登場したのは、ミキティ
すでにもう、名前のインパクトで負けてしまっています。

だけど宣言通りに、衣装は金メダル級に凄いと思いました。
ていうか多分これ、デザイン画の状態ではすごくカッコよかったんだと思う。でも実際に仕上がった
ものを着てみたら、日本人体型の美姫ちゃんには似合わなかった。まるで女装した忍者みたい!!
・・・・・ということでは?

例えばブッテルスカヤとかカタリーナ・ビットなんかが着たらすごく映えるデザインだと思うのです。
(※古い人の例えでわかりにくいかもしれないけど)

でも着てしまったものは仕方ありません。ミキティには精一杯頑張ってもらうしかない。
わたくしも力の限り、声援を送るしかないのです。

世間ではミキティを嫌ってる人が多いけど、わたくしは嫌いではありません。

ミキティは高橋大輔と同じで、潜在的なスケートテクニックは世界のトップレベルでありながら、
自身の精神力をうまくコントロールできずに自滅するタイプ。そんな不器用な生き方しかできない
ミキティや高橋大輔を見ていると、わたくしの母性本能は激しく刺激されてしまうのです。

「この子はやれば出来る子なんです!
 ただちょっぴりプレッシャーに弱いだけなんです!」

と、母親のような気持ちになってミキティや大輔っちを庇いたくなってしまうんです。
だからもう、うちの子を苛めないでっ。


・・・・・というわけで、ハラハラしながら見守っていた安藤の演技。

しっとりとした「戦場のメリークリスマス」のメロディーに乗ってレイバックスピンを決めるミキティに、
届けとばかりに大きな拍手。

「ガンバレ、ミキティ! ガンバレ、安藤!」

そしていよいよ、トリプルルッツ―トリプルループのコンビネーションジャンプ。

「お願い、コケないでぇぇ!!!」
ほとんど絶叫に近い、わたくしのエール。心拍数は多分、50000くらいに上昇していたと思う。

だが必死の願いも空しく、ミキティ失敗。
セカンドジャンプは回転不足で、ダブルループに。しかもあと一歩で転倒という、危ういバランス。
メダルへの夢は、このジャンプミスで潰えた・・・・・

でも、いいんです。
安藤美姫にとってこのオリンピックは、「勝負」の場ではない。「告別」の場なのです!

もともとメダルを期待されていたわけではありませんでした。マスコミや世間が期待しているのは
「4回転ジャンプ」だけ。

アーティストとしてではなく、曲芸師としてしか見られていない屈辱は、いかばかりだったでしょうか。
おそらく安藤は、抱えきれないほどの寂寥感の中で、いつも孤独だった。
あの孤独の女王、村主章枝よりも!!

※孤高の女王すぐりん。(写真後方)


だからこそ安藤は、フリーでは意地でも4回転を飛ぶ。
それは自分を曲芸師としてしか見ないマスコミと世間の人々への、別れの儀式。
同時に、自分との別れの儀式でもある。

4回転ジャンプを飛んだ瞬間、たとえそれが成功しようと失敗しようと、安藤はすべてのしがらみから解き放たれる。
夜空に咲かせる大輪の花火のように、氷上で4回転の大輪を咲かせ、そして静かに散ってゆく。
空中に残るのは、散り落ちる花火の軌跡だけ。花開いたジャンプの記憶だけ・・・・・。
そして安藤は、我々の前から姿を消す。
そのときになって初めて、我々は知ることになる。夏の夜空に一度だけしか咲かないからこそ、
花火は人から愛されるのだと・・・・・。

さようなら、安藤。
もう二度と、君が私達の前に姿を現わすことはないだろう。

わたくしにはなぜか、それがよくわかる




 

 


・・・・・・わけがないだろがっ!!!

コラ、ミキティ。
メダルを獲れるまで引退することは、まかりなら―――――――ん!!



                     ※フィギュアスケート女子SP★個性美眩しい戦士たち part②に続く


トリノ五輪◆フィギュアスケート女子SP 結果!!

