いやあ、凄まじい展開でございました!
「2006世界フィギュアスケート選手権」の女子シングルが、まさかこのような結果で終わるとは思わなかった。
本命視されていたアメリカのサーシャ・コーエンが、まさかの銅メダル。
日本の村主章枝は銀メダル。そして金メダルはアメリカの新星キミー・マイズナー。
マイズナーは、今年「世界選手権」デビューしたばかりの16才でございます!!
わたくしはフジの放送ではなく、CSの【J-SPORTS】の方を見たのですが、生中継ということもあり
とてもスリリングな思いを致しました。
最終グループの一番滑走は、サーシャ・コーエン。
SPのプログラム「黒い瞳」での気合入りまくりなアグレッシブな演技は、トリノに引き続き本当に素晴らしかった。
「さすがコーエン。やっぱり金メダルは間違いないかしら?」と、やや安心しながら見ていたFS。
なのに・・・・・
「あら・・・・?アタシ、転んでる?」
最後の最後であまりにもお約束な展開。そう、転倒でございます。
解説の樋口豊ものんびりした口調で、
「あらぁ、残念ですねぇ~。いつもサルコウジャンプで転んでますね~」と
あまり残念がってなさそうに言っておられました。得点はTESが54.32。PCSは61.35。転倒による減点1の、合計114.67。
コーエンにしては、恐るべき点の低さ・・・・・。
「やだ、もしかしてすぐりん、金メダルいっちゃう?」
この時わたくしは、村主の金メダルをほぼ確信いたしました。
なのに・・・・!!
二番滑走のキミー・マイスナーがやりやがった。3回転-3回転のコンビネーションジャンプを二度も決めまくる
完璧な演技。なぜキミーが!?
女子校の手芸部の部室で独りひっそりと白いカーディガンを編んでいるのがお似合いなあのキミーがまさか、
3回転を飛びまくるなんて誰が予想したでしょうか!?
次に滑る村主の引き立て役だとばかり思っていたキミーの思わぬ謀反劇に、わたくし呆然。
これはフィギュア界の歴史に残る大事件。【2006年手芸部の乱】として人々の記憶にいつまでも残るのではないか。
しかしわたくし、それでも村主に一縷の望みを賭けておりました。
村主は追いつめられれば追いつめられるほど力を増す、神の仮面を被ったデモーニッシュなスケーター。
きっとまた奇跡を起こしてくれるのではないかと、密かに「金メダル」を信じていたのでございます。
そして村主は・・・・・、やった!
演技中盤に見せた、村主にしかできない必殺技。世間ではその技を、ドーナツスピンなどと呼ぶ。
←これは中野の模範ドーナツ
しかし村主のスピンは「ドーナツ形」ではなく、「正三角形」。
わたくしが密かに、魔のバミューダトライアングルスピンと呼んでいる恐るべき高難度の技。
もちろん、その超スロー回転のトライアングルに呑み込まれた者は二度とこの世に帰ってくることはできません。
世界で村主にしか出来ないこの『魔のバミューダトライアングルスピン』は恐らく、
「レベル10」くらいの評価をもらえるのではないか。
そんな村主の出した得点は、TESが58.86。PCSは60.29。合計は119.15。
おかしい!これは低すぎる!バミューダトライアングルスビンの加点がされていないじゃ、あ~りませんか。
しかし村主、コーエンを抜いて2位!
ワーイ、やったー!!と、わたくし大喜びでございます。
ジョアニー・ロシェットとエレーナ・ソコロワの演技が終わり、いよいよ最終滑走の中野友加里。
認定はされにくいもののトリプルアクセルの必殺技を持ち、常に攻めの姿勢で勝負に挑む、
日本フィギュアスケート界の変幻自在のトリックスター。それが中野友加里でございます。
「キミー・マイスナーを倒せるのは、もはや中野しかいない!」
高校のアマチュアレスリング部部員のようにゴツいオーラを漂わせる中野を見て、わたくしは確信いたしました。
気合の入った顔でリンクに降り立つ、中野選手。演じる曲は、『ドン・キ・ホーテ』。
最初のジャンプは、中野のトレードマークともいえるトリプルアクセル。しかし実際に飛んだのは、予選同様ダブルアクセル。
もちろんこれはジャンプの失敗でもなく、転倒を恐れての逃げでもない。中野は確実に点を獲るために、
「勝ち」にいったのでございます!
勝負に賭ける中野の気迫に、わたくし感動。その後も中野は3回転ジャンプを丁寧にこなしていき、
いよいよ中盤の見せ場である、イナバウアーからの四の字固め。これもまた逞しい!!
