斬り捨て御免塾!!

☆エンタメ毒舌レビュー集☆

年賀状サバイバル

2005年12月28日 | 徒然お日記

いよいよ年の瀬も押し詰まってきたというのに、正月の準備を何もしていないことに気がついてしまいました。
家の大掃除とか、年賀状書きとか、まったく何もやってない!!一体これまで何をしていたんだと自問してみれば、
テレビを見たり、ブログをしたり、おやつを食っていたりしてたんです!!と答えざるを得ませんです。

とりあえず大掃除は後回しにして、年賀状をとっとと片付けてしまいましょう♪というわけで早速郵便局に行き、
年賀状を40枚ほど購入してまいりました。
しかしいざ年賀状を前にしてみても、なかなか制作にとりかかれない自分がいる。
「なんで毎年毎年、こんな面倒臭いことをしなくちゃならんのか・・・・・」
と、重い溜め息ばかりが出てくるのでございます。

いちいち手書きしていた昔と違って、今やパソコンが宛名書きからデザイン編集まですべて自動的に
やってくれる便利な時代。プリンターにハガキを突っ込むだけで、後はのんびりお茶でも飲んでいれば
あっという間に出来上がり!!・・・・・・と都合よくいけば誰も苦労などいたしません。

確かに、表面的な付き合いしかしていないお仕事関係者や親戚連中には、雑誌のオマケでついているような
安い年賀状ソフトで作った、味も素っ気もないつまらない年賀状で充分。

しかし古くから付き合いのある友人知人に出す年賀状は、決して手を抜くことが
できないのです!!

気のおけない友人だからこそ、じっくりと見られてしまう年賀状。
「あら、○○子ったら、今年の年賀状、かなり手を抜きやがったわね」とか、
「んまぁ、××男の年賀状、去年と同じデザインだわ!!」などと、厳しく吟味されてしまいます。
デザインセンスはすなわち、人間としてのセンスにも通じます。つまりには、たかが年賀状、されど年賀状というわけ。
正月に届くたった一枚のハガキの中には、送った人間の美意識、人生観、人間性が、地図の等高線のように
はっきりと表れてしまうのです!!

ですからわたくしは、年賀状作りにはかなり気合を入れておりました。
自分というパーソナリティーを的確に表現したデザインでありながら、受け取った人の感性を鋭く刺激する斬新な構図。
それでいて心温まるユーモアと優しい癒し効果を兼ねそろえたフレキシブルな魅力を持つ
年賀状とは・・・・・??!!

ではここで、おのれの英知を注いで作り上げた年賀状コレクションをご覧下さい。



2年前。申年の年賀状


生命の神秘を表現したハートウォーミンなデザインでありながら、見る人の感性を
刺激してやまない強烈な個性を持つナイスな年賀状。



1年前。酉年の年賀状

力強く飛翔する鳥の姿に歓喜の声をあげる女性の姿を通して、正月のめでたさを表現したグレートな年賀状。



そして来年戌年用の年賀状

もう自分で作るのが面倒臭くなり、ネットで拾った画像をそのまんまパクった手抜きな年賀状。
自分的にはもっとインパクトのある「犬」を素材にした年賀状を作りたかったのですが、こうしてブログってる間に
時間も気力もなくなってしまいました。

本来は自分が使う予定であった犬素材をUPいたしましたので、皆様ご自由に使ってください。
あなただけのオリジナル年賀状を作り、お友達に差をつけちゃってくださいね☆



◆素敵年賀状の無料素材・2006年戌年用◆


 ※アイフル犬



 ※バター犬


※人面犬




 ※人間犬



 ※犬神家の長男



・・・・・・こんな終わり方で何ですが、今年のブログ更新は今日で最後になります。
また来年、年明けにお目にかかりましょう。それでは皆様、良いお年を!!!


提言!大晦日特番

2005年12月27日 | TV番組

クリスマスから一転、世の中は正月ムード。
毎年毎年この変わり身の早さには呆れるのを通り越してエクスタシーすら感じてしまいます。
楽しいイベントなら何でも来い的な日本人のノリの良さ。モラルも責任もイデオロギーも放棄してとにかく明日を
楽しもうとするこのお祭り主義こそが、ニッポンをここまで繁栄させてきた最大の要因なのではなかろうかと、
わたくしはスーパーの倉庫裏に積まれたクリスマスツリーの残骸を見ながらふと思いました。
ビバ!お祭り騒ぎ。韓国や中国の皆さんにも是非見習っていただきたいものです☆

さて。
「お正月」を前に、我々にはやり遂げなければならないイベントがまだひとつ残っていますね。
それはもちろん、大晦日。大晦日のイベントといえば除夜の鐘・・・・・・などではもちろんなく、
各テレビ局が社運を賭けて放送する年末特番なのであります!!!

年末特番を見ずして正月など迎えられるはずが、ありません。
家族全員がコタツに入り、年越しソバをすすりながらテレビを見る。これこそが、
日本人が連綿と続けてきた正しい大晦日の過ごし方ね。
各テレビ局もそんな正しい日本人を楽しませるために、総力を結集したナイスな特番を作りつづけてまいりました。
ではここで、今年の特番はどのようなラインナップなのか見てみましょう。

 

★2005年、気になる民放キー局の大晦日特番★

【NHK総合】19:20~
第56回NHK紅白歌合戦

【NHK教育】20:30~
ETV特集(再) 零戦ニ欠陥アリ・設計者たちの記録

【日本テレビ】20:00~
今夜、生でNo.1を決定!! 輝け2005年お笑いネタグランプリ

【TBS】21:00~
K-1プレミアム 2005格闘技史上最大の祭典

【フジテレビ】18:00~
PRIDE男祭り 2005

【テレビ朝日】18;00~
新生ドラえもん初の大晦日3時間スペシャル

【テレビ東京】17:00~
生放送!第38回年忘れニッポンの歌


 
・・・・・・まあ、今年も各局相変わらずのラインナップといった感じでしょうか。
【NHK教育】の時節に構わぬマイペースぶりには笑ってしまうけど、よく考えたらNHKのメインイベント「紅白歌合戦」に
視聴者を集中させるために、敢えてつまんない番組を放送しているのでしょうね。計算高いね、NHK。

マイペースといえば、【テレビ東京】もそうですね。
「紅白歌合戦」に出られなかった昭和時代の歌手が、NHKに恨み節をぶつけるように湿っぽい歌を歌う姿は、
見ているだけで鬱陶しい。
「年忘れ」というよりも「モノ忘れ」が激しくなった老演歌歌手のリハビリを兼ねた番組なのでしょうか。
大晦日にチャンネルを「12」に合わせるようになったら、死期が近づいてきたと自覚しなければなりません。


・・・・・それにしても、イマイチ見たい番組がないのには困りました。
いつもは『NHK紅白歌合戦』を見ているんだけど、今年のNHKはわたくしの大好きな中森明菜様
紅白に落選させるという大不祥事を起こしたので、意地でも見てやりません!!
それでなくとも、年々「紅白」はつまらなくなっていますしね。

わたくしが小学生の頃は、その年の「売れた歌手」しか出場できなかった、権威もプライドもある番組でした。
なのに最近は、「あんた誰よ??」と言いたくなるような無名な歌手が堂々とデカい顔して紅白に出る有様。

他に出場する歌手もマンネリな連中ばかりだし。夏川りみなんて、4年連続「涙そうそう」歌ってんのよ?
こんなワンパターンな連中が「紅組ガンバレ!」だの「白組負けるな!」だのと内輪だけで盛り上がって
本当にバカみたい。見ている方はとっても白けます。
そもそもいまだに「小林幸子と美川憲一の豪華衣装対決」が最大の見所っていうのが限りなくショボい。
「衣装」じゃなくて、ただの「舞台装置の一部と化した小林幸子」なんか見ても全然面白くもなんともないっつーの!!!

