少しあまのじゅくなところがあって、
1月末に締め切りの展覧会用に買ったかわいい朱鷺色の紙が届いたのに、
なんか、色紙は安っぽく感じるようになってしまい・・・・
封を開ける気にもならない。
先生お勧めの南華宣も、にじみが広がりすぎず、便利紙なのだ。
確かに、まとまりよく書ける感じがする。
でも、物足りない。
そういう時、箪笥の引き出しの中ををひっくり返す。
あった、あった、紅星牌重単宣三x六。
これを40x160cmの展覧会サイズに切ると、随分勿体無い感じもするが、
箪笥の中でずっと眠ってるのもは、もっと勿体無い。紙だって、日の目を見たいことだろう。
そうだ、救済しなければ!!
重単宣はお日様にかざしても透けない厚い紙で、
バニラアイスを思わせるしっとりしたクリーム色だ。
紙が厚いので、一回の墨次で書ける字は少ない。
画数の少ない字でも2字書くと、もうかすれが出る。
ところが、そのかすれが離れて見ると強い感じがする。
つまり紙が厚いので、垂直方向に染みていく墨の量が多いので、
紙の単位面積あたりの墨の量が多いことになり、濃い、パワフルな線になる。
と、私は考えている。
単なる思い込みので、あまり深刻な考えないでください。