斬り捨て御免塾!!

☆エンタメ毒舌レビュー集☆

2006世界フィギュアスケート選手権◆男子予選②要チェキ選手

2006年03月20日 | 有名人

前回の続きを・・・
ではここで簡単に男子予選滑走順、そして要チェックの注目選手を紹介しておきましょう。
予選のライブ映像はこれまた例によって日本では見ることができませんが、録画放送をライブのように装って放送する
フジテレビを見るときの参考にしてくださいませ。(※男子予選の放送予定はないすけど・・・・・)


予選A組

1 Emanuel SANDHU (エマニュエル・サンデュ)
「ども。カナダの新庄剛志です。頭が変です」
【ここに注目】
一番滑走は地元カナダのインド人、サンデュ。(インド人ではありません!)
バレエで鍛えた表現力と精度の低い4回転ジャンプを武器に暴れる、氷上のラテン男。

2 Jamal OTHMAN
3 Ilia KLIMKIN (イリヤ・クリムキン)
「タリラリラ~♪あたしはロシアのアゲハ蝶よ~」
【ここに注目】
ロシア人らしからぬロシア人なクリムキン。
小柄な身体から繰り出される鋭いジャンプと、オリジナリティー溢れる表現力を見よ。


4 Anton KOVALEVSKI
5 Zeus ISSARIOTIS 
6 Tristan THODE
7 Ivan DINEV 
8 Shawn SAWYER
9 Bertalan ZAKANY 
10 Min ZHANG
11 Roman SEROV
12 Silvio SMALUN
13 Igor MATSIPURA 
14 Chengjiang LI (成江)
「ども。中国のなかやまきんに君です」
【ここに注目】
氷上の雑技団・李成江。「芸術性?そんなもん鍛えて何になるアルか?」とでも
言うかのように飛びまくるジャンプ。その豪快なジャンプ力と不思議なコスチュームセンスは必見!

15 Ari-Pekka NURMENKARI
16 Justin PIETERSEN
17 Evan LYSACEK (エヴァン・ライサチェック)
「ガンバルぞい☆」
【ここに注目】
トリノ五輪のSPでは大失敗したものの、FSではノーミスの素晴らしい演技を披露したライサチェック。
アメリカ人らしからぬ邪気のなさと頭のデカさを武器に表彰台を狙う!

18 Viktor PFEIFER 
19 Stephane LAMBIEL (ステファン・ランビエール)
「屁が出るぞい☆」
【ここに注目】
昨年の世界選手権優勝!トリノ五輪でも銀メダル!
プルシェンコが欠場した今大会の優勝候補No.1。4回転-3回転-2回転のコンビネーションジャンプに注目。

20 Aidas REKLYS
 

予選B組

1 Alper UCAR
2 Johnny WEIR(ジョニー・ウィアー) 
「さぁお嬢さん、お手をどうぞ」
【ここに注目】
前髪の危うさ。

3 Andrei GRIAZEV
4 Sean CARLOW
5 Alban PREAUBERT 
6 Matthew SAVOIE (マシュー・サボイ)
「氷の上はサボイよ~」(シャレ)
【ここに注目】
わたくしの代わりに誰か注目してあげてくださいまし。

7 Luis HERNANDEZ
【ここに注目】
なんと、メキシコの選手!!なぜメキシコ人がフィギュアスケートを!?
一体どんな顔をした選手なのかと検索していたら、なぜか↓なページが引っ掛かりました・・・・。
謎は深まるばかりなヘルナンデス。
http://www.covadonga.org/099luishernandez/001segovia.htm


8 Jeffrey BUTTLE(ジェフリー・バトル)

【ここに注目】
金メダル候補No.2。きっと地元の大歓声を独り占め♪
それを記念して、ジェフリーバトルで「あいうえお」

゛っ」

でぇ~」

ガぁぁぁ」

ーン」

ケ~イ♪」

9 Edward Ka-Yin CHOW
10 John HAMER 
11 Tomas VERNER 
12 Gregor URBAS
13 Gheorghe CHIPER
14 Kristoffer BERNTSSON
15 Sergei DAVYDOV
16 Brian JOUBERT (ブライアン・ジュベール) 
「コマしたろか?」
【ここに注目】
フランスが誇る氷上のポルノ男優、ブライアン。
高橋大輔も真っ青のエロカッコよさ大爆発な演技でカナダの女を悩殺か。

17 Karel ZELENKA
18 Nobunari ODA (織田信成) 

【ここに注目】
日本期待の織田信くん。ご先祖譲りの不屈の精神力で入賞目指してガンバッテ☆
織田くんの6位入賞を祈願して、織田信成で「あいうえお」

タシ泣きそう!」

やーん」

びぉーん」


ッ!?こんな大きい鼻クソ詰まってたん?」


ぇーんおぇーん」

19 Trifun ZIVANOVIC
20 Michael NOVALES
 

・・・・・・・・というわけでして、この予選で下位の何人かが振り落とされ、ショートプログラムに進む選手が決まります。
当然上で紹介した選手はすべて予選通過すると思いますが。(メキシコの選手は無理かも・・・)

「世界選手権」初出場の織田くんは、フリーで10位以内に入れば
来年の世界選手権日本男子出場枠を「ふたつ」確保できます!
東京で開催される「世界選手権」では是非、高橋大輔とともに表彰台を狙いたい・・・。そのためにも、
今回はあまり力まずに、伸び伸びと滑ってほしい。いつもの力が出せれば、10位内は確実ですよん☆

頑張れ、信成!