最後まで逃げない演技で、中野は堂々と滑り終わった。
確かに細かなミスは幾つかあった。しかしそんな些少なことなど、すべてを出し尽くして輝く中野の前では
全く気にならない。だからどうしても、キミーに勝って欲しい。手芸部には、負けないで欲しい。
そして出た得点は・・・・・・・TESが53.09。PCSは55.15。合計は108.24。
自己ベストを更新したとはいえ、キミーには及ばず。総合で5位。
手芸部VSレスリング部の熱き戦いは、手芸部に軍配があがったのでございます・・・・・・・・。
■総合順位■
1位 キミー・マイスナー
2位 村主章枝
3位 サーシャ・コーエン
4位 エレーナ・ソコロワ
5位 中野友加里
6位 ジョアニー・ロシェット
2006年のフィギュア女王の栄冠を勝ち取りったキミー・マイスナー。
そしてシルバーの輝きを身にまとった村主章枝。
去年よりランクをひとつ下げたものの精一杯に戦ったサーシャ・コーエン。
素晴らしい感動と興奮を与えてくれた三人に、わたくしは心からの拍手を送りたい。
「世界選手権」の女子フリー演技終了とともに、フィギュアスケートのシーズンもまた終了します。
また次の冬にもたくさんの素晴らしい選手と出会えますように・・・・・。
キミー「世界女王に相応しいゴージャスなメイクをしてちょうだい」
メイク係「素材的に無理ね」
【関連リンク】
◆女子フリー 結果◆
◎おまけ◎
★★フィギュアかるた 『2006年世界選手権・女子最終グループバージョン』★★
すべて『こ』の字のフィギュアかるた。上の「絵札」に合う「読み札」がどれかわかるかなぁ。
普通の「かるた」より遥かに難しい『フィギュアかるた』で、みんなで楽しく遊んでみよ~☆
キミー・マイズナー選手おめでとうですね☆
ちょっと硬かったようにも見えましたが
他の人と比べたらカンペキな演技でしたね。
管理人さんが言ってるよりかわいく見えましたょ☆
僕的にはソコロワ選手の演技がよかったです。
身長があるから迫力がありました。
高く飛んでるように見えますよね、身長あると。
もう26歳になってたんだ…ちょこっとショック。。。
でも笑顔がかわいかったです♪
(年上の女性にかわいいなんて失礼でしょうか?)
コーエン選手はかわいそうでした。
転倒があってもいつも笑顔のイメージがあったので
演技が終わった後の虚脱した表情はすごく悲しかった。
透き通った瞳にさみしさが浮かんでたように見えてしまいました。
表彰式の笑顔も必死につくっているような気がしてつらかったです。
金とって欲しかったなぁ。
村主選手はオリンピックの時よりよかったですよね。
最後までスピード感が衰えませんでした。
必死に研究&練習したんでしょうね。
マイズナー選手の“暴発”がなかったら金だったのに
まあ仕方ないでしょうか。
と言いますか、さきほどここのブログで見させていただいた
「塩原アナのとんでも発言」の「おいでよエミリー、メダリストクラブへ」
になぜかハマってしまい、いくら笑ってもツボがはずれなくて
エミリー・ヒューズ選手の演技の時は、呼吸困難になるほど笑って
家族に精神状態を疑われたんですが
さすがに疲れてしばらくおさまっていたんです。
ところが最終滑走の中野選手の頃にメダルの行方がほぼ決まったことによる
緊張感の途切れからか 再び“ツボ”が復活してきてしまい
演技前の静止のポーズの時に中野選手がなぜか朝青龍に
見えた瞬間笑いが本日のピークに達してしまって
中野選手の演技中は完全に酸欠状態でした。
今もこうやってコメントをつくりながら、たまにツボにハマってます。
さすがに腹筋がケイレンしそうになってきました。
男性じゃないんですか??
うちの家族全員「男みたい」って言ってましたょ?!
なんか男性が性転換手術受けて出場してきてる
みたいに見えました。
それからですね、スイスのサラ・マイアーって選手
かわいかったですょ。
「演技見んとどこ見とんじゃ~!!」って言われそうですが
うちのじ~ちゃんもかわいいって言ってました。
フジ系列で見てましたが割と演技中心の
構成になってたんじゃないですか?
みなさんの“抗議”が少しは生かされてるのかもしれませんね。
コーエンの点は低かったですね。
五輪のときはアレであの点だったのに。
最後の最後に、だったからかなぁ。それともわかりかやく鼻すすったからかな。
カルタのコーエンは今回のロミジュリではないのでは?