だからといって、K-1やPRIDEの「格闘技」を見たいとも思わないし・・・・。
大晦日のお約束になりつつある「曙」がリングで伸びているシーンにも飽きましたしね。かといって、他に応援
したくなる選手がいるわけでもなし。そもそも野蛮なだけで芸術的でない格闘技が、なぜこれほど人気なのかが
わかんな~い。

【日本テレビ】の「今夜、生でNo.1を決定!! 輝け2005年お笑いネタグランプリ」も、絶対に
見たくない特番のひとつ。
そもそもいびつなテンション芸でしか笑いを取れない頭の悪いお笑い芸人なんか、見る価値もありません!!


そんなわたくしに残された番組は、『新生ドラえもん初の大晦日3時間スペシャル』だけ・・・。
しかしドラえもんかぁ~。大晦日にわざわざ猫型ロボットなんか見たくないしな~。
しかも声優が総入れ替えした「新バージョン」でそ?

一度テレビで見たことあるけど、ドラえもんのあの声、ありえない。のび太やジャイアンやスネ夫も、ありえない。
凄く安っぽくなったと思う。ただのドタバタコメディに成り下がった感じ。
ドラえもんの哀愁とか、のび太の哲学性とか、ジャイアンの美学とか、しずかちゃんの奥ゆかしさなんかが
全然表現できていません。全部台無しよっ!!!






 しずかちゃん、そのテンションの高さは一体何!!??









 あ、あなたたちまで!!??



・・・・・今年の大晦日、わたくしは一体どうしたらいいのでしょうか。なにも見るべき特番がありません。
そこでわたくしは、テレビ関係者に提言します。
国民のすべてが楽しめる特番とは何か。どのような特番を、国民が求めているかを。

それは・・・・フィギュアスケートです!!
先日の記事にも書きましたが、フィギュアスケートほどエキサイティングでナイスなスポーツは他にございません。
先日行われた「全日本フィギュアスケート選手権」の女子フリーの平均視聴率は33・7%ありました。
瞬間最高視聴率はなんと、42・9%もあったそうです。これはつまり、国民の半数近くがフィギュアに関心を持っている証拠。

今や国民的スポーツとなったフィギュアスケートと、国民的イベントとなった大晦日の格闘技を融合させた番組を作ってほしい。
タイトルはズバリ、

『K-1プレミアム 全日本フィギュアスケート格闘技選手権 女子フリースタイル』
・・・・なんてどうでしょうか。
氷上で鍛えあげた筋肉と芸術性を活かして、女子フィギュアスケート選手がリンクをリングに代えて戦う様は、とても迫力あると
思います。



    ドスコイ恩田+スマイリー中野+ミラクルマオ ⇒キラースマイル軍団


                                                     VS


 静香女王様+アガペー村主+七転八倒四回転娘ミキティ ⇒神の子羊軍団


浅田真央のトリプルアクセルキックが荒川静香を襲い、静香は必殺三角木馬責めで果敢に反撃、
そして村主章枝もリングに乱入してきて、瀕死の真央にトドメの神への祈りチョップ!!
怒り狂った恩田美栄がリングに上がり、得意のうっちゃりと突き出しで村主をリングに沈めている間に、
スマイリー中野と安藤美姫は場外乱闘。
スマイリー中野は余裕の巻き足空中キックでミキティーの脳天をカチ割り、見事病院送りにして勝利の雄叫び!!


・・・・・そんな怒涛のバトルロワイヤルを見られること間違いありません。視聴率も軽く80%はいくんじゃない??


その後は新春時代劇『織田信長VS桃太郎』
もちろん織田信長役には織田信成クン、桃太郎役には高橋大輔っチ。


織田信長の軍勢桃太郎と三匹の家来に襲いかかるのは、スマイリー中野。
血に飢えたスマイリー中野が武士たちを皆殺しにしてゆく迫力の戦闘シーンに、日本中が興奮。視聴率も90%は固いです。

テレビ関係者には是非、そんな血沸き肉踊る年末特番を作っていただきたいです!!!
どうぞよろしく☆


トリノ五輪フィギュアスケート日本代表選手決定!

2005年12月25日 | ニュース

フィギュアスケートのトリノ五輪日本代表選考会を兼ねた全日本フィギュアスケート選手権が終了。
さっそく女子シングルの結果についてひとこと。

女子シングル 結果
1位 村主章枝
2位 浅田真央
3位 荒川静香
4位 恩田美栄
5位 中野友加里
6位 安藤美姫

とにかく今回の女子シングルは史上稀にみる激闘でした。
3つしかないオリンピックの出場枠を懸けて、日本を代表する主要6選手が銀盤で激しくしのぎを削るのです。
どんな国際試合でも見られない、恐ろしくハイレベルな試合だったのは言うまでもありません。

1位の村主章枝は、まさに神懸かった奇跡の演技。
シーズン前半は股関節の故障なども響いて絶不調だったにも関わらず、神への祈りのおかげか
調子を徐々に取り戻し、ついには法悦の極みに達したのでございます。
雨乞い巫女のようにリンクを舞う村主の演技に、観客は大興奮。もちろんわたくしも大感動。
誰もが納得の優勝ではないでしょうか。

2位は浅田真央
公約通りにトリプルアクセルを2回決め、世界初の記録を打ち立てました。
なんていうか・・・真央は他の選手とは明らかに「器」というか、「人種」が違う。
「天才少女」というよりも、もはや「宇宙少女」って感じ。存在がなんとも無重力。
トリプルアクセルを飛んだ瞬間に、「ごめんなさい。アタシそろそろM66星雲に帰りま~す」
そのまま空の彼方へと消えていっても全然おかしくはありません。

3位は荒川静香
女王の貫禄充分の、スケール感あふれる演技はさすが。
今までの不調は何だったの??と訊きたくなるほど安定したスケーティングでした。
中国大会のエキシビションで乳首を見せつけ、性にお堅い中国人を仰天させたことで厄が落とせた
のかもしれません。華麗で大胆な静香女王様の復活は、本当に嬉しい限りでございます。

恩田美栄が4位とは。驚きました。
絶対にコケると思っていたのに、ショートブログラムもフリーもノーミス。
久しぶりに見る恩田の高いジャンプにも驚きましたが、トラック野郎にしか見えないそのルックスにも驚いた。
一体恩田の身に何が起こったというのか・・・・・。

そして5位は、スマイリー中野
「てめえら全員、ぶっ殺す!!」もはや本音を隠そうともしなくなった、あのふてぶてしい表情ときたら!!
「オリンピックに出るのは、このあたしよ!!」そう確信したように鋭く輝く、あの眼差しときたら!!
短期間で「悪役」キャラをここまで急成長させてきたスマイリー中野の逞しさには、脱帽。本当に素敵!!
「逃げない、負けない、許さない」
この言葉がこれほど似合う選手は、他にいないのではないでしょうか。
『シンデレラガール』という軟派なキャッチフレーズは、もはや彼女には通用しない。
ガラスの靴を履いてお城の舞踏会に出たシンデレラは、夜中の十二時の鐘とともに魔女に変身して
王子様を呪い殺してしまいました・・・・みたいなアンチヒロインが中野にはとってもよくお似合い。
でもそんな彼女のことが、わたくしは嫌いではありません。

6位はなんと、安藤美姫
これは一体、どうしたことでしょうか。全日本選手権のディフェンディングチャンピオンであり、
もっともオリンピックの金メダルに近い存在と言われてきた安藤美姫。
そんな未来の輝ける星であった安藤美姫が、まったく実力を出せないままでいます。
スピード、キレ、舞台度胸、そしてジャンプ。すべてが致命的におよろしくない。まるでエンジンブレーキが
かかっているような滑りなのです。
これはもしかして、ダーティーシンデレラ・スマイリー中野の呪いのせいなのでしょうか??