【おすすめリンク】
◆織田信成・特集サイト◆

【関連リンク】
★世界フィギュア選手権2006公式サイト★

◎フジテレビ公式サイト内 世界フィギュア2006◎ 


君はトーニャを知っているか

2006年03月19日 | 有名人

昨年末に行われた全日本選手権で国民を魅了し、今年のトリノ五輪で国民を興奮させてくれたフィギュアスケート。
世はまさに、フィギュアスケートブーム!!
・・・・・と思っていたのも束の間、国民の関心はすでに『ワールド・ベースボール・クラシック』の方に移ってしまいました。(~o~)

だけどわたくしは負けません。
1人でも多くの人間を道連れに、フィギュアブームと心中する覚悟があります!(ありません)

というわけで(どういうわけ?!)、本日はフィギュアスケートファンならば絶対に知っておかなければならない
女子フィギュア選手をご紹介。

その人の名は・・・・・・・・・トーニャ・ハーディング



※女装したサルではなく、トーニャです。

トーニャ・ハーディング。1970年生まれのアメリカのフィギュアスケート選手。
1991年の世界選手権では「銀メダル」、1992年のアルベールビル五輪では「4位」にもなったことがある
実力派スケーターです。

そんな彼女の最大の武器はなんと、トリプルアクセル!

そうです。当時、女子フィギュア選手では伊藤みどりしか飛ぶことができなかったトリプルアクセルを、
ハーディングは飛べたのでございます。
 

★トーニャ・ハーディングのトリプルアクセル (動画)★

1994年の全米選手権で成功させたこのトリプルアクセルによって、ハーディングは天才少女ミシェル・クワンを抑えて
見事優勝。クワンとともに同年のリレハンメル五輪の出場を決めました。
(※これまでオリンピックは夏冬同じ年に開催していたものの、これを2年ごとの隔年開催にするために
冬季大会の開催を2年ずらし、前回のオリンピックからわずか2年後の1994年の開催となりました)

※顔が・・・・クワンの顔がぁぁっ。

リレハンメル五輪でトリプルアクセルを決めれば金メダルだって夢じゃないよ!
・・・・とハーディングは、全米中の期待を一身に集めるヒロインにのし上がりました。

というのも、
ハーディングのライバルであるナンシー・ケリガン選手が暴漢に襲われて足を負傷した上に、
オリンピック選考会を兼ねた全米選手権を欠場。これによってオリンピックに出られなくなるというハプニングが起こったからです。

※ナンシー・ケリガン選手。女装したステファン・ランビエールではありません。


ハーディングにとっては、脂の乗り切った時期のオリンピック。
しかもライバルのケリガンはオリンピックに出られない。
まさに、
この世の春!!


・・・・・・・・・・・・と思ったら大間違い!!

なんとケリガンが暴漢に襲われた事件の犯人は、ハーディングだったのです。
正確に言えば、ハーディングの元旦那が実行犯です。ハーディング本人がどこまでこの事件に
関わっていたかはわかりません。しかし大スキャンダルであるのは間違いなし!

これにより、ケリガンは特例でオリンピックに出場することが許されました。足の怪我も根性で治癒!
ひとり泣いたのは、クワン。せっかく掴んだオリンピックの夢を、土壇場で失ってしまったのですから・・・・。

「夢が…、逃げていくぅぅぅ」

しかし12年後の2006年。クワンは
「全米選手権には出なかったけど、アタシを特例でオリンピックに出さんかいっ」と、かつてのケリガンのように
オリンピックの出場権を横取り。12年前に味わった屈辱を、今度は後輩のエミリー・ヒューズに味わわせてやることに
成功したのでございます☆

なのに・・・・・・・そうして掴んだオリンピック出場権も、怪我の悪化で土壇場になって放棄。
本当に、なんて運のない人なのでしょうかミシェル・クワンという人は・・・・・・。


「オリンピックなんて、大っ嫌いじゃあぁぁぁ!」


さて。
互いに激しい憎悪を抱きながらオリンピックに出ることになった、ハーディングとケリガン。
当然、世界中のメディアがふたりのことを報道しまくりました。

悪の権化 トーニャ・ハーディング VS 悲劇のヒロイン ナンシー・ケリガン

ほとんどのマスコミがそういう構図のもとで、ふたりの確執を煽り立てたのでございます。
ハーディングとケリガンはまさに、チェーンソー片手にいつ殺し合いを始めてもおかしくはない一触即発の状態。
荒川静香と村主章枝の確執など、このふたりの前では園児の喧嘩レベルでございますよ!