2006年02月22日 | ニュース
冬季オリンピックの華、女子フィギュアスケートがついに始まりました!!!
日本時間の午前3時から行われたショートプログラム。

もちろんわたくしは前日から眠ることなく、(あまりのコーフンで眠れるわけがございません!!)
テレビの前に座り込んでしっかり観戦いたしました。

本当に、見所満載の、これ以上ないくらいに素晴らしい試合でございました。
ショートプログラムが終わってこの文章をしたためている今もまだ興奮が収まらず、
興奮のあまり出た鼻血で水芸ができるほどなのでございます。(んなこたぁーない)

とにかく今は、徹夜明けの疲れをまったく感じておりません。
各選手の詳しいコメントは後回しにして、とりあえず8位までの結果を。


1位 サーシャ・コーエン   66.73
2位 イリーナ・スルツカヤ  66.70
3位 荒川静香        66.02

4位 村主章枝          61.75
5位 キミー・マイズナー     59.40
6位 エレーネ・ゲデワニシビリ 57.90

7位 エミリー・ヒューズ   57.08
8位 安藤美姫        56.00


日本期待の荒川静香が見事、上位3位内に食い込むことがでました!
ポイントを見てもわかる通り、三人の点差はほとんどありません。
実際に、誰が1位になってもおかしくはないほど、三人の演技はパーフェクト。

金・銀・銅のメダル争いは、コーエン、スルツカヤ、荒川シズシズの三人でおこなわれる
ことはほぼ確実。誰が金メダルをとってもおかしくはないこの凄まじい展開を、誰が予想したでしょうか。

24日のフリースケーティングは、さらにエキサイティングな試合になることは必至。
絶対に見逃せません!!

――とりあえずわたくしは今から、興奮を冷ます意味でもちょっと栄養補給をし、
その後にゆっくりと、SPの注目選手の詳しいレビュー・・・・というかツッコミ記事を書こうと思います。


【関連リンク】
■フィギュア女子 ショートプログラム結果

女子フィギュアスケートSP 滑走順発表!

2006年02月20日 | ニュース
22日からはじまる女子フィギュアスケート・ショートプログラムの滑走順位が発表されました。

http://www.torino2006.org/ENG/IDF/FS/C51A1_FSW010200.html


日本の選手で最初に滑るのは、安藤美姫第3グループの3番目で、トータルでは14番目
それ以前の演技者でライバルとなりそうなのは、11番滑走のエレーナ・ソコロワ選手(ロシア)
くらい。
しかし現在の実力は安藤の方がやや上なので、安藤もプレッシャーを感じることなく落ち着いて
滑ることができるのではないでしょうか。

※永遠の脇役。エレーナ・ソコロワ(左)。

気になるのは、安藤の次に滑るのが、アメリカのエミリー・ヒューズ選手だということ。
エミリーは、出場辞退したあのミシェル・クワンの代理選手。代理とはいえ、もともとはエミリーに
オリンピック出場権があり、それをクワンが横からかっさらっていったという経緯があります。

実力的にはまだまだ花開いていないエミリーではありますが、前回のソルトレイク五輪で金メダル
獲ったサラ・ヒューズの妹でもありますので、侮れません。
※ホラー映画では最初に殺されるタイプのエミリー・ヒューズ。



荒川静香の滑走は、第4グループの四番目。トータルでは21番目
しかしこの第4グループの第一滑走は、金メダル最有力候補のイリーナ・スルツカヤ!!
スルツカヤがパーフェクトな演技をすれば当然、荒川に大きなプレッシャーがかかってくるでしょう。

※空飛ぶマトリョーシカ、イリーナ・スルツカヤ。ホラー映画では最後まで生き残るタイプ。


そして村主章枝最終グループの四番滑走。トータルでは27番目の演技者ということになります。
このグループはなかなかの役者揃い。
村主の前に滑るのは、ウクライナのエレーナ・リアシェンコ。オリンピックは4回目・・・・・?
選手生命が短いスケート選手の中では、ゾンビ並みの生命力をもつ大ベテラン。
ただ、きっと自爆してくれると思います。

※ホラー映画では被害者よりも加害者が似合う、エレーナ・リアシェンコ。

村主の後に滑るのが、地元イタリアの期待の星カロリーナ・コストナー
なかなかのセンスの持ち主で、自爆しなければ充分メダルに手が届く実力を持っております。
地元開催ということもあり、採点も甘く出るのではないでしょうか。日本にとっては危険な存在。

※氷上のキリン娘、カロリーナ・コストナー。


そして最終滑走は、銀メダルの最有力候補、アメリカのサーシャ・コーエン
器械体操仕込みのアクロバティックな演技が見ものです。自爆癖のある選手でもありますが、
今回はアメリカの期待を背負っているということもあり、かなり気合を入れて挑んでくるでしょう。

