「何が何でも女子フリーは生で見るっすルツカヤ♪」と鼻息も荒くテレビの前に陣取った
わたくしではありましたが、先日の女子SPでも徹夜した無理が祟って、体内時計は狂いまくり。
眠いんだか覚醒しているんだかよくわからない異常なテンションのまま午前3時を迎えました。
しかしこの時、不甲斐ないことに強烈な睡魔が!!
やっぱり30才過ぎてからの徹夜はキツイ・・・・わけがないわっ!!わたくしはまだまだ、とっても
若いのさーシャ・コーエンっ!!!
・・・と強引な自己暗示という名の呪いをかけて、おのれの肉体に鞭打ちました。
その甲斐あって、第一グループの演技が始まった頃には意識は冴えまくりでございます。
それにしても・・・・・・実力のない選手しか出場していない第一グループだけあって、選手のスケーティング
レベルがあまりにも低い。
荒川静香と同じ『トゥーランドット』の音楽を使って演技した第一滑走のシルビア・フォンタナは、
お世辞にも誉められた出来ではなかったにもかかわらず、フォンタナ自身がなぜか独りで感激しまくり大号泣。「アタシ、やり遂げたわっ!」
地元イタリアの選手であるシルビアは、今回のトリノ五輪のためにプロからアマに復帰した大ベテラン。
人一倍思い入れのある故郷でのオリンピックに参加できたことは、本当に嬉しかったんだと思います。
だけど・・・・・・・・・、トリノから遥か遠く離れた日本で、シルビア・クリステルは知っているけどシルビア・フォンタナ
なんて知らないわたくしからしてみれば、その号泣シーンには納得できないものがありにけり。
その後も素性のよくわからない選手がよく理解できない演技を披露し続け、さすがにわたくしも
再び眠くなりかけたそのとき・・・・・・
ハタとある事に気がつきました。
テレビからは、解説の佐藤有香の声しか聞こえてこないのです!!※静なる毒舌家・佐藤有香
フィギュアの解説は、プロフィギュアスケーターの佐藤有香とNHKアナの刈屋富士雄の二人が担当しているはず。
なのになぜ、テレビからは無駄口を叩かないことで有名な佐藤有香の声しか聞こえてこないのか。
放送が始まってからしばらくは、刈屋もウキウキしながらどーでもいいことをペラペラと喋っておりました。
なのに四番滑走のフレール・マクスウェルが演技し始めた頃から、刈屋アナはまったく口をきかなくなってしまったのです。
・・・・そう。刈屋ことカーリーは、完全に飽きてしまっていたのです!!
実況アナの職務を佐藤有香に丸投げして、自分は上の空でぼんやりしていたのでしょう。
反応のないカーリーに代わって佐藤有香が、こまめに演技の見所や選手の経歴なんかを説明していたのであります。
しかしさすがは静なる毒舌家佐藤有香。六番滑走者の演技も終わろうとする頃、ついにキレました。
「刈屋さん!?」
いきなりカーリーを名指しで呼ぶと、
「この選手の衣装、なんだかコガネムシみたいに見えませんか?」
本来なら口にするのもバカらしいどーでもいい質問をカーリーに投げかけ、本来の職務に復帰させようと試みたのでございます。
さすがにカーリーも有香の静かなる怒りの炎を察知して心を入れ替えたらしく、その後は真面目に働いておりました。※気分のムラと好き嫌いが激しいカーリー
そんなハプニングもありつつ、第一グループの演技は終了。
いよいよ注目の選手が出場する、第二グループです。
第二グループのイチオシは、なんといってもミラ・リャン。「オシャレって何?」
実際に、ミラの滑りはそれまでの選手とはレベルが違いました。
前半こそジャンプにミスはありましたが、後半は立て直し、キレのある怒涛の連続ジャンプを披露。
三流選手たちに、格の違いを見せつけたのでございます。
「カナダの恩田美栄」というか「氷上の花沢さん」というか「空飛ぶカバ少女」というか、
エロキモカッコいいチャイナ服に身を包んで技を決めまくるミラは、将来が楽しみな優秀な逸材。
佐藤有香も、「体が強そうですよね」と遠まわしに、お前はガッチリデブだと誉めておりました。
その後に、問題のエレーナ・ソコロワ登場。「ですからこれは、便通を良くするヨガのポーズよ」
前回の記事にも書きましたとおり、ソコロワの不調の原因は胃腸系の悩みのせいであると、わたくしは勝手に判断。
それを裏付けるように、リンクに現われた彼女の顔のドーランは、今回も浮きまくっておりました。
案の定、演技に全然キレがない。
よく見ると、腹部がなんだか重々しい。何かが溜まってる感が、はっきりと現れているのです。
「ああっ!頑張って」
わたくしは祈りました。ロシアNo.2の実力者に、もうこれ以上の恥はかいてほしくない。
しかしそんなソコロワにトドメを刺すような残酷な言葉が、刈屋アナの口から飛び出ました。
「ソコロワ選手の体つきが、以前と変わっています」
佐藤有香が言うならまだしも、お前が言うなっ。しかも全国放送で。それは立派なセクハラです!
当然有香は、刈屋の発言をスルーしてましたが。
さて。
問題発言続出の第二グループが終了し、いよいよ第三グループです。
このグループには、安藤美姫がいます。
例の小娘、エミリー・ヒューズもいやがります。
わたくしの心拍数は、この頃から急激に上昇し始めました。
悲壮な覚悟で4回転サルコーに挑戦する安藤美姫を冷静に見ろという方が、無茶な話し。
公式練習ではまったく4回転ジャンプが決まらなかったミキティが、本番で4回転を成功させる確率など、ゼロに等しいのです。
しかしここで逃げてしまったら、間違いなくミキティは「非国民」のそしりを免れない。だから安藤は、飛ぶしかありません。
死ぬとわかっていながらも零戦に乗り込み敵母艦に体当たりする神風特攻隊員と、
安藤は同じなのです!!!
お国のために立派に死んでいく戦士を見送るのに、どうして冷静でいられましょうか?
リンクに降り立った安藤を見ただけで、わたくしはガクガクと全身が震え、動悸は激しくなるばかり。
そして―――
安藤は大空に飛び立った。「みなさん、さようなら・・・」
華麗に――、安藤は散った。
敵わないと知りつつも、それでもお国の為に、安藤は玉砕したのでございます!
そんな安藤を・・・・、誰が嘲笑うことができるでしょうか。
そんな安藤を・・・・、誰が非難することができるでしょうか。
まともな日本人であるならば、国のために戦い死んでいった特攻隊員をバカにすることなど、出来るわけがない。
気が狂いそうになるような恐怖感の中から立ち上がり、果敢に4回転に挑戦した安藤美姫に、
わたくしは心からの敬意を表したい。
たとえ結果はどうであれ、安藤は本当に立派だったと思いまっす☆☆
↓↓ 全国のファンからNHKに寄せられた、ミキティ応援FAX ↓↓
・・・・・・・・・・・んっ?
※フィギュア女子フリー★反省会②に続く
彼女は私の琴線にも触れたのです。
フィギュア関連はほとんど読ませていただきましたが、感じ方が似ていて嬉しくなってしまいました。
フィギュアスケートの大きな試合の後は今後も楽しみにチェックさせていただきます。
会社で見つけたものだから、勤務中に笑いをこらえきれず、かなり怪しい人になってしまいましたが。
ぜひ他の大会でも素敵なレビュー書いてくださいね!