※「殺ス・・・!」互いに殺意を秘めての公式練習。

そんな張りつめた雰囲気の中で始まったフィギュアスケート女子シングル。
試合前にオリンピック関係者から審査員に対して、「くれぐれも選手の審査に私情を挟まないように!」
異例の勧告がなされました。それ程までに、ハーディングは世界中から憎まれており、ケリガンは世界中から同情されていたのです。
ふたりの対決の行方は・・・・・・?世界中が固唾を呑んで試合を見守っておりました。

そしていよいよ、トーニャ・ハーディングの出番。
世界中の憎悪を背に受けて、スケートリンクに現われるハーディング。しかしその顔は、満面の笑顔。
「どんなに嫌われようと、どれほど憎まれようと、そこに観客がいる限りアタシは最高の演技をしてみせる!!」
まるでそう言っているかのように超然と輝くその瞳。

音楽とともに、演技を始めるハーディング。
しかし・・・・彼女の「売り」であるジャンプがまったく決まらない。スピードもみるみる落ちている。
そしてついに・・・・・・・・・・・・止まった!

演技の途中だと言うのに、リンクの中央に佇み、いきなり泣き始めるハーディング。

「エーンエーン」

そしてなぜか、審査員席へ。


「紐が~!紐が切れたのよぉ~!」

スケート靴の靴紐が切れたと必死に訴えるハーディング。
あまりに突然な出来事に唖然となる審査員。そして審査員以上に驚いたのが、観客である。

「あんた、いい加減にしなさいよっ!!」

自分の演技の不出来を靴のせいにするなんて、最低よっ
世界中の誰もがそう思ったことでしょう。

審査員の「温情」によってもう一度演技することを許されたハーディングですが、だからといって素晴らしい演技が
出来るわけもなく精彩を欠いたまま演技は終了。
結果、ハーディングは「オリンピックで8位」という成績を最後にフィギュアスケート界から永久追放されたのでございます。

そしてライバルのケリガンは、堂々の銀メダル
悪の権化と悲劇のヒロインの対決は、悲劇のヒロインの圧勝によって華麗に幕が閉じられました。
めでたしめでたし


・・・・・・・・・・・と思ったら大間違い!!

母国のディズニーランドで行われた、凱旋パレードでのこと。
悲劇を乗り越えて銀メダルを獲ったニューヒロインを讃える大勢の観客に向かってケリガンは、

「くだらないバカどもがっ!」


と、仰られたのでございます。
正確なセリフは忘れましたが、確かこのようなニュアンスで発した言葉をマイクに拾われてしまったのです。

『なぜハーディングはケリガンの足をもっと強く殴らなかったのか!』
悲劇のヒロインであったはずのケリガンこそが悪の権化であったという意外なオチに、
マスコミは騒然となったのでございます・・・・・・・。


・・・・・この事件をキッカケに、わたくしはフィギュアスケートに本格的にハマったように思います。
そしてアメリカの白人女子選手への不信感も、この事件によって植えつけらたような気もします。


さて。
その後、トーニャ・ハーディングは一体どこで何をしているのでしょうか。

フィギュアスケートを辞めたハーディングはその後、格闘技に目覚めてプロの格闘家になったそうです。
現在も女ボクサーとして、アメリカの田舎町で暴れまわっていることでしょう。

スルツカヤ風に言えば、「That's life」ということか。
リンクからリングに活躍の場を移して頑張るハーディングを、わたくし心から応援したいと思います。




※時の流れは残酷に


フィギュアスケート女子SP★個性美眩しい戦士たち part②

2006年02月23日 | 有名人

さてさて。前回に引き続き、フィギュアスケート女子SPを盛り立ててくれた個性美眩しい選手について、
独断と偏見を交えて語りーナ・ビット。


安藤美姫の後に登場したのは、アメリカのエミリー・ヒューズ
陽気な笑顔でリンクに現われたエミリーは、まさに典型的なアメリカ娘。

※殺人鬼に怯えるエミリー・ヒューズ

ミキティの失敗演技に気が立っていたわたくしは、そんなエミリーのバカ面がとても癇に障ったのでございます。
どんなにジェイソンを呼びたかったことか!
「エミリー、覚悟っ」

そんなわたくしの気持ちも知らずに、天真爛漫な演技を披露するエミリー。
滑りはまだまだ荒削りですが、スケーティングは伸び伸びとしており、心の底からオリンピックを楽しんで
いることがわかります。

そんなエミリーマジックが出した点数は、57.08。安藤の56.00よりも上でした。
安藤がまさか、エミリーに負けるとは・・・・・。ありえない・・・・・。わたくし呆然。

なによりも腹立たしいのは、NHKアナウンサーの刈屋が、エミリーのことでやたらハシャいでいたこと。
会心の滑りを見せるエミリーに興奮し、解説の佐藤有香「どう?どう?いいよね、エミリー」
ハイテンションな口調で同意を求め、ただのスケベオヤジと化していたのです。
日本の敵であるアメリカ選手に鼻の下を伸ばし、職務を忘れてギャルのようにハシャぐ刈屋アナウンサー。

お前は松岡修造か!

