SHIGE坊の登山日記

山へ登った感想や、花、風景の写真、または、まったく関係ないshige坊のひとりごとがのっています。

御所浦・獅子島

2006年12月09日 | shige坊のひとりごと
 昨日は久しぶりに天草へ行きました。
 倉岳町にあるえびすビーチから、御所浦、獅子島へシーカヤックを漕いできました。10時半ごろえびすビーチに着き、11時前から出廷。黒島を経由して獅子島へ。昨日の天気とは打って変わり、穏やかな晴れの天気。初冬とは思えないほど暖かく、昼間はシャツ一枚で漕げるほど。
 心地よく漕いでいると、いつものようについつい欲が出てしまい、「このまま獅子島をグルッと回ってしまおう」などと思ったのですが、帰りは下げ潮、向かい風。おまけに疲れも出てきてペースも落ちて、しまいには日も暮れてしまうだろう(間違いなく!)ということが、私の頭でも理解できたので、適当な所で引き返しました。
 御所浦の黒島に上陸し、昼食。久しぶりにコンロでお湯を沸かしカップラーメンを食べました。心地よい日差しの中、物思いにふけっていると、今後の人生設計などが頭に浮かびます。あまりに真剣に考え込んでいるので、その内容を思い返してみると、すべて遊ぶことばかしなのです。我ながらこれでイイのだろうか…と愕然としてしまいます。
 もう少し漕いでいこうと、昼食後は御所浦島から楠森島をグルッと回りました。それまでとは打って変わり波が立ち、風も強く、パドルを握る手もほどよく楽しんでいるようでした。よくしたもので、そこには荒口という地名があります。いつ来てもここには風があります。
 今年は水俣病認定から50年。記事を新聞などでもそのことに関する記事をよく見かけました。先日は、ここ御所浦の記事もありました。風波の中を漕ぎながら、ふとそのことが頭に浮かびます。天草で生まれ育ったのですが、水俣病などよそ事とのように感じていました。
 日の入り少し前、えびすビーチに到着。西の空が真っ赤に染まり、美しい夕日に夕焼け。疲れた体をストレッチでほぐしながら、その空を見ていると、とても幸せな気持ちでした。