マイズナーは好調だとは思ってましたが、終盤3連続、きまっちゃいましたから。
さらに村主さんにも抜かれちゃったコーエンが可哀想でした。
ところで、J-SPORTSでやってたんですか?…ノーチェックでした。(チッあの余計なテレビ的演出、見ることなかったのか。心の声)
来シーズンからはしっかりチェックします。
ブログを作ったので遊びにきてください。
この世には思わぬところに笑いの「地雷」が埋まっておりますものね。
過って踏んでしまうと本当に恐ろしいことになりかなませんわ。
特に塩原のように、自分ではモノ凄く「カッコイイ」と思って吐いてる言葉に限って人を笑い死にさせる危険性を孕んでいるんでございます☆
それにしてもロシェットのあの筋肉美には恐怖すら感じてしまいますね。
フィギュアスケート辞めてもボディービルで食っていけそう♪
フィギュアで獲れなかった金をボディービルの世界で!ガンバレ、ロシェッ夫。
>たろう様
『フィギュアかるた』のコーエンの画像は、予選の時のものでございますよん。
それにしてもコーエンは本当に気の毒でした。トリノでのスルツカヤといい、世界選手権のコーエンといい、
大本命に限ってなぜか金メダルを逃してしまう運命にあるようですね。
「J-SPORTS」の放送は案外良かったです。
とにかくひたすら選手の演技を流しておりましたから。(*^^)
やはりフィギュア放送はああでなくてはいけないと、改めて思いますわ。
実は私も今日は昼間のニュースか何かで結果を知ってしまいまして、でもすぐりんが2位になったとこまででしたから当然コーエンが
うまくまとめて1位だと。
だからネットで何の警戒もなしにワールドの結果記事を見たのですよ!
「っん?……………逆転……キミー?……」
しばらく言葉を失っていました
コーエンの事を思うとちょっと切なくなってしまいますが、米女子の選手層の厚さにただただびっくりですキミーがこんな力を持っていたとは最後のジャンプ3分50秒付近ですよね!わたくし眼を疑いましたよ!どうやら草だけ食べてた訳じゃなさそうですね
女王様におかれましては今後はその辺のところも徹底的に追跡していただきたいと切に願いたいところです
これでシーズンは終わりですがここに来るようになって本当に収穫の多いシーズンだったと思います。特に今後のフィギュア界を引っ張って行くであろうニューフェイスを大躍進を前に知ることができたのは女王様のおかげです!ありがとうございました
今日も花沢リャン子ちゃんは見られませんですごく残念でした
地元開催だし、やはりロシェットと同じ位お客さん達の声援、歓声って凄いのですか?
その辺も見たかったです!それだけで泣けちゃうかも!
これからもがんばってブログ続けて下さい
もちろん私も遊びに来ます
リアルタイムでキミーの演技を見た時は、ただただ「抜け駆けは許さん」感ばかりが先行して当惑しておりましたが、
改めて見てみるとパーフェクトな素晴らしい演技してるんですよね。文句なしの優勝というか。
ただどうせ世界チャンピオンになるのなら、真央やユナがいる来年でも良かったかな、
なんて思ったり(*^^)v
やっぱりキミーと同世代の強豪との、同じ土俵での直接対決が見たかった。
だから今回は素直にコーエンか村主に獲らせてあげたかったわん☆
そうそうミラは、地元に温かくも盛大な拍手をもらっておりましたよ。
カナダの人たちに愛されるミラを見れて、なんだか自分のことのように嬉しかったかも
寂しいかぎりです。
コーエンは何だか可哀想でした。
やはり転んでしまったのかと思うと同時に、滑り終わったあとの本人が 本当に私はどうして・・っていう表情をしていて 切なくなってしまいました。
ああ、コーエンに金をとらせてあげたかった~。
すぐりんの「魔のバミューダトライアングルスピン」!!
私もあの形は気になっていたので(やめたほうがいいんじゃないか?って・・)女王様の命名、すごくウケましたっ
わははははははは!
本当に寂寥感・・・・。
ああ、明日からわたくしは何を楽しみに生きていけばいいのでしょうか。
すぐりんも苦労してますよね。
今季はビールマンスビンを習得しようとして股関節を痛め、
ドーナツスピンを会得しようとしてウイルス性腸炎を患い・・・
・・・・って、それは関係ありませんでしたね。(*^^)
今後すぐりんはもう少し体に肉をつけて、柔らかな表現力を増していってもらいたいですねー。
だけどやっぱりコーエンは、来季も自爆癖は変わらないのかしら?
DNAレベルの転倒癖なのかしら。
一度でいいから、パーフェクトな演技を見たいものですね。かなり素晴らしいものになると思うんですけど・・・