わたくしもう、NHKの受信料は払いたくな~い。(もともと払ってないけど・・・)
「刈屋、覚悟っ」



さて。注目の第四グループの一番滑走は、今大会金メダル候補No.1のイリーナ・スルツカヤ

※ロシアの女王イリーナ・スルツカヤ。(中央)

さすがに現世界チャンピオンです。彼女は演技前の6分間練習の時から違いました。
「オラオラ雑魚ども!そこをどかんかーーーいっ!!」とでも言うかのような迫力ある滑りで、
縦横無尽にリンクを駆け巡っていたのであります。

その姿はまるで、氷上のスケ番。
同じグループの荒川静香でさえ、スルツカヤの前では霞んで見えました。

そんなスルツカヤの演技は、当然パーフェクト。
解説の佐藤有香も、例の抑揚のない乾いた声でひとこと。「完璧ですね」
その後は仕事を放棄したように、無言でした。

出た得点は、テクニカルエレメンツ36.21 プログラムコンポーネンツ30.49 総合66.70
これまでの選手とは次元の違うハイスコアを叩き出したのであります。

「さすが、スルツカヤ!」
テレビの前でわたくし、思わず唸ってしまいました。
男子シングルで金メダルを獲得したプルシェンコと同じように、スルツカヤも他の選手を大きく引き離しての
ふっちぎりの金メダルなのかも・・・・・・


そんなことをぼんやり考えながら見た、荒川静香の演技。

「おかわりしていい?」

ぶっ飛びました!
荒川がいかに神懸かった素晴らしい演技を披露したかは、あらためてわたくしが解説するまでもなく、
みなさんがよくご存知でしょう。
その滑りには確かに、スケートの神が宿っていた。そこにわたくしは、完全なる美を見たのです。

荒川の得点は、テクニカルコンポーネンツが35.93。プログラムコンポーネンツが30.09。合計が66.02と、
スルツカヤとはわずか0.68の差!!

解説の佐藤有香が、興奮気味に(それでも抑揚のない口調でしたが)言っていました。
「スルツカヤよりも、荒川の方が完成度は高いです」
激しく同意!

これで一気にテンションが上がるわたくし。村主章枝の演技にも大期待☆

※日本期待の村主章枝。(写真後方)

はりつめた雰囲気の中、舞い始める村主。
本人が語っていたように、SPのテーマは『情熱』

アンダルシアな衣装とラテンのメロディーに合わせて、村主の灼熱の魂が天界と交信を始める。
ジャンプ、ステップ、スピン、どれもが冴えている!
全日本選手権で見せたあの時の演技は、決して偶然の産物ではなかった。村主は骨の髄まで、
本物のアーティストだったのです☆☆

ミスのない安定したスケーティングのままクライマックスを迎え、最後のキメのポーズ。
テーマである「情熱」「法悦」へと昇華させ、村主は燃え尽きた。

スゴイ・・・・・。スゴすぎるよ、ふぐりん!!!
わたくしは大感動。

出た得点は、テクニカルコンポーネンツ32.61 プログラムコンポーネンツ29.14。合計61.75
60点を越えた!
だけど・・・・・プログラムコンポーネンツが、やたら低すぎやしないかい?

原因ははっきりしている。
村主の次に滑走する地元のアイドルスケーター、カロリーナ・コストナーに、
ジャッジが高得点を付けようとしているからである!!

「やはり村主の滑走順は不利だったか・・・・・」
下唇を噛みしめるわたくし。


※地元トリノのアイドル、カロリーナ・コストナー

しかし、神は村主に味方した。
なんとコストナーは、最初のコンビネーションジャンプで失敗。派手に大ゴケしてしまったのです!!
これによってコストナーは、メダル争いの舞台から完全に消えてしまったのでございますよん。


残るライバルはただひとり。
アメリカが誇る氷上のリーサル・ウェポン、サーシャ・コーエン

※キューティ・ブロンド/サーシャ・コーエンハッピーMAX

最終滑走者というプレッシャー。そしてメダルへの重圧。
昔のコーエンなら、きっとコケていた。

しかし、今年のコーエンは、強かった。
プレッシャーさえもエネルギーに変え、各要素を軽々と決めてゆく。

「今のアタシはハッピーMAX!!」
サーシャのそんな雄叫びが、聞えたような気がした。

出した得点は、テクニカルエレメンツ35.33。プログラムコンポーネンツ31.40。合計66.73
なんとスルツカヤを抜いて、SP堂々の1位!!ハッピーMAX恐るべしっ。

それにしても、なんという大波乱。
誰も予想できない怒涛の展開ではありませんか。わたくし・・・泣いちゃいそう♪
http://blog.goo.ne.jp/nknk1105/e/9fe35901d54148c80fd430f936c903eb

24日のフリープログラムは日本中が、いや世界中が、固唾を呑んでメダルの行方に注目するはず。
日本のマスコミは、悪代官・武部勤と極悪呉服問屋・堀江貴文のことなんかいい加減放っといて、
もっとフィギュアスケートのことに注目してくださいよ~。


さて。
わたくしが密かに期待し見守っていた北朝鮮のフィギュアスケート選手、キム・ヨンスクのことも
最後に書き記しておかねばなりません。

「なんか文句あるニダか?」

いろんな意味で、スゴイ演技でした。
まったくの無表情で淡々とエレメンツに挑戦し、華麗に玉砕してゆくキム選手の演技は、
わたくしの心を激しく揺さぶりました。

テクニカルコンポーネンツ19.37。プログラムコンポーネンツ19.79。合計39.16という恐るべき低得点は、
逆に芸術的ですらあります。

もともと凍りついていた表情をさらに凍りつかせて得点に見入るキム選手。残念ながら彼女は上位24位には
入れずに、フリーに進むことはできません。将軍様が待つ国へと、帰らなければならないのです。

将軍様の逆鱗に触れ、キム選手は強制労働所に送られてしまうのでしょうか・・・・・?