※「もう誰もアタシを止められないわ」 サーシャ・コーエン


個人的に興味深いのは、最終グループ第二滑走の北朝鮮選手
噂によると、芸術性を無視した豪快な三回転ジャンプを飛びまくるスケーターだとか・・・・。
勝てば生涯遊んで暮らせる金持ちに、負ければ強制労働所送りという北朝鮮選手の命がけの滑りを、
手に汗握りながら応援したいと思います。

※「私は飛ぶ!!将軍様のために・・・」 KIM Yong Suk


こうして全体の順位をざっと見た限りでは、村主章枝が、一番プレッシャーのかかるやりにくい位置に
いるように思います。ただ村主には「神様」が憑いているので大丈夫でしょう・・・・・。

安藤と荒川は、順位を気にするよりも、とにかく思い切りやるしかない。そうすれば結果は自然に
ついてくるのではないでしょうか。

三人の健闘をお祈りします☆


トリノ五輪★日本人初メダル!

2006年02月19日 | ニュース

■19日早朝(現地時間)、冬季オリンピックの新種目・氷上ワカサギ釣りが行われ、
日本人の高橋鷹助選手(66才、浅草フィッシングクラブ)
釣りの技術を評価する「テクニカルエレメンツ」で38.45点
釣りの芸術性を評価する「プログラムコンポーネンツ」で35.32点の合計73.33点の高得点を獲得し、
この種目で見事優勝。日本人初の金メダルを獲得した。

 


な~んて、嘘です♪

オリンピックに『ワカサギ釣り』なんて種目はございません。もちろんこの画像も偽物です。
シャレの効くどなたかが作ったコラージュみたいですね。キャハ

しかし、ですね。
「釣り」はかつて、オリンピックの正式種目だったんですよ~。
1900年にフランスで行われた第2回オリンピックで、600人の参加者がメダルをかけて
セーヌ川に釣り糸を垂らしていたらしいです。
その時に金メダルを獲ったのは、巨大なコイを釣り上げたフランス人だったそうな。

その後、オリンピックの競技としてあまりにもバカバカしいと判断されたのか、正式種目から
「釣り」は消えてなくなりました。ま、当然といえば当然のような気がします。

釣りなんて、やってる人間には楽しくても、
 見ている人間にとってはちっとも面白くないんだってばよ!


それにしても今回のトリノ五輪、日本は未だメダルをひとつも獲得できていないそうで。
もしもこのままメダルを獲れないとなると、30年ぶりのメダル0記録になるそうな・・・・。
わたくし思いますに、冬季五輪には、日本人向けの競技が少なすぎるように思います。

日本人向けに、雪合戦とか雪ダルマ作りといった新種目を作ったらどうでしょうか。
JOCは今すぐ、IOCに新種目の申請をしてください。

雪合戦がオリンピック種目として正式採用された折には、わたくしが参加してさしあげます!!
わたくしはかつて、 「雪合戦の夜叉」と恐れられたほどの雪合戦のプロ。
雪玉の中に「石」や「犬のウンコ」を詰めて投げ、不埒なヨーロッパ人どもに阿鼻叫喚をあげさせてやりますわ!!


トリノ五輪★フィギュアスケート男子フリー 高橋大輔

2006年02月17日 | ニュース



この表情がすべてを物語っていると思う。
ショートプログラム5位という好位置から挑んだフリー。当日の公式練習では4回転ジャンプ
決め、本番前の6分間練習でも鮮やかにトリプルジャンプを決めまくっていた高橋大輔。
コンディションは最高のように思われた。

が、いざ本番が始まると同時に異変がおとずれる。
最初に挑んだ4回転で、派手に転倒。これで激しく動揺したのか、続くトリプルアクセルからの
コンビネーション
がトリプルアクセルのみの単独ジャンプに。
気持ちを切り替えて挑んだトリプルルッツ-トリプルトウループのコンビネーションはうまくまとめて、
なんとか落ち着きを取り戻す。

しかし中盤のトリプルアクセル-ダブルトウループのジャンプが両足着氷。
このミスでふたたび動揺したのだろうか、十八番であるステップスピンにいつものキレがない!

力を上手にコントロールできない焦りともどかしさを引きずったまま演技は終了し、
リンクには呆然自失な表情で佇む高橋大輔の姿があった・・・・・

出た得点は、技術点58.82 プログラムコンポーネント73.30 ジャンプ転倒による減点が1.0の合計131.12
総合順位は8位。メダルこそ逃したものの、なんとか入賞は果たした。
 

           ★男子シングル最終ランキング★

1位  エフゲニー・プルシェンコ ロシア 90.66  167.67  258.33
2位  ステファン・ランビール スイス 79.04  152.17  231.21
3位  ジェフリー・バトル カナダ 73.29  154.30    227.59
4位  エバン・ライザチェック 米国 67.55  152.58  220.13
5位  ジョニー・ウィアー 米国 80.00  136.63  216.63
6位  ブライアン・ジュベール フランス 77.77  135.12  212.89
7位  マシュー・サボイ 米国 69.15  137.52  206.67
8位  高橋大輔 日本 73.77  131.12  204.89


開催国の都合で、午前3時から始まった男子フリー。
みなさんは、ご覧になりました?

