■『第20回みやぎ県民文化祭』
10月22日、名取市文化会館で開催されていた『第20回みやぎ県民文化祭』へ行ってきました。
行くきっかけは、当日、名取市文化会館近くにある吉田ダンススクールでダンスの個人レッスンを受けていた時に先生から文化祭のお話がありました。
展示コーナーでは、子供たちが作った段ボールロボットガンダムの展示や地元の名産はらこ飯、佐々直のかまぼこ、名取のせり鍋などの販売なども同時に開催していると情報を得ました。
車で3分とかからないところにあったことから、レッスン終了後に行ってみました。
みやぎ県民文化祭ということで、気仙沼、栗原、登米、石巻、大崎、仙南、仙台と角地域から書道、絵画、押し花、写真、短歌、俳句、川柳、陶芸、甲冑、能面、刺繍、帯結び、島田飴などの展示や表千家による呈茶のおもてなしもありました。
大ホールでは、舞踊、民謡、エレキバンド、大正琴、詩吟、筝曲などの多彩な催し物が行われ、私が行った時には、舞踊、エレキバンが行われていました。
1階の和室では、表千家の呈茶の催事があったことから、めったに経験できないお茶をたしなんできました。
床の間には、「和敬清寂」と書いた掛け軸と2輪の花が活けていました。
最初に和紙の上に乗ったお菓子をご馳走になり、うやうやしく運ばれてきた抹茶を飲みました。
お茶席でお茶をご馳走になるのは初めてでしたが、飲み方を教えていただきました。
先ず、正面のお茶碗を少し左にずらして数口で飲みほし、その後、飲んだ茶碗の縁を指で拭き、その指をお菓子がのっていた和紙で吹いて茶碗を静かに置くという作法でした。
そんな作法をしているところに和装姿のご婦人たち2名が来場し、真っ先に掛け軸とお花を活けているところへ行きお辞儀をして席に着いていました。
正式には、そういう作法で茶席に着くのかと思いながらみてきました。
着物姿の主人という方から聞いた話ですが、茶席の順番があり上座と下座に座った方ではそれぞれ役割があるということも聞かされました。主人と話をすることができるのは上席の方だけで、他の方は上席の方を通してのみということなそうで、勿論、茶席では私語は慎み厳かに行われる茶会と思いました。
正に、「和敬静寂」の心得で、主人と賓客がお互いの心を和らげて謹み敬い、茶室の備品や茶会の雰囲気を清浄にすることという意であり、 特に千家ではこの標語を千利休の定めた「和」、「敬」、「清」、「寂」を表す「四規」として重要視しているとおっしゃっていました。
これも茶会の経験をして初めて知ったことで良い勉強になったと思いました。
釜神の木彫りの実演会や展示会も同時に開催していました。
木彫りの会の方に聞いた話ですが、釜神の木の選び方もあるそうで、額、両目、鼻、頬の所に木の節があるのが最高の材料なそうで、めったにそいう木に出会うことができないとおっしゃっていました。たまたま、全ての節が揃う一体の釜神を展示していたことから釘つけのように拝見してきました。確かにそう言わると雰囲気と言い何もかも違うような気がして、火の守り神、魔除けの神としての釜神を見たよう思いになりました。
県内の皆さんの大作をじっくり拝見した『第20回みやぎ県民文化祭』なりました。