逃げてぇぇぇ!!!
キムさん、このまま逃げてぇぇぇぇぇ!!!


※北朝鮮がフィギュアスケートに力を入れだしたのは最近のことなので、キム・ヨンスクが強制労働所に
送られる心配はありません。今後も国をあげてのフィギュアスケート強化に邁進するのではないでしょうか。
バンクーバー五輪での活躍が楽しみです。


フィギュアスケート女子SP★個性美眩しい戦士たち part①

2006年02月22日 | 有名人

前回の記事の続きとして、
今回はショートプログラムの中でユニークな魅力をふりまいてくれた選手について、
わたくしなりの視点で語ってみたいと存じます。


まず、ショートプログラムの2番目に登場した、アメリカのキミー・マイスナー

「趣味は小銭集めで~す☆」

正直、わたくしこの選手を侮りすぎておりました。
全米選手権で2位という実力を持っているにもかかわらず、彼女が日本選手のライバルになる
ほど力のある選手だとは、認めていなかったのでございます。

原因は・・・・・・・・彼女の恐ろしく地味な顔。
もうね、見ていて気が滅入るほどにお顔立ちが地味すぎて、その存在すら忘れてしまうのです。

「あら・・・?あんた誰だっけ?」
小学校の頃、(中学や高校でもいいけど)、クラスに必ず一人はいた、存在感のない地味な女の子。
それが、キミー・マイスナー。

そんな校舎裏の自縛霊に等しいマイスナーも、スケート靴を履いたら凄かった。
キレのある鮮やかな滑りで、ノーミスの演技。技術点34.20 プログラムコンポーネンツ25.20という
高得点をマーク。結果的にショートプログラムは5位になりました。

限りなく透明に近いキミー。
フリースケーティングでどこまで存在感を出せるかが、彼女の今後の活躍を左右する鍵となるでしょう。



そして次にわたくしの心の琴線に触れたのが、7番滑走のミラ・リャン(カナダ)。

「はー、ドッコイ」

解説の佐藤有香も言っていましたが、
ミラリャンは「氷をえぐり取るような力強い滑り」「豪快なジャンプ」が売りの選手です。
そのパワフルなスケーティングは、恩田美栄を彷彿とさせます。
フィギュアスケーターらしからぬその特異な容貌も、どこか恩田に似ているような・・・・。

ミラリャンはまさに、
実力はありつつもオリンピックや世界選手権に出させてもらえなかった恩田美栄の
怨念が創り出したクリーチャーである!!
・・・・と言うのは、明らかに言いすぎです。ゴメン
だから我々は間違っても、「ああっ!あそこに恩田の怨念がおんねん!!」などとミラリャンを指差して
怯えてはいけません。

浅田真央が得意とする片手ビールマンスパイラルをいとも簡単にマスターしたミラリャンは、まだ16才。
今回のSPでは14位という成績でしたが、おそらく4年後のバンクーバー五輪では、
浅田真央の良きライバルとしてさらに成長していることでしょう。



そしてわたくし的にショッキングだったのが、ロシアのエレーナ・ソコロワの演技。
「リンゴ病じゃないの。ちょっとファンデが浮いてるだけよ」

先日の記事にも書きました通り、ソコロワは高得点をあげてくるであろうと、予想していました。
安藤のライバルはソコロワしかいないと、緊張すらしていました。
しかし信じられないようなジャンプミスを連発し、SPは18位。華麗な沈没・・・・。

彼女の異変は、6分間練習の時から始まっていました。
いつもの「妖精スマイル」が顔から消え、やたら厳しいしかめっ面をしていたのです。
ファンデーション(ドーラン?)も浮きまくり、まるで便秘に苦しむマントヒヒのような不健康な顔だった。

ソコロワの身に一体何が起こったのか・・・・・。
本来の力の半分も出せていなかった彼女が、哀れでなりません。



                「お母さーーん」

  『一週間前、夕食の買い物に出掛けたきり娘が帰ってきません。
  この顔に心当たりのある方は下記の番号にご連絡ください。』


・・・・・なんていうキャプションが似合いそうなこの画像の少女は、グルジアの選手。
名前は、エレーネ・ゲデワニシビリ
一回聞いただけではとても覚えられない名前です。

「ゲデ・・・ゲデ・・何だっけ?ゲテモノシモネッティだっけ?」
――
と、お約束のボケをかましそうになるくらい、複雑怪奇な名前をもつこの少女。
名前も凄いが、スケートはもっと凄かった。