「早起きするくらいなら死んだ方がマシ」を信条とするとわたくしが、なんと午前5時半
起きることができました!
それもこれも、大輔っちの演技が見たいからでございます。

ふと外を見ると、よそのマンションの窓にもたくさんの明かりが灯っておりました。
高橋選手の活躍をリアルタイムで見ようと、みんな早起きしているのねん♪、と嬉しかったですわ。

自爆癖のある選手が多い中、完璧な演技をすれば高橋大輔の銅メダルも夢ではないと、
日本中が期待していたのでしょう。実際に、フリーではプルシェンコ以外の選手は豪快なミスを
重ねており、あまり心を動かされるような演技をしている人はいなかったですからね。

高橋大輔の今の実力なら、絶対にイケる!!!


・・・・しかしその願いは届かずに結果は8位。
全体的に高橋らしくない滑りではありましたが、わたくし的には
中盤過ぎのサーキュラーステップからフリップジャンプに至るまでの流れが、
音楽と相まってとってもエロかっこよかったっス☆

精一杯戦った高橋大輔には、心からの「お疲れ様」と「ありがとう」の言葉を送りたいです。




もちろん、チャンスを掴めなかったことは悔しくて悔しくて仕方ありません。けれどもわたくし以上に
悔しい思いをしているのは高橋大輔自身だと思います。

今日は思い切り、泣いてください。
織田信成もきっと、「アタシも泣きそう!」と、泣いているに違いないのだから。
「アタシ泣きそう!」

でも明日からは、世界一を目指して頑張って!!
わたくしも今日は、あなたの悔しさを思って精一杯泣く。そして明日からは・・・・・、女子を応援しちゃう♪


それにしても今回の男子フィギュアは混戦でございましたね。
同時に、やたらミスが目立つ試合でございました。スケートリンクの状態が良くなかったのかしら?
個人的に「素敵!!」と思える演技は、ライザチェックくらいしかいなかったわ。

元祖エロキモ系のプルシェンコは、なんか壊れかけたロボットみたいな動きだったし、
ランビエールはいつもの通りジャンプ以上に華麗な尻餅をついていたし、
バトルはあの笑顔しか記憶に残らないし・・・・。

4年後のバンクーバーでは是非、高橋大輔と織田信成に表彰台にのぼってもらいたい!
心の底から期待してますよ!!




               ◆◆◆メダリスト特殊画像集◆◆◆

【金メダル エフゲニー・プルシェンコ】
※まだカワイかった頃のプルシェンコ




※何かが憑依し始めた頃のプルシェンコ




※完全に魔物に肉体を乗っ取られた頃のプルシェンコ




【銀メダル ステファン・ランビエール】
※採点を見て、思わず我を忘れるゼブラーマン




【銅メダル ジェフリー・バトル】
※微笑みの貴公子・北米バージョン




※時には我を忘れるスマイリー・バトちゃん





【関連リンク】
★SANSPOトリノ特集 「織田クンに悪い」 
★トリノ五輪公式 フィギュアスケート


荒川静香☆応援企画

2006年02月16日 | 有名人

いよいよ今夜未明に男子フィギュアスケートのフリーが行われますが、その前に。
22日、24日に行われるフィギュアスケート女子シングルを盛りあげる意味で
特別企画を催してみようかと存じます。



日本期待の荒川静香が、2004年の世界選手権で優勝した時の動画を、皆さんに見ていただきたい。
荒川選手が持つ技術と表現力がいかにハイレベルであるかを、その目でしっかり確かめて頂きたいのです。

鳥肌もののパーフェクトな演技に世界が感動する瞬間は、必見!!!

☆2004年世界フィギュア 荒川静香フリースケーティング☆


現在の荒川静香は、2004年の頃よりもさらに難易度の高いプログラムを演じられるまでに、
技術を鍛え、表現力を磨いていることと思います。
これまで培ってきたものを完璧に演じきれば、金メダルも決して夢ではないのです。
ガンバレ、荒川!!!