そして発表されたオリンピック代表選手。

男子シングル代表
★高橋大輔

女子シングル代表
★村主章枝
★荒川静香
★安藤美姫



村主と荒川に関しては納得ですが、安藤美姫が代表というのは正直どうでしょう。
潜在的な実力は確かにあるのでしょうが、今シーズンはその実力をまったく活かせおりません。
これまでの持ち点が高いとはいえ、今回はオリンピックに出ない方が本人の為になるような気がします。
だってオリンピックに出て、もしも結果を残せなかったらどうなります??
理性を失ったスマイリー中野に殴り殺されるかもしれないわよ??

「だからあたしがオリンピックに出ていればよかったんじゃー!!死ねぇぇ!!」

・・ってね。
とにかくオリンピックまであと一ヶ月ちょっと。
死ぬ気で頑張り、スケートファンの期待に沿えるような演技をして欲しいですわん♪


全日本フィギュアスケート選手権◆男子フリーで大不祥事発生

2005年12月25日 | ニュース

トリノオリンピックの日本代表選考会を兼ねた全日本フィギュアスケート選手権。
男子フリーの演技が終了し、織田信成クンが見事に優勝!!!



・・・・・・と思いきや、なんと審判員の判定ミスが表彰式が行われた後になって発覚するという
前代未聞の大不祥事が発生。1位と2位の順位が入れ替わってしまいました。
表彰台で「トリノオリンピックには僕が出るんだぞ~♪」と幸せの絶頂にいた織田クンは無残にも表彰台から
突き落とされ、地獄の底に叩きつけられてしまったのです。

これによって、2位だった高橋大輔っチが逆転優勝
トリノオリンピックの男子代表に選ばれることがほぼ確実となりました。


観客の居ない会場で表彰式がやり直され、あらためて優勝トロフィーを受ける高橋大輔。
しかしその顔に喜びの色はありません。

「すごい複雑です。素直に喜べない。初めての経験なので戸惑っています。
 (織田については)僕が反対の立場だったら悔しいのでなんとも言えません。自分がちゃんと演技できていれば、
 文句なしで勝っていたでしょうから、自分のミスが大きいと思います」

・・・・と、高橋大輔っチは語ったようです。

そして優勝トロフィーを剥奪された織田信成は、あまりのショックに激しく泣き崩れ、あらためて行われた表彰式への
出席も完全拒否。メダルとトロフィーを突き返して、お母さんに体を支えられるように会場を後にしたそうな・・・・・。
なんて不憫な子!!

念願叶って全日本選手権優勝し、ようやく天下統一できたと思っていた矢先におこったこの悲劇。
あまりにも織田信長の運命にそっくりな、信成クンの運命。織田クンの家族氏にとって今回の大会は、
『平成版・本能寺の変』として永遠に語り継がれていくことでしょう。

高橋大輔っチの祖先ってもしかしたら、明智光秀かもしれませんよ??少なくとも織田信長に恨みを残して死んでいった
戦国時代の武士が、祖先にいるような気がします。 「末代まで祟ってやる」と言い残して死んでいった武士の呪いが
いま花開き、織田クンに襲いかかったのかもしれませんね。


とりあえず織田クンは、江原啓之
っに霊視してもらってはどうでしょうか。
「あなたの背中に織田信長が見えるわ。守護霊としてあなたを励ましてくれているのね。だから頑張んなさい」
・・・なんて、物凄くわかりやすい霊視で励ましてくれると思いますよ。

ま、高橋選手も胸中は複雑でしょうけど、オリンピックに向けて頑張ってもらいたい。
そして是非、メダルをとって欲しい!!

そして日本スケート連盟のお偉方は、今回の不祥事の責任をとって全員切腹してください。
介錯はもちろん織田クンで。


2005全日本フィギュアスケート選手権

2005年12月25日 | TV番組

いよいよ始まりました!
トリノオリンピックの日本代表選考会も兼ねた全日本フィギュアスケート選手権大会

 フィギュアスケートがいかに素晴らしいスポーツであるか、またスケート王国ニッポンに
いかに素晴らしい選手が多くいるかについては↓の12/16の記事に書きましたので是非ご一読を。
http://blog.goo.ne.jp/nknk1105/e/1515553a8ea88ed283a2a1f6107d3529

男子シングルのオリンピック出場枠はたったひとつ。そして女子シングルは三つ。
この数少ない出場枠に命を懸ける氷上のアスリートたちの戦いが、面白くないわけがありません。
そんなニッポン大注目の試合が23日から、国立代々木競技場で始まったのでございます。

男子シングルの大注目選手といえば、このふたり。
大阪の誇り織田信長の末裔・織田信成と、岡山が生んだオラオラ系桃太郎・高橋大輔


            
         スケート靴で天下統一・織田信成ナリ♪            スケート靴で鬼が島に殴りこみかけるぜ!高橋大輔っす☆



そして女子の注目選手は・・・・・、

             
        4回転ぶドリーマー安藤美姫                 乳首見えてもへっちゃらよ♪余裕の静香女王様 



             
                            銀盤の紅天女・ミラクルマオ  



                    
        神へ届ける祈りの滑り                                 文句あっかよ・恩田美栄
      スケート靴を履いた巫女・村主章枝




                       
                        不正ジャッジには徹底的に抗議します!スマイリー中野




そして・・・・・・
スケーティングに期待はできないけど、これまでの功績を讃えてあげるに相応しいのが、

スケートするより飯食いてぇ!引退試合に懸ける元日本王者・本田武史




・・・・・というわけでして、
男女フリーの結果と感想は、番組終了後に随時書いていこうと思いますので、どうぞよろしく☆




【関連リンク】
全日本フィギュアスケート選手権 フジテレビ内公式サイト


メリークリスマス

2005年12月24日 | 徒然お日記
クリスマスイヴイヴの昨日、わたくしはダーリソと一緒に新宿に買い物に行ってまいりました。
午後六時頃に行ったのですが、
「おまえら一体、どこからわいて出てきたんじゃあ!!」と叫びたくなるほどに、新宿の街には人があふれておりました。
クリスマスイヴを前にして、みんな浮かれ出てきたのでしょうね。(自分もだけど。ケヒ♪)

そんな中でもっとも混雑していたのが、新宿三越の一階にある「ティファニー」です。
クリスマスプレゼントを買い求める男性客が店舗内に溢れ、まるでゾンビのようにショーケースに群がっておりました。
彼女のハートを射止めようとする彼らの熱気というか気迫というか執念には、鬼気迫るものがございました。
なぜにそこまでクリスマスプレゼントを買うことに必死になれるのか・・・。
若い彼らのみなぎるリビドーに、わたくしちょっぴり感動。

ティファニーを 餌にホテルで 聖夜の契り

思わずそんな俳句を読んでしまう程に、イヴを前に全身海綿体と化した彼らに
眩しい思いを感じたのでございます。

ま、わたくしもかつてはセオリー通りのパターン化された聖夜に嬉々としていた時期がございました。
十数年も昔のことだけどネ♪(でも現在は18才です。ケヒ)

30をいくつも過ぎちゃうと、輝く以外に能のないアクセサリーよりも、
もっと実用的な物が欲しくなるものなんです!!電化製品とか現金とか、現金とか。
だからわたくしも先日は、クリスマスブレゼント代わりにDVDレコーダーと加湿器を買ってもらいましたし。
(※例のDVDレコーダー、ようやく使いこなせるようになってきましたよ!!)