彼女の演技を一言で表現すると・・・・・・、発狂したカルメンって感じなのです。
次に滑る安藤美姫がカワイそうになるくらい、ゲテモノシモネッティの演技はエキセントリックに素晴らしい。

「この女は一体何者?!」と、わたくしが唖然としてる間に演技は終了。
57.90点という高得点をマークしたシモネッティは、風のようにキス&クライから去っていきました・・・・。



「アタシ結構、いい感じ?」

シモネッティの後に登場したのは、ミキティ
すでにもう、名前のインパクトで負けてしまっています。

だけど宣言通りに、衣装は金メダル級に凄いと思いました。
ていうか多分これ、デザイン画の状態ではすごくカッコよかったんだと思う。でも実際に仕上がった
ものを着てみたら、日本人体型の美姫ちゃんには似合わなかった。まるで女装した忍者みたい!!
・・・・・ということでは?

例えばブッテルスカヤとかカタリーナ・ビットなんかが着たらすごく映えるデザインだと思うのです。
(※古い人の例えでわかりにくいかもしれないけど)

でも着てしまったものは仕方ありません。ミキティには精一杯頑張ってもらうしかない。
わたくしも力の限り、声援を送るしかないのです。

世間ではミキティを嫌ってる人が多いけど、わたくしは嫌いではありません。

ミキティは高橋大輔と同じで、潜在的なスケートテクニックは世界のトップレベルでありながら、
自身の精神力をうまくコントロールできずに自滅するタイプ。そんな不器用な生き方しかできない
ミキティや高橋大輔を見ていると、わたくしの母性本能は激しく刺激されてしまうのです。

「この子はやれば出来る子なんです!
 ただちょっぴりプレッシャーに弱いだけなんです!」

と、母親のような気持ちになってミキティや大輔っちを庇いたくなってしまうんです。
だからもう、うちの子を苛めないでっ。


・・・・・というわけで、ハラハラしながら見守っていた安藤の演技。

しっとりとした「戦場のメリークリスマス」のメロディーに乗ってレイバックスピンを決めるミキティに、
届けとばかりに大きな拍手。

「ガンバレ、ミキティ! ガンバレ、安藤!」

そしていよいよ、トリプルルッツ―トリプルループのコンビネーションジャンプ。

「お願い、コケないでぇぇ!!!」
ほとんど絶叫に近い、わたくしのエール。心拍数は多分、50000くらいに上昇していたと思う。

だが必死の願いも空しく、ミキティ失敗。
セカンドジャンプは回転不足で、ダブルループに。しかもあと一歩で転倒という、危ういバランス。
メダルへの夢は、このジャンプミスで潰えた・・・・・

でも、いいんです。
安藤美姫にとってこのオリンピックは、「勝負」の場ではない。「告別」の場なのです!

もともとメダルを期待されていたわけではありませんでした。マスコミや世間が期待しているのは
「4回転ジャンプ」だけ。

アーティストとしてではなく、曲芸師としてしか見られていない屈辱は、いかばかりだったでしょうか。
おそらく安藤は、抱えきれないほどの寂寥感の中で、いつも孤独だった。
あの孤独の女王、村主章枝よりも!!

※孤高の女王すぐりん。(写真後方)


だからこそ安藤は、フリーでは意地でも4回転を飛ぶ。
それは自分を曲芸師としてしか見ないマスコミと世間の人々への、別れの儀式。
同時に、自分との別れの儀式でもある。

4回転ジャンプを飛んだ瞬間、たとえそれが成功しようと失敗しようと、安藤はすべてのしがらみから解き放たれる。
夜空に咲かせる大輪の花火のように、氷上で4回転の大輪を咲かせ、そして静かに散ってゆく。
空中に残るのは、散り落ちる花火の軌跡だけ。花開いたジャンプの記憶だけ・・・・・。
そして安藤は、我々の前から姿を消す。
そのときになって初めて、我々は知ることになる。夏の夜空に一度だけしか咲かないからこそ、
花火は人から愛されるのだと・・・・・。

さようなら、安藤。
もう二度と、君が私達の前に姿を現わすことはないだろう。

わたくしにはなぜか、それがよくわかる




 

 


・・・・・・わけがないだろがっ!!!

コラ、ミキティ。
メダルを獲れるまで引退することは、まかりなら―――――――ん!!



                     ※フィギュアスケート女子SP★個性美眩しい戦士たち part②に続く


荒川静香☆応援企画

2006年02月16日 | 有名人

いよいよ今夜未明に男子フィギュアスケートのフリーが行われますが、その前に。
22日、24日に行われるフィギュアスケート女子シングルを盛りあげる意味で
特別企画を催してみようかと存じます。



日本期待の荒川静香が、2004年の世界選手権で優勝した時の動画を、皆さんに見ていただきたい。
荒川選手が持つ技術と表現力がいかにハイレベルであるかを、その目でしっかり確かめて頂きたいのです。

鳥肌もののパーフェクトな演技に世界が感動する瞬間は、必見!!!