トリノ五輪・男子フィギュアSP 

2006年02月15日 | ニュース

いよいよフィギュアスケートの男子シングルが始まりましたよ!
フィギュアスケートは冬季オリンピックの花形種目であり、世界が大注目している
氷上の格闘技なのでございます。

男子シングルの日本代表は、高橋大輔選手(19才、関西大学、口半開き)。
ライバルの織田信成選手(18才、関西大学、ちょっぴりゲイ)とのバトルを勝ち抜きトリノに
乗り込んだ岡山生まれの高橋選手は、日本が誇る桃太郎とも言えるでしょう。


 ※銀盤の桃太郎・高橋大輔

「トリノという名の鬼ガ島に住む鬼どもを、成敗してやるぜい!」
と気合も充分な高橋大輔。

しかし、桃太郎の三匹のお供である(成田童夢)、(加藤条治)、(今井メロ)が、
次々と鬼に倒されてしまうという不測の事態が発生!

     
     バカ猿・童夢            フェロモン犬・条治                  ラップ雉・メロ


特にのやられっぷりは、あまりにも無様でございました。
勇ましい雄叫びを上げてハーフパイプに飛び出していった猿は、恥ずかしいまでの低得点。
そしてラップのリズムも鮮やかに飛び立った雉にいたっては、腰を強打して病院送り。
国辱ものの体たらくだっつーの!
そのままトリノの山奥にでも住みついて、もう日本に帰ってこないでいただきたい。

そして加藤条治。スピードスケート男子500メートルの世界記録保持者である加藤は、金メダルにもっとも
近い男だったのですが、結果は6位。オリンピックに棲むといわれる魔物に、喰われてしまいました。


※加藤条治選手を得意のイナバウアーで追いかける荒川静香選手


三匹のお供を倒されてしまったからには、もう桃太郎が独りで頑張るしかありません!!!
そして迎えた14日。日本中が固唾を呑む中、男子シングルのショートプログラムが行われました。

出場する選手は、全部で30名。
高橋大輔の滑走順位は、なんと一番最初。フィギュアスケート選手として、これはとても不利。
滑走の順番は抽選で決まったらしいですが、よりにもよって一番目を当ててしまうとは、これも
オリンピックに棲む魔物の仕業なのかもしれません。

しかしただ嘆いていても仕方ない。
開き直って最高の演技を披露するしか残された道はないのです。
トリノから遠く離れた日本でわたくしは、高橋選手と緊張を共有するようにテレビの前に座り、
ミカンと煎餅を食べておりました♪


スケートリンクに現われた高橋大輔は、表情も硬くガチガチに緊張しているのがわかります。
「頑張れ!頑張れ!」
と、わたくしは必死の声援。

演技が開始され、高橋が滑り始めました。
最初のコンビネーションジャンプの着氷で一瞬つまづき、続くトリプルアクセルも着氷で乱れます。
やはり日本の期待を一身に背負い、しかも滑走順位一番というプレッシャーがあったのでしょうか。

※気迫の演技!高橋大輔

しかしその後は高橋らしい、華麗でダイナミックな滑りを取り戻して、トリプルジャンプを鮮やかに決めます。
盛り上がる音楽に合わせたステップやスピンも冴えわたる!!

※メダルへの執念で舞う!決して成田童夢のような恥じはかきたくない!


そして約三分の演技を無事に終了。
技術点38.45。プログラムコンポーネントは35.32。合計73.77の、まずまずの点数を稼ぐことができました!!

※すべての力を出し切った高橋の姿は、「桃太郎」というより「落ち武者」のようであった。

30人全員滑り終わった時点でのSPの順位は、なんと5位!!!!最終グループに入れたのです!!!

正直、マスコミにあまり期待されていなかった高橋大輔にしては素晴らしいスタートをきることが
できたと思います。しかしライバルとなる外国選手には強豪が多いのも事実。

とはいえ、人間離れしたテクニックを持つロシアのエフゲニー・プルシェンコは別として他のライバル選手は
ジャンプミスも多く、必ずしも安定しているとはいえません。高橋が根性を見せてノーミスの完璧な演技を
すれば、銅メダルも決して夢ではないっす!!やるしかないっす!!

男子フィギュアのフリープログラムは16日。これは目が離せませんよ!!!


※金メダル確実なプルシェンコ



「やらないか?」



「キャッ!!神様・・・・!!!」




「・・・・スカしてんじゃ、ないわよ」



「静香ちゃん、怖ひ・・・」




【関連リンク】
★男子フィギュア SP結果

★男子フィギュアFP 滑走順位