なのにダーリソったら、ティファニーに群がる純情カントリー青年たちを見ていて触発されたらしく、
わたくしに某海外ブランドの腕時計(約10万円)を買ってくれましたよ!!
わたくしもお礼に、某海外ブランドのネクタイ(約2万円)をダーリソに買ってさし上げました。

「あれ?なんか値段のバランスがとれてなくない?」

・・・と、ダーリソは納得のいかない顔。もちろんわたくしは、軽く無視。

充実のショッピングを終えたわたくしたちは、その後ディナーに。
もちろん行ったのは高級フレンチレストラン・・・・ではなく、大衆沖縄料理屋です。

気取った店で、すかした料理を、澄ました顔で食べるのは肩が凝るし欲求不満がたまります。
まるで交際間もないカップルが、ぎこちないセックスの前戯をしているようなもの。
わたくしのような同棲生活9年のベテランにもなると、安くて美味しいものを豪快に胃袋にかっ込む方が気楽でいいわ。
もういきなり挿入、みたいな。
あら、お下品♪

というわけでして、今夜のクリスマスイヴは自宅で手巻き寿司を食べようと思ってま~す。
もちろんローストチキンも食べますよ。だけどクリスマスケーキは食べません。
だってケーキ以上に甘い、このわたくしがいるんですもの!!!
さあ、ダーリソ。わたくしを食べて。とっても甘いから♪
いえいえ、尿に糖が混じっているせいなんかじゃありませんから。

SAYURI

2005年12月22日 | 映画

観てきました『SAYURI』。(原題『Memoirs of a Geisha』)
普段はあまり劇場まで足を運ぶことのないわたくしですが、日本が舞台になっているハリウッド映画で、
しかも主役がチャン・ツィイーとくれば、劇場まで観にいかないわけにはまいりません。



太平洋戦争の足音が忍び寄る京都の花街を舞台に、芸者たちの哀しい生き様を描いたこの映画。
外国映画(特にハリウッド映画)が描く日本の風景が正確であっためしはないというセオリー通りに、
この『SAYURI』で描かれた日本も、微妙に実際の日本とは違ったエキゾチックジャパン。
戦前の京都というよりも、映画『ブレードランナー』で描かれた近未来都市内のリトル東京といった趣。

誤った日本観をそのまんま確信犯的に映像化する無知なハリウッド関係者に怒りを覚えるのは、日本人として当然の心理。
しかし、一番大切なのは日本の外面を正しく描写することではなく、日本人の魂を正しく描写することなのです!!
ですからわたくしは、「これって京都じゃなくて香港の貧民窟じゃん!!」などとイチイチ目くじら立てるような無粋な真似は
いたしません。

 

とは言え。
日本人の美意識の体現者である芸者の生き様を、『SAYURI』が寸分の狂いもなく正確に表現できているのかと問われれば、
正直、「微妙~」と言わざるを得ない部分もなきにしもあらず。
この映画に出てくる女性たちは「芸者」というよりもむしろ、「花魁」といった方が正しいような気が・・・・。
それほどまでに、出てくる芸者のテンションは高い。

いっそ
「京都の花街」を舞台にするのではなく、「江戸の吉原」を舞台にしたハリウッド版『吉原炎上』
してくれたほうが、個人的には楽しめたように思うのです。

劇場版 吉原炎上DSTD-2128 


吉原炎上

吉原の遊郭に売られてきた貧しい女たちが、哀しい運命に
人生を翻弄されながらも逞しく生きる様を豪華絢爛な映像で
描いた壮大なドラマ。

ビッチを演じさせたら天下一品な
かたせ梨乃、西川峰子、藤真利子、二宮さよ子、名取裕子などが
血ヘドを吐きながら迫真の演技を披露している傑作。


【商品情報】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006F23W/249-8786804-6069925



さてさて。
『SAYURI』の見所は、なんといっても豪華な女優たちの競演!!
これにつきると思います。

世界を代表するアジアンビューティー、チャン・ツッイーはもちろんのこと、


中国映画界きっての実力派コン・リー


マレーシア生まれの香港スターミシェル・ヨー

日本からは個性派女優として大人気の桃井かおり


そして今、最もハリウッド女優に近い日本人、工藤夕貴


東洋を代表する女優たちが一堂に会するなんて夢のようではありませんか。彼女たちの火花を散らす演技合戦は、
見ていて本当にワクワクしました。もうストーリーなんか、どーでもいいんです。



遊女にしか見えないコン・リーのアッパレな崩れ方も良かったし、
映画『グリーン・デスティニー』に引き続いて姉妹の契りを結んだチャン・ツッイーミシェル・ヨーにも興奮。
いつ二人が剣を構えて戦い出すのかとハラハラ。(戦いません)

英語のセリフを話しているにも係わらず相変わらず「かおり」ワールドを全身から醸し出していた桃井かおりの存在感も凄い。
コン・リーやミシェル・ヨーと互角以上に張り合ってました!!

そして工藤夕貴。「カボチャ」というニックネームの不細工な芸者を、ハリウッド仕込みの貫禄のセリフ回しで演じきってました。
「東洋の神秘」が通用しないブスな夕貴が、ちょっと気の毒。
かつては『ヒマラヤ杉に降る雪』というハリウッド映画で主演を務め、殺人事件の容疑者にしてイーサン・ホークに長年慕われ
続ける神秘の美女という難しい役どころを演じていた夕貴。やはり役に無理があったのか、その後ハリウッド映画に出演する
機会に恵まれませんでしたが、『SAYURI』をきっかけにまた、ハリウッド映画関係者の目にとまるといいですネ。

それと、SAYURIの少女時代を演じていた大後寿々花もとても素晴らしい。
将来の大女優を期待させる、とても雰囲気のある瑞々しいオーラのある女優さんではないでしょうか。




『SAYURI』には他にも、チョイ役で「舞の海」が出てました。

ストーリーとはあまり関係のない、大相撲のシーンで出ていたのですが、舞の海がスクリーンに映った瞬間、
観客はどよめいてました。現役を引退したものの、ハリウッド映画の中で元気に相撲をとるシーンを見られたことで、
わたくしを含めた観客の皆さんは大盛り上がり。

このように、ハリウッド映画の中に思わぬを有名日本人を発見して盛り上がってしまったという経験が、かつてありました。

昔、『アルマゲドン』という映画を劇場で見ていたとき。なぜか唐突に「松田聖子」が出てきて、観客が大きくどよめいた
ことがございます。間の悪いことにそのシーンは、ニューヨークに大量の隕石が降り注いで街を破壊するという
緊迫の場面であり、しかも松田聖子は呑気にタクシーの中で「早くショッピングしたいわ!!」と叫んでいたのです。
「なぜ松田聖子が、こんなところに!!!」
観客の動揺がピークに達した瞬間、松田聖子は落ちてきた隕石に潰されて無事にスクリーンから消えていなくなりましたが。

あの時すべての観客が共有していた白けきった気まずい空気感・・・。今思い出しても居たたまれません。
もう二度と松田聖子はハリウッド映画には顔を出さないでもらいたいと、今更ながら思います。


話しがだいぶそれてしまいましたが、『SAYURI』は豪華出演陣を楽しむという意味では、とてもよく出来た映画です。
ストーリー自体は、それほど面白いという感じではなく、泣けるラブストーリーを期待すると失望するかもしれません。
しかし、映像は美しい。そして俳優たちの動きが絵のように決まっています。

「異国情緒あふれる耽美な京都」を堪能するには最高の映画だと思いますので、恋人同士、または夫婦で『SAYURI』を
観に行って、郷ひろみの如くエキゾチックジャパーーン体験してみてはいかがでしょうか☆

【関連リンク】
SAYURI 公式サイト

クリスマスプレゼント for Me

2005年12月20日 | 徒然お日記
もうすぐクリスマス☆
もちろんわたくしはキリスト教徒ではありませんが、この機に乗じてクリスマスイルミネーションを見物したり
美味いもんを喰ったりプレゼントを買ったりと、聖なるクリスマスを盛大に祝う覚悟がございます。
つまりは伝統的仏教国でありながら西洋的イベントが大好きな信仰心も節操もない典型的な日本人根性を満喫する自分が
とっても好き♪――というわけです。

宗教的というより商業的イベントと化したクリスマスを祝うアイテムとして重要なクリスマスプレゼントを、
わたくし早速買ってしまいました。2日前の日曜日に、ダーリソと一緒に!!