☆2004年世界フィギュア 荒川静香フリースケーティング☆


現在の荒川静香は、2004年の頃よりもさらに難易度の高いプログラムを演じられるまでに、
技術を鍛え、表現力を磨いていることと思います。
これまで培ってきたものを完璧に演じきれば、金メダルも決して夢ではないのです。
ガンバレ、荒川!!!


NEWシングル発売!

2005年12月07日 | 有名人

本日12月7日。中森明菜のNewシングル『落花流水』が発売になりました。
皆様、もうお求めになられましたか?

えっ? まだ?


 

なんですとーーーー!!

すぐにお求めになってください。
おパソの電源を落とし、自宅を飛び出し、自転車をこいで、HMVに走ってください。

とても素晴らしい曲です。
証拠もあります。 ↓のページに飛んで、試聴してみてください。

http://www.universal-music.co.jp/akina/

遠い地平の彼方から黄金の翼を羽ばたかせながら舞い飛んでくる不死鳥たちの群れ
思わせる、とてもドラマティックな響きをもった歌ではありませんか。

と、言いつつも、実はわたくしの手元にはまだ、CDがありません。
予約したのに商品がまだうちに届かないの。グスン

カップリングは『DESIRE-情熱- (2005年ヴァージョン)』です。
出場確実といわれた紅白歌合戦のために、わざわざ歌い直したのでしょうね・・・。
NHKめ・・・・・・。覚悟しいやっ!!


――――――12月8日、追記―――――
やっとCD、届きました!!!
もうエンドレスで聴きまくりです。本当に素晴らしい完成度。
腹の底からではなく、魂の深淵から絞り出された歌声は、普通の歌手が真似したら間違いなく心停止に陥るほどの迫力。
もはや人間のレベルを超えているわね。明菜様の表現力は。

ただし・・・・
カップリングの『DESIRE (2005年バージョン)』は、紅白出場しない今となっては不要でした。
この曲は表現力云々というよりも勢いで聴かせる曲なので、今の明菜ちゃんにはキツすぎる。

サビ部分の「♪ゲラッ ゲラッ ゲラッ パ~ニンラ~ブ」が、
2005年バージョンではなぜか、「♪下駄、下駄、下駄」って聞こえてしまうのには参った。

1986年のオリジナル版を超えられないことをわかっていながらも敢えて明菜様が歌い直したたのはもちろん、
紅白のためですもの・・・・。
NHKめ・・・・・・。覚悟しいやっ!!


【商品リンク】
★HMV 落花流水★


川原亜矢子と犬について

2005年11月18日 | 有名人


※亜矢子と愛犬ソレイユ


この前の記事で、「田中美奈子と犬」についてちょっと触れましたが、
そろそろ
「川原亜矢子と犬」についても真剣に考えなくてはならない時期がきました。


川原亜矢子・・・・。言わずと知れた、元モデル。
モデルとしてのキャリアを生かして、ファッションリーター的な存在としてCMを中心に活躍。


そんな川原亜矢子という存在からは体臭というものを感じません。
(かつての)ファッションリーダーである藤原紀香梅宮アンナ
神田うのなんかがしか食ってないような雰囲気を持っているのに対して、
川原亜矢子しか食ってないような雰囲気があります。

藤原紀香梅宮アンナ神田うの、ついでに小池栄子のウンコはすごく臭そうなんだけど、
川原亜矢子のウンコは全然臭そうではない。むしろ、草が消化されずにそのまんま出てきても、
ぜんぜん不思議では、ない。いえ、むしろ光合成して生きているのかもしれないわ!!

つまり川原亜矢子の存在感は限りなく草っぽく
、生きているんだが死んでいるんだか
よくわからない独特な透明感のままに、芸能界の片隅でひっそりと生きているのです。
(同じ位置付けに原田知世がいます)


男の影を感じさせない女――。
性の臭いを感じさせない女――。


しかしそう断言してしまことをためらわせる存在が、亜矢子の傍にはいつもいる。
そう。それこそが・・・・
愛犬ソレイユ!!!


なんなんでしょうか。いつも一緒にいる、あの犬は。
雑誌の写真にも、テレビCMにも、どんな時にも、あのゴールデンレトリーバーが
片時も離れることなく亜矢子の横にくっついてます。

雑誌のグラビアからも、テレビ画面からも、その溺愛っぷりがムンムンと
こちらに伝わってくるようではありませんか。見ていてこっ恥ずかしくなるわ!!


その偏愛っぷりは既に、ペットと人間のレベルを逸脱し、完全に女と男の世界
「ソレイユ~♪」と甘ったるい声で犬にしなだれかかる亜矢子の姿にわたくしは、
危険な愛の香りを感じ取ってしまうのです。


「亜矢子、あんたまさかソレイユ相手に・・・・!!」


亜矢子とソレイユが出てくるCMを見るたびにわたくしは、あらぬ想像が頭の中を
駆け巡り、激しい動悸が起こって仕方ない。


それにしても、猫を飼う女は艶かしく大人っぽく見えるのに、
犬を飼う女というのはなぜ、孤独で寂しく見えてしまうのでしょうか・・・・。

川原亜矢子とその犬を観察しながら、みなさんも今一度考えてみては
いかがでしょうか。


【関連リンク】
◎日本マーガリン工業会◎


★NEWS速報★ 田中美奈子 新CM決定!!

