寒山寺龐居士詩巻
痴属根本 痴情は根本に属し
業愛為煩悩(阬) 愛情は煩悩の(穴)である
王義之は船を漕ぐ船頭の櫓の動きに行書の筆使いのヒントを得たというが、
黄庭堅も多分の同じ筆使いをしていたのだろう。
一本の横画がSの字を横に寝せたようにうねっている。
右払いは2折以上のはっきりした折れがあるのが、黄庭堅の特徴だと . . . 本文を読む
臨黄庭堅「李太白億旧遊詩巻」
遏戒虜五月相呼
渡太行墔輪不
G誌の今月の臨書課題
「臨書のポイント」・・・・・行の歪みが抒情性を助長している点も見逃してはいけない」とあった。
行間を詰めて左右の行が歪みながら、響き合っている処を臨書したいと思った。
唐紙 72cmx30cm
王鐸臨書筆
クン墨自在+黒躍+金石 . . . 本文を読む
水流如激箭
人生如浮草
水の流れは激しい勢いで離された矢のようで、
人生は浮き草のようだ
時として、不遇が芸術家を産むと言われますが、
朝廷に高官として登用され、
左遷され黄庭堅は自身を浮き草のように思っていたのでしょうか。
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私の通っている書塾でも女の人は大概小さめの字を書いている。
腕力のない女性は大きい字では荒が目立つのだそうだ。
現代の書道を壁面芸術と位置づけるのなら、
断然大きな字のはずであるが、
そこは自分の身体と相談して、
ギリギリの線を出すのが戦略というものらしい。
まぁ、私の場合、
発展途上段階だから、
今から戦略という段階でもないのだと思う。
大きめの字のほうが、
書いている時の気分はいい。
ただ、 . . . 本文を読む