プレゼントを買うために向かった先は銀座の某高級デパート・・・・ではなくて、地元にあるヤマダ電機
そして購入したのは某海外ブランドの高級バッグ・・・ではもちろんなく、DVDレコーダー加湿器でございます。

前から欲しかったけど、なかなか買うタイミングがつかめなかった最新電化製品。
「クリスマスプレゼント」というのは最高の口実になりました。


わたくしは(家で)映画を見るのが好きです。これまでテレビやBS、不正ダビングなどして録り溜めたビデオテープが
何百本と積まれてあります。あまりにもその数が多いために、一体どのテープにどの映画が録画されているのか
さっぱりわからない状態でした。
「そうだ、今日はあの映画を見よう」と目当てのビデオテープを探しても全然見つからないばかりか
テープが雪崩を起こして生き埋めとなり、あわや窒息死寸前!!という状態に陥ったのも二度や三度ではございません。

だけどDVDレコーダーさえあれば、そんな恐怖からも解放されます。
わたくしが買ったDVDレコーダーのハードティスク容量はなんと、300GB。最大534時間もの録画が可能なのです!!
当然、W録画機能やネット接続機能、その他諸々の最新機能搭載!!

いちいちビデオテープの残量を気にしたり交換したり巻き戻したりする手間もなく、
ワンタッチ操作で好きなだけ番組を録画できたり再生が出来ちゃうお♪(オエ)


・・・・・だけど少々考えが甘かったようです。

最新テクノロジーの推移を結集して作られた機械だけあり、とにかく操作が複雑なんですもん。
わたくし実は、メカ音痴です。
幸いにもダーリソがメカやITに強いので、設定接続などの煩雑な作業をしてくれました。しかし
本体の操作方法を説明されてもわたくしにはチンプンカンプン。
そもそもリモコンのボタンの数を見た瞬間にわたくしは脳死状態に陥り、説明を聞くどころの騒ぎではございませんでした。
だってパソコンのキーボード並みにボタンがあるんだもん!!!

「リモコンボタンが10個以上あるものなんか、使いこなせな~い」と抗議したのですが、
「お前は60過ぎのババアか!!」と叱れてしまいました。グスン

だって説明書だけでも三冊もあるんですよ??
これを全部読めって言うの??
ありえない。

「わたくし、小説ならどんなに分厚いものでも読めるけど、電化製品の説明書は
 どんなに薄くても読めない体質なの!!!」
と抗議したのですが、
「お前は70過ぎのババアか!!」と叱れてしまいしまた。グスン

でもさ、説明書の文章って本当に難解だと思う。てか、日本語として美しくないと思うの。
美しくない日本語で書かれた文章は、たとえ説明書であろうと他人のブログであろうと読みたくないのは人として当然よ!!

半年前に買った最新式のデシカメさえいまだ使いこなせていないというのに、
デジカメを1000台合体させたようなDVDレコーダーなんか永遠に使いこなせるわけがないわっ!!!


加湿器の蒸気に顔を打たれながら、わたくししばし呆然と座り込んでおりましたの。


とはいえ、
体に鞭打ってでも使いこなさなければ、わたくしは近い将来ビデオテープの雪崩に埋もれて死しんでしまうかもしれません。
だから今、必死に説明書を読みながらDVDレコーダーと格闘する日々を送っているの。
いつの日か自分の体の一部のように使いこなして、優雅な映画ライフを遅れるように頑張りたいと思いま~す。


グランプリファイナル★トリプルマオ&3回転ドリーマー&スマイリー中野についての感想

2005年12月17日 | ニュース

男女フリーの演技が終了しました。

結果をお伝えする前に、皆様にお詫びしなければなりません。
男女フリーの結果速報をリアルタイムでお伝えするとお約束したのに、女子フリーの結果を伝えられませんでした。

男子フリーについてはBS朝日で生中継していたのでお約束を守れたのですが、女子フリーは生中継してなかったようです。
女子フリーが始まる時間になったのに、BSのテレビ画面では中山秀がいつまでもモンゴルを紹介していたので
おかしいなぁ&鬱陶しいぜと思い調べてみたところ、女子フリーのBS生中継はない!!・・・・とのことだったのです。

どうやらテレビ朝日が視聴率を稼ぐために、地上波のみでしか放送しない計画だったようで・・・・。
本当に姑息というか、そりゃないぜセニョリータ状態でございます。
いち早く結果を楽しみにアクセスして下さった方、本当にごめんなさい!!これもみな、テレビ朝日の狡賢い経営体質のせいなんです!!

昨日の当ブログの閲覧数がアクセスIP数の30倍もあったという異常事態が発覚したために、
とりあえずお詫びを申し上げた次第でございます。(もっとも、もう見てくれていないとは思いますが・・・・)



女子フリー結果

1位 浅田真央(日本)
2位 イリーナ・スルツカヤ(ロシア)
3位 中野友加里(日本)
4位 安藤美姫(日本)
5位 エレーナ・ソコロワ(ロシア)
6位 アリッサ・シズニー(アメリカ)


※小悪魔・真央がついにやりました!!昨日のショートプログラム同様、ぶっちぎりで優勝を勝ち取ったのです。
軽々とトリプルアクセルを決め、スタミナも切れることなく・・・・いや、滑れば滑るほどパワーを増しながら
完璧なパフォーマンスを披露。
会場もスタンディングオーベイションで大興奮☆

日本に新たなスーパースターが誕生したその瞬間をテレビで見られたことは、スケートファンとしてとても幸せ。
これからまだまだ実力を伸ばすであろう浅田真央が「世界のスーパースター」になる日も近いでしょう。


優勝こそ逃しましたが、2位のスルツカヤも世界女王の貫禄充分のパーフェクトな演技でしたね。
テクニックはもちろんのこと、その人間性までもが顕れるような、本当に美しく力強いスケーティングでした。


そして3位は中野友加里
昨日のインタビューでは、つい般若の顔を見せてしまったスマイリー中野ですが、
フリーでは怒りの力をも利用した力強い滑りを見せ、トリプルアクセルにも挑戦!!
成功したように見えましたが、ジャッジには「ダブルアクセル」の判定を受けてしまいました・・・・・。

スマイリー中野は、とにかく逃げてません。積極的に攻めて攻めて攻めまくる怒涛のスケーティングなのです。
テンション的には優勝にも等しい、重みのある3位でした。


4位はなんと、安藤美姫。ミキティーファンのおじ様方は、さぞやガッカリしたのではないでしょうか。
それにしても彼女は、まったくと言っていいほど元気がありませんでした。回転不足のジャンプで3回も転倒。
4回転に挑戦するどころではありません・・・・・。

スマイリー中野とは逆に、常に腰が引け、逃げに逃げたスケーティングだったように思います。
優美なスマイルの裏に般若の心を隠し持つ中野のような精神的な強さを獲得することが、安藤の今後の課題では
ないでしょうか・・・・・。