2005年11月18日 | 有名人

■一身上の都合により芸能界から一歩身を引いていた田中美奈子氏(38)が
 スーパーマルエツの新CMに出演することが決まり、17日から撮影が開始された。

 かつて自分の瞳に一億円の保険をかけたことで有名になった田中美奈子氏に
 このCMに賭ける意気込みを尋ねてみたところ、
 「あたしの渾身の目ヂカラで、マルエツの魅力を存分にアピールしていきたいわ」
 と力強く抱負を語ったという。
 なお、完成したCMは神奈川県内限定で来春から放映される予定。

                          (日刊川崎タイムス) 11月18日 (金) 09:44


密かに田中美奈子氏を応援している【斬り捨て御免塾】は、この貴重なCM画像
いちはやく入手いたしました。そのCMを今日は、どこよりも早くこのブログで公開
したいと思います。


★スーパーマルエツ新CM★ 
 ~今夜はカレーよ篇~


※自身のデビュー曲「涙の太陽」のBGMとともに、画面に美奈子氏現れる


美奈子氏のセリフ「みなさんこんにちは☆美奈子です」





美奈子氏のセリフ
「美奈子は今日も、マルエツで元気にお買い物です!!」





~「涙の太陽」のメロディーに乗って、店内を力強くカートで移動する美奈子氏~





常連買い物客のセリフ
「あなた、すごく邪魔。もっとはじっこお歩きなさい」






~渾身の目ヂカラで買い物客を睨みつける美奈子氏~






店長ナレーション
「マルエツは、気軽に使えるあなたの家の冷蔵庫。
 いつも笑顔でみなさんを、心よりお待ち申し上げておりますです」

~END~



※たったいま【斬り捨て御免塾】がマルエツに再確認したところ、
田中美奈子氏の新CM出演情報は完全なる誤報であることがわかりました。
ここに謹んでお詫び申し上げますです。

なお、現在も田中美奈子氏は一身上の都合により芸能から一歩身を引いたまま、
犬と静かな生活を送っているらしいので、どうぞそっとしておいてあげましょう。


【関連リンク】
マルエツ公式ホームページ

☆田中美奈子・吉田栄作・山口智子主演「もう誰も愛さない」 DVD-BOX☆

 


世界が恋するアジアンビューティー チャン・ツィイー①/CM篇

2005年11月12日 | 有名人


今、世界でもっとも愛されている女。
それは、チャン・ツィイーである。
彼女の映画を見たことがない人でも、【花王アジエンスのCM】は一度は見たことがあるはず。


どこかの映画祭の授賞式と思われる会場。多くのセレブが見守る中、
プレゼンターが受賞者である「チャン・ツィイー」の名前を高らかに読み上げる。

しかし当のチャンは出てこない。
ステージにはチャンが脱ぎ捨てたドレスが一枚あるだけ・・・。

騒然となる会場。
チャンは授賞式をすっぽかして、一体どこにいってしまったのか・・・・・
しかし脱ぎ捨てられた真っ赤なドレスは雄弁に語っていた。

「あたしが欲しいのは名声ではないわ。女としての幸せよ」

そして我々は悟るのである。
チャン・ツィイーはもう二度と、わたしたちの前に姿を現すことはないことを。
女優としての華やかな成功を捨てて、一人の女として平凡に生きる道を選んだチャン。
そんな不器用な生き方しかできない君のことを、我々は決して忘れはしないだろう・・・・


とまあこんな感じで、アジエンスのCMはチャン・ツィイーという女優を
ドラマティックに生きる健気なヒロインに仕立て上げているのである。


たかがシャンプーの宣伝になんて大袈裟なっ!!
そう思う人がいるかもしれない。当然の心理である。
しかしこれは、チャン・ツィイーだからこそ、成り立つCMなのだ。

もしも同じ役を、自称国際女優の藤原紀香が演じていたら??
「馬鹿じゃねえの?永遠に表舞台に出てくんなっ」と笑われるのが関の山である。

では、自称セレブな神田うのが演じていたら??
「てめえ何様だ!!人生舐めきるのも大概にしろ!!」と、これまた袋叩きに合うのが関の山だ。


つまりこの役は、
世界中の人々に認められる実力と、世界中の人々に愛される人柄とを
併せ持ったチャン・ツィイーが演じるからこそ説得力を持つのである。
同時に、この先何をしでかすかわからない脆さと危うさ
をも、チャン・ツッイーは天賦の才として持っている。そんなチャンの存在感が、
アジエンスのCMに揺るぎのないリアリティーを与えているといえるだろう。

最近は似たような役ばかりで出演作に恵まれていないチャンですが、
このCMは間違いなく『初恋のきた道』、『グリーン・デスティニー』に次ぐ
チャンの代表作になるに違いないのです!!!



【関連商品】

◎花王 アジエンスのCM

☆★ 初恋のきた道 ★☆

☆★グリーン・デスティニー(SUPERBIT) ★☆