男子フリー結果

1位 ステファン・ランビエール(スイス)
2位 ジェフリー・バトル(カナダ)
3位 高橋大輔(日本)
4位 織田信成'(日本)
5位 エマニュエル・サンデュ(カナダ)


※フリーはなんと、ショートプログムとまったく同じ結果となりました。
1位はランビエール。前半のジャンプで豪快な転倒がありましたが、後半はなんとか持ち直してダイナミックな滑りを披露。
ラテン顔パワーで優勝を勝ち取りました。

2位のバトルは演技直前にスケート靴のネジが緩むというハプニングが。
そのせいなのかジャンプが全然決まりません。それでもスケーティング以上に訓練された
ミラクルスマイルに救われ2位に食い込む。

3位は高橋大輔。最初に4回転ジャンプに挑戦!!しかし惜しくも転倒。
それでも守りの姿勢に入らずに、オラオラと滑りまくり飛びまくり、ショートプログラム以上に勢いのある演技を披露しました。
まさに気迫勝ちですね。

4位は織田クン。最初のジャンプには失敗してしまいましたが、後はそつなくまとめる安定感。
ステップの出だしで見せる「必殺信長キック」も決まってましたよ♪
だけど全体的にキレというかスピード感がなかったかな・・・。大輔パワーに討ち取られた感じです。

5位はサンデュ。昨日同様、まったくいいところなし。

個人的な感想としては、2位のバトルよりも高橋大輔の方がずっと良かったような気がするんだけどねぇ。
バトルの得点出すぎじゃん?


フィギュアスケート☆グランプリファイナル②

2005年12月17日 | ニュース

17日から始まったフィギュアスケート世界一決定戦『グランプリファイナル』。
昨日の記事では日本人スケーターの魅力を簡単に解説してみましたが、今日は結果と感想を一言。

ショートプログラムの結果は以下の通りです。(シングルのみ)


男子ショートプログラム結果

1位 ステファン・ランビエール(スイス)
2位 ジェフリー・バトル(カナダ)
3位 高橋大輔(日本)
4位 織田信成'(日本)
5位 エマニュエル・サンデュ(カナダ)


※ショートプログムで1位になったのは、2005年世界選手権優勝のランビエール。
4回転-3回転のコンビネーションジャンプを決めるなど完璧な演技を披露。
2位のバトルは、世界選手権2位の実力派。ナイスな笑顔を振りまきながら安定した滑りをみせてくれました。

日本の高橋大輔は、トリプルアクセルの着氷がほんの一瞬乱れたものの、オラオラノリで実力を出しきり3位に。
ダイナミックな演技で観客を沸かせました。
「オリンピックは俺のもんだぜ!!」と、彼の目は勝利を確信したように爛々と光輝いておりました。

織田クンはトリプルフリップの着氷でグラつきヒヤッとする場面も。それでも他はミスなくいつも通りに楽しい演技を披露。
しかし高橋大輔の目ヂカラの前に撃沈し、4位に。
5位のサンデュはジャンプで転倒、いいところなし。


女子ショートプログラム結果

1位 浅田真央(日本)
2位 イリーナ・スルツカヤ(ロシア)
3位 安藤美姫(日本)
4位 中野友加里(日本)
5位 エレーナ・ソコロワ(ロシア)
6位 アリッサ・シズニー(アメリカ)

※ショートプログラム1位は、ぶっちぎりで浅田真央。
現在の世界女王スルツカヤに5.48もの差をつけたパーフェクトな演技でした。
細い体に似合わぬ図太い神経は「将来の世界女王」間違いなし。末恐ろしい小娘です。

期待の安藤美姫は、やや滑りは硬かったもののジャンプのミスもなく本来の調子を取り戻してきた感じ。
ただ、ラストのスピンでバランスを崩してしまったのが悔やまれます。順位は3位。

そしてシンデレラガール中野友加里は、今日も安定したキレのある演技を披露。
ノーミスで本人にもガッツポーズが出ました。しかし思ったよりも得点が伸びずに顔面蒼白。
笑顔の印象しかなかった彼女のふてくされた表情は、とっても怖かったです・・・・。


今日の午後はいよいよ、男女フリー。
男子フリーは14:20から。女子
フリーは17:43からBS朝日で生中継。(ただし地上波での放送は19:00から)
幸いにもBS朝日を見れる環境にあるわたくしが、民放よりもイチ早く結果をここでお伝えしていきたいと思ってます☆


フィギュアスケート☆グランプリファイナル

2005年12月16日 | ニュース

いよいよフィギュアスケートの『グランプリファイナル』が、今日から始まります!!



 

本来はわたくし、スポーツはするのも見るのも嫌いなのですが、フィギュアスケートだけは別腹。
とっても大好きなのでございます。

なぜなら、フィギュアスケートは視覚的にも美しい氷上の舞台芸術であり、
同時に氷上をリングにした総合格闘技でもあるからです。

毎日毎日血の滲むような練習と鍛錬を重ね、わずか四分間の本番のために命を賭ける選手たち。
しかも、「勝者」の椅子に座れるのはたったひとりきり・・・・。
アクロバティックなジャンプや優雅なスピンを完璧に決めなくてはならないプレッシャーと、ほんの一瞬のミスさえも
許されない緊張感。単純な勝ち負けや技術力だけではなく、観客に感動を与えられる演技力をも必要とするスポーツ、
それがフィギュアスケートなのです!!
精神的にも肉体的にもこれほどハイレベルな力を要求されるスポーツが、他にあるでしょうか??

フィギュアスケートを軽んじる者にスポーツを語る資格などないっ!!!

わたくしは声を大にして言いたいです。

さて。
フィギュアスケートを面白くしているのは、スポーツとしての面白さの他にも、選手たちの個性的な魅力に
よるところが大きいのもまた事実。
特に今年のフィギュア界は期待の新人選手が何人も出てきて目が離せません。

というわけで、フィギュアスケート日本人選手の魅力を簡単に解説してみましょう。



 安藤美姫

「ミキティ」の愛称でフィギュア界のアイドル的存在になった安藤美姫。
テレビCMにも積極的に出演しているので、フィギュアスケートファン以外のファンも増やしてます。
しかし「あんた、マスコミに出すぎよ!! 調子に乗るんじゃないわよ」と一部の嫉妬深いガールたちの
憎悪の対象にもなってます。

マスコミのエロオヤジが好きそうな可愛らしいアイドル顔したミキティですが、スケート選手としての実力も
相当なもの。女子選手では彼女しか飛ぶことができない「4回転ジャンプ」。これは最高難度の大技です。
けれども最近は「芸術性強化」の名目で4回転ジャンプを封印。なのにイマイチ得点は伸び悩み、
今回の「グランブリファイナル」にも辛うじて出場できたというほど精彩を欠きました。

アホなアイドルが「あたしはアイドルじゃなくてアーティストと呼ばれたいの」などと勘違い発言するように、
ミキティにも欲張りなアーティスト願望が芽生えてしまったのかもしれません。

しかし今回ようやく正気に戻ってくれたようで、「今回は4回転にチャレンジします!!」と堂々の発言。
それでこそミキティね。
ヘタにアーティスティスックな表現力に目覚めるよりも、若いうちはテクニカルな力を徹底的に磨きこむ方がいいのです。
たとえ4回転に失敗したとしても、その堂々たるチャレンジ精神はきっと見る者に大きな感動を与えてくれることでしょう。




村主章枝

アーティスティックといえばこの人、村主章枝 (すぐり ふみえ)。
「芸術性ならあたしに任せて!!」と言わんばかりの耽美な表情全開のスケーティングは、ある意味圧巻。
柔軟性の高い優雅な滑りは、「私のスケートは世界平和へのメッセージよ」的な痛々しい発言にも説得力を持たせ、
見るものに密やかな感動を呼びこみます。
2003年の「グランプリファナル」で優勝したときのスケーティングは、鳥肌が立つほど美しかったですよ。




 恩田美栄

「テクニックなら任せて!!」と言えばこの人、恩田美栄。
逆にいえば、テクニックしか見るべきところがない……ともいえる。

「ドスコーーイ!!」と言わんばかりの大胆なスケーティングは「氷上の相撲取り」とも言われ、
ジャンプテクニックも凄いが、転倒テクニックはさらに凄いと、迫力ある尻餅シーンが大注目されました。

大技・トリプルアクセルにもっとも近い存在と言われながらも、14才の浅田真央にあっさりと先を越されて

今や恩田美栄の存在価値はすっかり無くなってしまいました。

「まだいたの??」
そんな陰口を叩かれる恩田美栄は、スケート界の「保田圭」と言われております。




 荒川静香

日本人スケーターの女王的存在なのが、荒川静香。
大柄な体を活かしたスケール感の大きい華麗な滑りで、2004年の世界選手権に優勝しました。
はんぺんのような顔に似合わぬ妖艶な表現力を持ったオールラウンドプレイヤー。

しかし最近はどこか演技にも集中力が欠け、全身から「もうスケートには飽きたわ」オーラが出まくってます。
スケートを引退してもきっと、SMの女王様として第二の成功を掴めそうな気がしますが。




 浅田真央

大技トリプルアクセルを軽々と決めまくる、恐るべき14才。
伊藤みどりの生まれ変わりと言われております。(まだ生きてますから。伊藤みどりは)
日本スケート界で今、もっとも世界王者に近い小娘。




中野友加里

見事な演技でNHK杯に優勝し、俄然注目された中野友加里。
スケート選手というより京都の舞妓さんのような純和風な顔立ちが、なんとも癒し系。
しかしあどけない顔には似合わぬ疾風怒濤の巻き足ジャンプが、えもいわれぬ迫力を感じさせます。
全体的にそつのないスケーティングは、ポスト荒川静香とも言えるでしょう。
荒川と決定的に違うところは、中野友加里はどう見てもSMのM奴隷タイプであるということか。




織田信成

男子選手の活躍も目覚しいです。なんといっても大注目はこの人、織田信成。
なんと戦国武将・織田信長の子孫であらせられるのであります。

織田信長の子孫が現代まで生き長らえていたという事実も驚きですが、
その子孫がフィギュアスケートをしていた、という事実にはもっと驚かされました。

あの織田信長の血を引いているとは思えないほどに、信成クンはお茶目な笑顔が似合うチェリーボーイ。
しかも、すごい泣き虫です。悔しければ泣き、嬉しければ泣きと、ところかまわずワンワン泣きまくり。
冷酷無比な織田信長ももしかしたら、本当は泣き虫だったのかも♪・・・・・なんて想像してみたり。
ウェーン




高橋大輔

織田信成のライバルがこの人、高橋大輔。
ルックス的にはこの人の方がより「武将」っぽいです。
性格も、この人の方がより「信長っぽさ」を感じさせます。それほどまでに、
「ライバルは皆、斬り殺してやるぜ!!」的な荒々しい気迫が全身からみなぎってます。
そんな皆殺し精神をうまくコントロールできるかどうかか、勝敗の鍵でしょう。

織田信成と高橋大輔、実力は互角。
どちらが勝ってもおかしくはありません!!



―――とまあ、簡単に選手の紹介をしましたが、皆個性豊かな素晴らしい選手です。
今回の『グランプリファイナル』に出場する日本人選手は、

★浅田真央 ★中野友加里 ★安藤美姫
★織田信成 ★高橋大輔

・・・・です。
果たして誰が勝利の栄冠を手にするのか。大注目です。

二ヵ月後にはトリノオリンピックも控えてますしね。
今年の冬はフィギュアスケートから目が離せません!!!


【関連リンク】
★テレビ朝日 グランプリファイナル 世界一決定戦

★グランプリファイナル オフィシャルサイト


トンデモ映画の世界②

2005年12月15日 | 映画

昨日から始まった【トンデモ映画の世界】
日本がまだオラオラに元気だった「1960年代」をキーワードに、当時公開されたトンデモ日本映画を
紹介してみようというこの企画。

前回は『秘録おんな牢』『続 秘録おんな牢』を紹介しました。
そして今回紹介するのは―――――







『秘録・おんな寺』
主演はもちろん、安田道代

「牢」では飽き足らなくなり、今度は「尼寺」を舞台に道代が暴れまくります。
しかも、キャッチコピーはさらなる過激化の一途を辿り、


抱いた美男を死ぬまでなぶり、美女は裸で責め殺す!!!
 女を救う女の寺で痴情に明け暮れる女の集団!!!


・・・・・・だって。
もうホラーなんだかコメディなんだかよくわからないヤケクソっぷり。
「もういい加減にしなさいよ」と思わずツッコミを入れたくなりますね。ここまでくると。


さすがに映画会社も、理由もなく美男をなぶり殺したり退屈しのぎに美女を責め殺したりする
のは良くないと思ったのか心機一転、さらなる続編を作ります。↓








それがこれ、『尼くずれ』
気になるコピーは・・・・

姿は尼だが、中身は凄い!!
 女になりたい、くずれてみたい、いっそ地獄の底までも!!!


・・・・・。
なんともただれた感じのする宣伝文句
主演はもちろん、安田道代
女因やったり、くずれた尼をやったりと、キング・オブ・ヨゴレの栄冠を欲しいままにする安田道代。
もう誰にも彼女を止めることはできません。

映画関係者の方には是非、瀬戸内寂聴を主役にした平成版『尼くずれ』のリメイクを検討していただきたい。

ちなみに、「秘録シリーズ」では他にも、江戸城大奥を舞台にした『秘録 おんな蔵』という映画もあります。
さらにちなみに、この安田道代という女優は現在、「大楠道代」という名で映画を中心に女優活動を続けております。
最近では、寺島しのぶ主演の『赤目四十八瀧心中未遂や、ビートたけし主演の『座頭市』なんかに
出てました。
酒焼けしたようなダミ声の痩せたオバちゃん、覚えてませんか??
道代も今やすっかり年を取って、場末な路地裏が似合うただのババアになってしまいましたが、
40年ほど前は煌びやかな映画業界の中に燦然と輝くトップ女優だったのです・・・・。時の流れって、残酷ね♪









そして最後に紹介する映画はこれ。
『ダンプ・ヒップ・バンプ くたばれ野郎ども』

いきなり、「くたばれ野郎ども」と言われても戸惑うばかり。
ポスターをじっくり見ても、これが一体どんな内容の映画なのかさっぱりわかりません。
てか、大映がどういうコンセプトのもとにこの映画を作ろうとしたのか想像すらつきません。
その場のノリだけで作ったのでしょうね。

しかもキャッチコピーがまた強烈。


ボリウム、馬力はダンプ級!!ケツ圧最高ヒップで勝負!!!
 ボイーンで一発、悩殺パンチ!!!モーレツ艦隊堂々出撃!!!

・・・・・・・・まったく意味がわからない!!!

ケツ圧最高のヒップで何の勝負をすると言うか。
ボイーンで誰に悩殺パンチを喰らわすと言うのか。
モーレツ艦隊って・・・・一体何!!??


こんなにも安い雰囲気かつ意味不明な映画を作れてしまうほどに、
当時の日本は平和だったということでしょうか??


宣伝ポスターを見るだけで脳死状態に陥りそうなこの映画は、昭和という時代が生んだ、立派な国産兵器である!!
今こそ自衛隊はこの映画『ダンプ・ヒップ・バンプ くたばれ野郎ども』を携え北朝鮮に乗りこみ、
ジョンイル君に見せるべきである。そして彼の圧制に苦しむ民を、悪辣非道な社会主義から解放してやるべきである。
わたくしはそう願わずにはいられないのである。
それではみなさん、今日はこの辺でさらならなのである。

【関連リンク】
★大映ビデオミュージアム 秘録女因シリーズ


トンデモ映画の世界①

2005年12月14日 | 映画



私刑、乱斗、同性愛、女が獣と化す異常の世界!!!

・・・・・・という大袈裟なキャッチコピーのついたこの映画。
タイトルは、
『秘録・おんな牢』。1968年の大映映画です。
主演は
安田道代

安田道代を知ってる方は少ないと思いますが、当時の大映が誇る若手人気女優
今でいう、「松嶋菜々子」「長谷川京子」「矢田亜希子」みたいな存在でしょうか。
そんな松嶋的女優が演じたのが『秘録・おんな牢』・・・・・・。(もちろんポルノ映画ではありません
)

それにしても、
『私刑、乱斗、同性愛、女が獣と化す異常の世界!!!』って、
一体どんな世界なのか。放課後の女子高だとか、主婦系ブログの深夜のオフ会みたいな感じ??

どちらにしても、現代に生きる我々には想像すらつかない、ハイパーアブノーマルな世界であろうことは
間違いなさそうです。当時(60年代)の日本人にとってはかなり衝撃的な映画だったことでしょう。

40年近くもの昔に、こんなエグい映画を作った大映は、やっぱり凄い!!!
大映の目論見通りにこの映画は大ヒットしたようで、続編が作られました。↓






これが『秘録・おんな牢』の続編、『続 秘録・おんな牢』
キャッチコピーはさらに過激になり、

裸になりな!!銭だしな!!女ならではのえげつなさ!!!
 手ごころ知らぬ地獄のリンチ!!!はじめて暴かれた女因の実態!!!


・・・・・だって。コワーイ♪
もちろん主演は引き続き、安田道代です。日本一の女因顔女優の栄冠を勝ち取った道代。
捨て身の演技で女因を熱演する道代の女優魂には脱帽です。
今の芸能界で、ここまで自分を捨てられる若手女優が果たしているでしょうか??

個人的には菅野美穂の主演でリメイクしてほしいわ。
共演は、小池栄子、青木さやか、大塚愛、モーニング娘(初期メンバー含む)あたりが理想的。
絶対に大ヒットすると思うのです。キャッチコピーは現代風に、


裸になりな!!銭だしな!!女ならではのえげつなさ!!!
 手ごころ知らぬ楽屋のリンチ!!!はじめて暴かれたのアイドルの実態!!!


または、

私刑、乱斗、同性愛、芸能人が獣と化す異常な業界!!!

・・・みたいな。

映画関係者には是非、真剣にリメイクを検討していただきたい。
純愛映画ばかりが受ける軟派なこの時代に喝を入れられるのは、「おんな牢」しかありません!!


【関連リンク】
ゴマキ新境地!禁断の“レズ三角関係”ドラマの主演に (サンケイスポーツ) - goo ニュース


昭和歌謡曲の奇跡②

2005年12月12日 | 音楽

混迷と混乱の時代、平成……。
時代の袋小路を迷走する我々ホモサピエンスの行く末を考えてみようという、奇特かつ気の毒な精神から
生まれた連続企画、それが『昭和歌謡曲の奇跡』でございます。

つまりは、 「平成」を知るにはまず「昭和」から!!というわけね。
チャラい小娘と性犯罪者が幅を利かせる狂ったこの時代に生きる我々は、昭和時代の変なレコードを徹底的に
研究分析し、古き良き「昭和」の時代精神を学ばなくてはならないのです!!!





というわけでまず最初に研究分析しなければならないレコードは、これです。タイトルは、『公害ブルース』
「公害」と「ブルース」をジョイントするシュールなセンスはまさに、昭和時代ならではありませんか。
呆れるのを通り越してアッパレとしか言いようがありません。

ブルース [blues<blue(憂うつな)]
楽曲の1形式.米国の黒人がやるせない生活を自ら慰めるために歌っていたものから生まれたもの.
4/4拍子で速度はゆったりとして哀調を帯びている。多くは黒人霊歌,牧歌,民謡などから流れ込んだ
もので,ジャズの源といわれる.
                                                      ※大辞林より

なによりビックリなのは、
「公害」という社会的で深刻なテーマを切ないブルースに乗せて歌う覚悟を全く感じられない、軽薄なジャケット写真。
歌い手の服のセンスとそのメイクも、どう見ても吉本興業所属の女漫才師にしか見えません。
レコードのB面タイトルが「公害」とは無関係な「歩行者天国」というのも、この歌い手の志の低さを証明しています。

急激な工業化による「公害問題」と、都市部の人口増加によって生まれた「歩行者天国」。
「昭和」を語る上で外せないにこの二大キーワードを元に、ノリだけで作ってしまったのが一目瞭然な「公害ブルース」。
今の時代に『耐震強度偽装ブルース』をレコード会社から発売するに等しい不謹慎極まりないレコードなのです。

ブルースとは名ばかりの、聴いてる方が肺病を患いそうなこのレコードにわたくしは、
どんな事件もシャレにしてレコードにしてしまう昭和という時代の寛容さを見たような気がいたします。






次のレコードはこれ。タイトルは、『裏窓のブルース』。またまた衝撃的なレコードでございます。
ブルースというものを根本から誤解しまくった、大変危険なレコードでもあります。

黒人がやるせない自らの生活を慰めるために歌った
ことから生まれたブルースが、昭和の日本では、
人妻がやるせない自らの肉体を慰めるために歌うものへと変化してしまったのです。
正しいのは「やるせない」部分だけ。

いえいえ、やるせない気持ちが昂じてSMの女王様のような扮装することがそもそも、ブルースの精神に反します。
やるせない黒人がこのレコードの存在を知ったら発狂すること間違いなしの、ただのエロソングだわ。

外国の崇高な精神世界から生まれた音楽を、日常の下世話なレベルにまで落としてレコード化する
昭和という時代のバイタリティー。強く生きるとはこういうことなのだと、このレコードが教えてくれているような
気がいたします。







そしてこれ。タイトルは、 『資本論のブルース』
資本論とブルースに何の因果関係があるというのか。もはやブルースという言葉には何の意味もない、
とっても怪しいレコードです。ブルースを愛する黒人に宣戦布告しているとしか思えません!!

ジャケットに写っている、成金を絵に描いたような髭オヤジは何者なのか。
そして一体、どんなメロディーの歌なのか。
ただひとつわかることは、とにかくこのレコードは存在自体が不愉快極まりないということである。




不愉快極まりないといえば・・・・・・・・


これこそ不愉快の極みのような存在。
ご存知、ヒューザーの小嶋進氏がかつて「嶋進太郎」なる芸名で出した演歌のカセット。
「歌うパイロット」ならぬ「歌う守銭奴」小嶋進はきっと、青春時代に『資本論のブルース』を聴きまくっていたのでは
ないだろうか。「温海慕情」はド演歌ではあるが、小嶋進自身はインチキブルースの塊のような存在であるのは間違いない。

昭和という時代を席巻したヘンテコなブルースが、多くの大人の根性を捻じ曲がらせ、平成という時代に毒をもたらして
しまったのではないかと、わたくしは疑惑を抱いている。

昭和歌謡曲にはまだまだ、多くの秘密が隠されているに違いない。
わたくしは今後も引き続き、「昭和歌謡曲の謎」を解き明かすために、「昭和の変なレコード」
研究分析を続けていかなければならないと確信している今日この頃である。